〇43番（佐藤正春君）　43番でございます。
　きょうは議長、私も静かにお尋ねをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
　ただいま、また菅原温士議員から的確なる質問があったわけでございまして、私は、この公共事業の発注体制についての、ひとつ関連でお伺いをいたしたいと思います。
　まず、先般、葛巻町の発注の土木工事に絡む贈収賄事件ですね、またまた起きたわけでございまして、まことに残念至極、ここの浅沼工業なる業者が逮捕されました。この逮捕された業者に対して、盛岡では６カ月の指名停止ということでございますが、私は、やはりこれは一罰百戒、最低１年以上はやめるべきだ。そこで県では、どの程度の指名停止をされるのか、まず伺っておきたいと思います。
　それから岡山県では、先般25日に、５億円以上の公共工事について談合情報どおりの業者が落札した場合、入札をこれは無効とするなどの処置を決定したと、こうあるわけですね。これはまた、なかなか大変なことでございまして、恐らくこういう措置をとれば私は談合というのはなくなるんじゃないかと思うんです。今まで土木部は大変に苦労されまして、本当に苦労されてこの談合防止のための諸般の手続、あるいは対策を練ってきた。何ともならない。それでもなお、談合が、情報が寄せられたという中で、今度のこの岡山県の措置というのは、恐らくこれだけ思い切った措置をとれば談合というのはなくなるんじゃないかと思うんです。私は知る由もないんですが、聞くところによると、談合というのは大手のゼネコン業者、これが中心になって仙台か東京かわからんがそこらでやってて、県内業者はないわけだから、談合なんかしないんだから。県内業者は、渋々この大手のゼネコンの言うことを聞かざるを得ないという状況だということをうかがっているんです、見たわけじゃないからね。ですから、５億円以上のこの談合情報にして落札したものを無効にするということになったら、これはできないですよ。大変私は思い切ったやり方じゃないかと、こう思っております。
　さらにまた、三重県の北川知事、この人は新進党のこの間まで代議士でございまして、これはなかなか新進党でもよくやるね、この人は。この人は、県の指名競争入札で事前に談合情報が寄せられた場合、その事実が確認できなくても入札直前にくじ引きを行い、参加業者を半分まで絞り込む方法を導入することにした。これは10月１日からやるというんですね。これもなかなかのものです。でありますから、こういうような思い切った措置をとることによって、私は、今までいろいろ問題にされてきた、県議会においてもいろいろ問題になったし、あるいは県外の各市町村でもいろいろ問題が起きている。こういうものを今回これを断つという意味においても、私はすばらしい、思い切った方法であると、こう思うんですが、先ほど知事は菅原議員の質問でこう答弁しております。執行業務の見直しを含めてやっていきたいと、こう言っているんですね。ですから、なかなかやはり知事も大したものだと思っているわけでございまして、こういうことを含めて、知事は答弁のとおり、執行業務の見直しの中にこういう問題に対して県ではどのように接するのか、あるいは今後こういう方法をやるつもりがあるのかどうか、ひとつ知事の御勇断をお伺いしたいわけでございます。
　以上です。
　　　〔知事増田寛也君登壇〕
〇知事（増田寛也君）　今、お尋ねの談合の問題でございます。この談合は御承知のとおり、言うまでもなく独禁法等で厳しく規制をされている、あってはならない不正行為であるところでございます。それで岡山県、そして三重県で今回新たなこの入札の制度を採用すると、こういうことにつきましては、私も新聞報道で承知をしているところでございますが、この新しい制度がこれからどういう形で運用されるかといったような運用実態を、いましばらく経過を見る必要があるのではないかというふうに私は考えているところでございまして、こうした各県の例を参考としながら、談合防止の対策について引き続き十分な検討をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。
　　　〔土木部長帷子幸彦君登壇〕
〇土木部長（帷子幸彦君）　今回の葛巻の事件につきましては、県に直接関係ないとは言え、非常に残念で、我々としてもこれまで以上に綱紀の粛正に努めてまいりたいと考えておりますが、このたびの贈収賄容疑で逮捕された株式会社浅沼工業に対しましては、６カ月の指名停止を行うことにしたものであります。この理由といたしましては、県職員以外、他の公共機関に対しての贈賄の容疑の場合は、３カ月から９カ月の指名停止を行うというふうな県の措置基準がございまして、それに伴ってやったものでございます。
〇議長（堀口治五右衛門君）　次に、黄川田徹君。
　　　〔２番黄川田徹君登壇〕（拍手）