平成10年2月定例会 第13回岩手県議会定例会会議録

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〇総務委員長(吉田洋治君) 去る3月5日及び9日並びに本日の本会議におきまして、当総務委員会に付託されました議案10件のうち、さきに決定いたしました4件を除く6件及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、20日及び本日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして、御報告いたします。
 議案第28号一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、岩手県立大学の設置等に伴い、新たに指定職給料表を定め、同表の適用を受ける職員の給料月額並びに手当の種類及び額について定める等所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、新たに定める指定職給料表の適用対象について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第29号一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、環境衛生検査業務手当、衛生検査業務手当、用地交渉等手当、高所作業手当及び刑事作業手当の支給範囲を拡大し、精神保健福祉業務手当、家畜保健衛生業務手当及び夜間特殊業務手当の額を増額し、並びに薬剤師手当及び手術手当を廃止する等所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第30号職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、国の例に準じて、職員が、県以外の者が県と共同して行う研究または県の委託を受けて行う研究に従事するため休職にされた場合の当該職員の在職期間の通算についての特例を定めようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、共同研究等の効率的実施に関する判断基準の周知及び事務手続について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第31号職員の休職の事由に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、国の例に準じて、科学技術に関する県と共同して行われる研究または県の委託を受けて行われる研究に係る業務に従事する場合を職員の休職の事由とし、あわせて所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第82号一般職の職員の給料の調整額に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、児童福祉法施行令の一部改正に伴い、所要の整理をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第84号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、諸般の情勢にかんがみ、平成10年4月1日から同年6月30日までの間、知事の給料を月額65万円、副知事の給料を月額80万円、出納長の給料を月額67万2、000円としようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、本件による減額の意義等について質疑が交わされたところであり、また、他の一般職員への対応についても議論があったところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第22号「地域安全活動」に対する支援強化について請願外1件につきましては、お手元に配布されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 なお、継続審査と決定いたしました1件につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました地域の安全施策につきましては、県当局から説明を受け、現地調査を行った後、調査を終了いたしておりますが、調査の結果、当総務委員会として、近年、犯罪の広域化や国際化、青少年非行の低年齢化などが進み、犯罪や非行を取り巻く諸状況や社会環境が変化しており、警察や学校、家庭などの対応だけでは限界に来ているものと思われることから、安全で安心な地域社会を実現するためには、今後、地域において、従来にも増して、警察、学校、家庭、事業所、関係団体等がそれぞれの役割に応じ、相互に連携、協力した取り組みを進めることが重要であり、そのためには、県組織機構の窓口設置を含めた総合的な点検や、いわゆる生活安全条例等の制定、住民の安全に対する意識の高まりに向けた機運の醸成を図ることを初め、さまざまな活動を行っている防犯隊等の組織や団体への支援等の拡充、強化が図られ、もって、安全で暮らしやすいまちづくりが実現されるよう、各般の積極的な対応を強く望むものである、との取りまとめを行ったことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(那須川健一君) 次に、三河環境福祉委員長。
   〔環境福祉委員長三河喜美男君登壇〕(拍手)
〇環境福祉委員長(三河喜美男君) 去る3月5日の本会議におきまして、当環境福祉委員会に付託されました議案9件のうち、さきに決定いたしました3件を除く6件及びさきに付託を受けました請願陳情3件につきまして、20日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告申し上げます。
 議案第25号県営医療審議会条例の一部を改正する条例についてでありますが、これは、岩手県県営医療審議会の委員に学識経験のある者のうちから任命される委員を加え、及び関係職員のうちから任命される委員の数を改定しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第26号岩手県薬事審議会条例を廃止する条例についてでありますが、これは、岩手県薬事審議会条例を廃止しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第27号岩手県麻薬中毒審査会条例についてでありますが、これは、岩手県麻薬中毒審査会を随時設置の附属機関として設置しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第39号社会貢献活動の支援に関する条例についてでありますが、これは、社会貢献活動が地域社会において果たす役割の重要性にかんがみ、社会貢献活動の支援についての基本原則、社会貢献活動の支援に関する施策の基本となる事項等を定めることにより、社会貢献活動の支援を総合的に推進し、もって住みよい地域社会の形成に資するようにしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、いわて21ボランティア懇話会における協議内容、社会貢献活動支援審議会の審議項目、社会貢献活動の支援の拠点となる機能の整備内容、社会貢献活動に対する支援策、条例の名称などについて質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第41号岩手県環境の保全及び創造に関する基本条例についてでありますが、これは、環境の保全及び創造について、基本理念を定め、並びに県民、事業者、県及び市町村の責務を明らかにするとともに、環境の保全及び創造に関する施策の基本となる事項を定めることにより、環境の保全及び創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来の県民の健康で快適な生活の確保に寄与しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、本県の条例の特徴及び環境基本計画の策定スケジュールについて質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第42号養護施設条例等の一部を改正する条例についてでありますが、これは、児童福祉法の一部改正に伴い、所要の整理をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第20号30人学級、教職員定数改善、子どもの放課後をたのしく、私学助成の大幅増額などのゆきとどいた教育の実施を求めることについて請願外2件につきましては、お手元に配布されております請願陳情審査報告書のとおり継続審査と決定をし、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(那須川健一君) 次に、瀬川商工文教委員長。
   〔商工文教委員長瀬川滋君登壇〕(拍手)
〇商工文教委員長(瀬川滋君) 去る3月5日の本会議におきまして、当商工文教委員会に付託されました議案4件のうち、さきに決定いたしました2件を除く2件及びさきに付託を受けました請願陳情3件につきまして、20日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 議案第44号マルチメディアセンター条例についてでありますが、これは、先端的なソフトウエアの開発環境を提供すること等により、地域産業の高度化を図るため、マルチメディアセンターを設置しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、マルチメディア産業に対する今後の施策推進の方向性のほか、当該センターに係る維持管理費並びに中小企業の利用の見通し及びその効果などについて質疑が交わされたところであります。
 議案第46号婦人等就業援助センター設置条例の一部を改正する条例についてでありますが、これは、婦人等就業援助センターの名称を改めるとともに、あわせて所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、当該センターの業務に係るこれまでの実績について、質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第21号30人学級、教職員定数改善、子どもの放課後をたのしく、私学助成の大幅増額などのゆきとどいた教育の実現を求めることについて請願外2件につきましては、お手元に配布されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 なお、継続審査と決定いたしました2件につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(那須川健一君) 次に、渡辺農林水産委員長。
   〔農林水産委員長渡辺幸貫君登壇〕(拍手)
〇農林水産委員長(渡辺幸貫君) 去る3月5日の本会議におきまして、当農林水産委員会に付託されました議案13件のうち、さきに決定いたしました10件を除く3件につきまして、20日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 まず、議案第47号農業ふれあい公園条例についてでありますが、これは、農業に関する資料の展示及び研修を行うとともに、体験的学習の場を提供することにより、県民の農業に対する理解を深めるため、農業ふれあい公園を設置しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、廃止される農業博物館の今後の活用策、農業科学博物館及び加工工房の施設内容、活用方法、農業ふれあい公園の運営主体、収支見込み等について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第48号蚕種売買業者等取締条例を廃止する条例についてでありますが、これは、蚕種売買業者等取締条例を廃止しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第52号繭検定事務の受託の廃止の協議に関し議決を求めることについてでありますが、これは、繭検定事務の青森県からの受託を廃止することについて協議しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、水産物流通加工ビジョンにつきまして、引き続き意見交換を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりましたグリーンツーリズム(農山漁村でゆとりある休暇を)の推進につきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって、報告を終わります。(拍手)
〇議長(那須川健一君) 次に、長谷川土木委員長。
   〔土木委員長長谷川忠久君登壇〕(拍手)
〇土木委員長(長谷川忠久君) 去る3月5日の本会議におきまして、当土木委員会に付託されました議案14件のうち、さきに決定した12件を除く2件につきまして、20日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第51号電気事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、電気事業における施設として新たに柏台発電所を加えようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 議案第54号県道路線の認定及び変更に関し議決を求めることについてでありますが、これは、主要地とこれと密接な関係にある国道とを連絡する道路及び地方開発道路等の整備等に伴い、県道路線の認定及び変更をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、東宮野目二枚橋線を含む花巻空港周辺の道路計画などについて質疑が交わされたところであります。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、岩洞第一発電所につきまして、引き続き意見交換を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承を願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました新しい道路計画につきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(那須川健一君) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところは通告ありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、議案第84号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(那須川健一君) 起立多数であります。よって、議案第84号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第25号から議案第31号まで、議案第39号、議案第41号、議案第42号、議案第44号、議案第46号から議案第48号まで、議案第51号、議案第52号、議案第54号、議案第82号及び請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(那須川健一君) 起立全員であります。よって、議案第25号から議案第31号まで、議案第39号、議案第41号、議案第42号、議案第44号、議案第46号から議案第48号まで、議案第51号、議案第52号、議案第54号、議案第82号及び請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
日程第21 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
〇議長(那須川健一君) 次に、日程第21、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。
   
〔参照〕
総務委員会
受理番号    件名    
  22   「地域安全活動」に対する支援強化について請願
環境福祉委員会
受理番号    件名    
  17   学童保育制度の整備・充実を求めることについて請願
  18   「岩手県すこやか保育等プラン」を実効あるものにして学童保育に対する助成策を拡充することを求めることについて請願
  20    30人学級、教職員定数改善、子どもの放課後をたのしく、私学助成の大幅増額などのゆきとどいた教育の実現を求めることについて請願
商工文教委員会
受理番号    件名    
25    岩手県新総合運動公園建設について請願
21    30人学級、教職員定数改善、子どもの放課後をたのしく、私学助成の大幅増額などのゆきとどいた教育の実現を求めることについて請願
農林水産委員会
 水産物流通加工ビジョンについて
土木委員会
 岩洞第一発電所について
   
〇議長(那須川健一君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、先ほど各委員長から報告のとおり申し出がありましたが、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(那須川健一君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。
   
日程第22 議案第4号平成10年度岩手県一般会計予算から日程第55 議案第53号当せん金付証票の発売に関し議決を求めることについてまで
〇議長(那須川健一君) 次に、日程第22、議案第4号から日程第55、議案第53号までを一括議題といたします。
 各案件に関し委員長の報告を求めます。折居予算特別委員長。
   〔予算特別委員長折居明広君登壇〕(拍手)

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