平成10年2月定例会 第13回岩手県議会定例会会議録

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第13回岩手県議会定例会会議録(第8号)
平成10年3月24日(火曜日)
   
議事日程 第8号
 平成10年3月24日(火曜日) 午後1時開議
第1 議案第25号 県営医療審議会条例の一部を改正する条例
第2 議案第26号 岩手県薬事審議会条例を廃止する条例
第3 議案第27号 岩手県麻薬中毒審査会条例
第4 議案第28号 一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第5 議案第29号 一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第6 議案第30号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
第7 議案第31号 職員の休職の事由に関する条例の一部を改正する条例
第8 議案第39号 社会貢献活動の支援に関する条例
第9 議案第41号 岩手県環境の保全及び創造に関する基本条例
第10 議案第42号 養護施設条例等の一部を改正する条例
第11 議案第44号 マルチメディアセンター条例
第12 議案第46号 婦人等就業援助センター設置条例の一部を改正する条例
第13 議案第47号 農業ふれあい公園条例
第14 議案第48号 蚕種売買業者等取締条例を廃止する条例
第15 議案第51号 電気事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第16 議案第52号 繭検定事務の受託の廃止の協議に関し議決を求めることについて
第17 議案第54号 県道路線の認定及び変更に関し議決を求めることについて
第18 議案第82号 一般職の職員の給料の調整額に関する条例の一部を改正する条例
第19 議案第84号 特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
第20 請願陳情
第21 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
第22 議案第4号 平成10年度岩手県一般会計予算
第23 議案第5号 平成10年度岩手県母子寡婦福祉資金特別会計予算
第24 議案第6号 平成10年度岩手県農業改良資金特別会計予算
第25 議案第7号 平成10年度岩手県県有林事業特別会計予算
第26 議案第8号 平成10年度岩手県林業改善資金特別会計予算
第27 議案第9号 平成10年度岩手県沿岸漁業改善資金特別会計予算
第28 議案第10号 平成10年度岩手県中小企業振興資金特別会計予算
第29 議案第11号 平成10年度岩手県土地先行取得事業特別会計予算
第30 議案第12号 平成10年度岩手県証紙収入整理特別会計予算
第31 議案第13号 平成10年度岩手県流域下水道事業特別会計予算
第32 議案第14号 平成10年度岩手県港湾整備事業特別会計予算
第33 議案第15号 平成10年度岩手県県民ゴルフ場事業特別会計予算
第34 議案第16号 平成10年度岩手県立病院等事業会計予算
第35 議案第17号 平成10年度岩手県電気事業会計予算
第36 議案第18号 平成10年度岩手県工業用水道事業会計予算
第37 議案第19号 東北新幹線鉄道の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第38 議案第20号 農業関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第39 議案第21号 林業関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第40 議案第22号 水産関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第41 議案第23号 土木関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第42 議案第24号 流域下水道事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
第43 議案第32号 自治振興基金条例の一部を改正する条例
第44 議案第33号 岩手県県税条例の一部を改正する条例
第45 議案第34号 家畜保健衛生所使用料等条例の一部を改正する条例
第46 議案第35号 県立高等学校授業料等条例の一部を改正する条例
第47 議案第36号 繭検定等手数料条例の一部を改正する条例
第48 議案第37号 家畜商講習手数料条例の一部を改正する条例
第49 議案第38号 自動車保管場所証明書交付等手数料条例の一部を改正する条例
第50 議案第40号 浄化槽の保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
第51 議案第43号 化製場等に関する条例の一部を改正する条例
第52 議案第45号 産業技術短期大学校条例の一部を改正する条例
第53 議案第49号 県立都市公園条例の一部を改正する条例
第54 議案第50号 花巻空港管理条例の一部を改正する条例
第55 議案第53号 当せん金付証票の発売に関し議決を求めることについて
第56 議案第83号 監査委員の選任に関し同意を求めることについて
第57 発議案第1号 県議会議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例
第58 発議案第2号 薬物乱用の防止について
第59 発議案第3号 難病対策の充実と公費負担の維持について
第60 発議案第4号 早期景気回復に向けた新たな緊急経済対策の推進について
第61 発議案第5号 中心市街地活性化対策の拡充強化について
第62 発議案第6号 並行在来線に係る経営分離後の支援措置等について
第63 発議案第7号 公費の適正執行を求める決議
(日程第19 提案理由の説明、質疑、委員会付託)
(日程第1から日程第20まで 委員長報告、質疑、討論、採決)
(日程第22から日程第55まで 委員長報告、質疑、討論、採決)
(日程第56 提案理由の説明、採決)
   
本日の会議に付した事件
1 日程第19 議案第84号(提案理由の説明、委員会付託)
1 日程第1 議案第25号から日程第20 請願陳情まで(委員長報告、採決)
1 日程第21 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
1 日程第22 議案第4号から日程第55 議案第53号まで(委員長報告、討論、採決)
1 日程第56 議案第83号(提案理由の説明、採決)
1 日程第57 発議案第1号から日程第63 発議案第7号まで(採決)
   
出席議員(47名)
1番 斉  藤     信 君
2番 上  澤  義  主 君
3番 佐 々 木  一  榮 君
4番 黄 川 田     徹 君
5番 小 野 寺     好 君
6番 佐 々 木     博 君
7番 中 屋 敷     十 君
8番 大 久 保     豊 君
9番 佐 々 木  大  和 君
10番 浅  井  東 兵 衛 君
11番 千  葉     伝 君
12番 伊  沢  昌  弘 君
13番 須  藤  敏  昭 君
14番 藤  原  泰 次 郎 君
15番 田  村  正  彦 君
16番 伊  藤  勢  至 君
17番 高  橋  賢  輔 君
18番 瀬  川     滋 君
19番 渡  辺  幸  貫 君
20番 長 谷 川  忠  久 君
21番 谷  藤  裕  明 君
22番 水  上  信  宏 君
23番 船  越  賢 太 郎 君
24番 久 保 田  晴  弘 君
25番 千  葉     浩 君
26番 折  居  明  広 君
27番 三  河  喜 美 男 君
28番 村  上  恵  三 君
29番 村  田  柴  太 君
30番 藤  原  良  信 君
31番 吉  田  洋  治 君
33番 工  藤     篤 君
34番 菅  原  温  士 君
35番 菊  池     勲 君
36番 小  原  宣  良 君
37番 樋  下  正  光 君
38番 及  川  幸  郎 君
39番 那 須 川  健  一 君
42番 山  内  隆  文 君
43番 佐  藤  正  春 君
45番 佐 々 木  俊  夫 君
46番 山  崎  門 一 郎 君
47番 菊  池  雄  光 君
48番 佐  藤  啓  二 君
49番 堀  口 治五右衛門 君
50番 吉  田     秀 君
51番 藤  原  哲  夫 君
欠席議員(なし)
   
説明のため出席した者
知事 増田寛也君
副知事 千葉浩一君
副知事 吉永國光君
出納長 高橋洋介君
総務部長 大隅英喜君
企画振興部長 武居丈二君
生活環境部長 吉田敏彦君
保健福祉部長 緒方 剛君
商工労働観光部長 佐藤孝司君
農政部長 中村盛一君
林業水産部長 中村陽兒君
土木部長 藤本 保君
医療局長 渡辺 勲君
企業局長 佐藤克郎君
総務部次長 合田 武君
財政課長 千葉 弘君
 
教育長 細屋正勝君
 
警察本部長 池田克彦君
   
職務のため議場に出席した事務局職員
事務局長 村上勝治
議事課長 及川宣夫
議事課長補佐 駿河 勉
主任議事管理主査 千田正和
議事管理主査 上柿 聡
議事管理主査 木村 稔
議事管理主査 筒井則裕
   
午後1時5分 開 議
〇議長(那須川健一君) これより本日の会議を開きます。
   
   諸般の報告
〇議長(那須川健一君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 知事から、議案の提出がありましたので、それぞれお手元に配布いたしてありますから、御了承願います。
   
〔参照〕
財第297号
平成10年3月23日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
岩手県知事 増 田 寛 也
   議案の送付について
 平成10年2月20日開会の岩手県議会定例会に提出する下記の議案を別添のとおり送付します。

議案第83号 監査委員の選任に関し同意を求めることについて
議案第84号 特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
   
〇議長(那須川健一君) 次に、発議案7件が提出になっておりますので、お手元に配布いたしてありますから、御了承願います。
   
発議案第1号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
県議会議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例
 地方自治法第112条及び岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の議案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
県議会議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例の一部を改正する条例
 県議会議員の選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例(昭和33年岩手県条例第19号)の一部を次のように改正する。
 「 一関 一関市西磐井郡4人  」を
「 一関 一関市西磐井郡3人  」に、
「 岩 手 岩手郡     4人 」を
「 岩 手 岩手郡     5人 」に改める。
   附 則
1 この条例は、次の一般選挙から施行する。
2 各選挙区において選挙すべき議員の数は、この条例の施行の際現 議員の職にある者について、その任期が終わるまでの間、なお従前の例による。
 理由
 平成7年国勢調査の結果に基づき、県議会議員の各選挙区において選挙すべき議員の数を改正しようとするものである。これが、この条例案を提出する理由である。
   
発議案第2号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
   薬物乱用の防止について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の意見書案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成10年3月24日
 内閣総理大臣
 大蔵大臣
 文部大臣 殿
 厚生大臣
 国家公安委員会委員長
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 那須川 健 一
   薬物乱用の防止について
 社会的にも重大な問題になっている薬物乱用の防止のため、対策の一層の強化を図られたい。
 理由
 我が国において、覚せい剤事犯の検挙人員は平成7年以降急激に増加し、平成9年には約2万人に達し、第三次覚せい剤乱用期に突入したともいわれる深刻な事態に立ち入っている。
 そもそも薬物の乱用は、人格破壊や家庭崩壊を招くばかりではなく、凶悪な二次犯罪や青少年の非行を誘発・助長し、また、暴力団の有力な資金源となるなど、社会秩序を著しく混乱させる要因となっている。
 よって、国においては、薬物乱用対策の緊急性を深く認識し、諸外国の関係機関と有機的な連携を図って密輸入を阻止するとともに、国内における密売の取締りを一層強化するほか、併せて国民に対する啓発活動を積極的に行うなど、実効性のある諸対策を講じられるよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
   
発議案第3号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
   難病対策の充実と公費負担の維持について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の意見書案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成10年3月24日
 内閣総理大臣厚生大臣 殿
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 那須川 健 一
   難病対策の充実と公費負担の維持について
 難病対策を充実するとともに、特定疾患に対する公費負担を維持されたい。
 理由
 国は、原因が不明で治療方法が確立しておらず、また、経過が慢性にわたり、しかも介護等が必要な疾病を難病とし、そのうちでも、多発性硬化症、重症筋無力症、再生不良性貧血等39疾患(約36万人)を対象に「特定疾患治療研究事業」を実施し、医療保険の自己負担分を公費負担している。
 しかし、国は今般、公費負担を大幅にカットし、患者の自己負担を増やす方向で見直しを図ろうとしているが、患者とその家族は、現状においてさえ、入院時の差額ベッド代、介護人の費用、おむつ代等のいわゆる保険給付外の諸負担や、交通費など多額の出費がかさむなど、経済的にも、精神的にも、不安定な長期の療養生活を余儀なくされており、これ以上の難病患者の自己負担を増大させることは許されないことである。
 よって、国においては、特定疾患治療研究事業の対象疾患の拡大を図るなど、その対策を充実するとともに、特定疾患に対する公費負担を維持するよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
   
発議案第4号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
早期景気回復に向けた新たな緊急経済対策の推進について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の意見書案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成10年3月24日
 内閣総理大臣
 大蔵大臣自治大臣 殿
 経済企画庁長官
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 那須川 健 一
早期景気回復に向けた新たな緊急経済対策の推進について
 中小企業が、現在の厳しい状況を乗り越えられ、未来に明るい展望を持って事業活動を行うことができるように、金融安定・貸し渋り対策・規制緩和など思い切った新たな追加景気対策を早期に講じられたい。
 理由
 国においては、これまで「21世紀を切りひらく緊急経済対策」を策定するとともに、2兆円減税に加え、過去最大の事業規模1兆5千億円のゼロ国債の確保、災害復旧事業や緊急米関連対策経費をはじめとする事業規模約1兆円の公共事業の追加に加え、中小企業等金融対策関連経費、臨時福祉特別給付金を盛り込んだ補正予算案、30兆円の金融安定化対策、貸し渋り対策としての早期是正措置の弾力化、中小・中堅企業対策として信用保証分を合わせて25兆円の資金用意など、景気に目配りした一連の対策を講じてきたところである。
 本県においては、国の9年度補正予算の成立に対応し、公共事業関連、中小企業関連対策の経済対策等を盛り込んだ総額189億1、200万円の2月補正予算を可決したところである。
 今後は、これらの諸対策が相乗効果を発揮し、景気が回復するよう大きな期待をしているところであるが、我が国の経済は、依然として停滞感を払拭できず、現在の厳しい経済情勢の中で、中小企業をめぐる経営環境は、貸し渋り問題が再び深刻化しつつあるとともに、資金繰りにますます厳しさを増すなど危機的な状況にある。
 よって、国においては、我が国経済の力強い回復を確固たるものにするために、金融安定・貸し渋り対策・規制緩和など思い切った新たな追加景気対策を早期に講じられたい。
 さらに、公共投資額の7パーセント削減に伴い、公共事業への依存度が高く、規制緩和による経済活性化効果が期待しにくい本県を含む社会資本整備の遅れている地方においては、事業量が今年度を下回ることのないよう思い切った傾斜配分を実施されるよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
   
発議案第5号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
   中心市街地活性化対策の拡充強化について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の意見書案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成10年3月24日
 内閣総理大臣
 大蔵大臣
 通商産業大臣 殿
 建設大臣
 自治大臣
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 那須川 健 一
   中心市街地活性化対策の拡充強化について
 中心市街地活性化対策の拡充強化を図られたい。
 理由
 中心市街地は、それぞれの地域にあって、歴史的にも、人的、物的交流の場として大きな役割を果たしてきた。
 近年、大規模小売店舗法の規制緩和による郊外型大型店の出店やモータリゼーションの急速な進展、さらには、住宅の郊外への進展などにより、中心商店街地が果たしてきた役割は、相対的に低下の傾向をたどってきている。
 しかし、生活・消費両面における多様性の著しい今日にあっても、人々のくらしの中心を担ってきた中心商店街地は、今や、ふるさと創生にも似た歴史の再発見、再発信の場として見直されようとしており、地域にあっては、行動範囲の広い若者、かつての賑わい、ふれあいに思いを寄せる高齢者など、新旧のコントラストを描きつつも、世代を越えて交流できる多様な機能を持つまちづくりへの期待が高まってきている。
 こうした中にあって、今般、国においては、関係11省庁の連携によって、中心市街地活性化に向けた総合的対策が実施されることとなり、地域づくりの有効な手段として、大きな期待が寄せられている。
 よって、国においては、これら関連事業の実施に当たっては、対象事業枠の拡大と補助・融資等財政支援枠を大幅に拡充し、真に、地域経済の活性化と心なごむ、ふれあいの場の創造が図られるよう当該事業の拡充強化を強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
   
発議案第6号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 吉 田 洋 治
賛成者議員 佐々木 一 榮
外7人
並行在来線に係る経営分離後の支援措置等について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の意見書案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成10年3月24日
 内閣総理大臣
 運輸大臣 殿
 自治大臣
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 那須川 健 一
並行在来線に係る経営分離後の支援措置等について
 東北新幹線盛岡・八戸間に並行する在来線について、経営分離後も輸送サービスの利便性が確保されるとともに、その経営が成り立つよう、事業用資産の無償譲渡をはじめとする支援措置について特段の配慮をされたい。
 また、鉄道貨物輸送の在り方について、全国的な運輸政策の見地から早期に検討を行うとともに、在来線を利用して貨物輸送が継続される場合にあっては、適切な線路使用料が確保されるよう併せて特段の配慮をされたい。
 理由
 東北新幹線盛岡・八戸間については、概ね平成13年の完成を目標に建設工事が進められているが、新幹線の開業時に東日本旅客鉄道株式会社から経営分離されることとなる並行在来線は、輸送密度が極めて低いこと等から、その経営には相当の困難が予想されるところである。
 また、東北本線は北海道と関東方面を結ぶ貨物輸送の大動脈となっているところであるが、経営分離後の鉄道貨物輸送の在り方等については、未だその方向性が示されていない。
 よって、国においては、東北本線盛岡・八戸間が地域住民の日常生活の貴重な足として、また、広域的な物流の幹線として重要な役割を担っている状況を御理解の上、並行在来線が将来にわたって安定的に経営が行えるよう、東日本旅客鉄道株式会社からの事業用資産の無償譲渡の実現等の支援措置を講じられるとともに、鉄道経営に大きな影響を及ぼす貨物輸送の在り方について速やかに検討され、さらに、在来線を利用して貨物輸送が継続される場合にあっては、適切な線路使用料が確保されるよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
   
発議案第7号
平成10年3月5日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
提出者議員 村 上 恵 三
賛成者議員 菊 池   勲
外8人
   公費の適正執行を求める決議
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の決議案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
   公費の適正執行を求める決議
 昨年行った旅費の全庁調査及び今般の食糧費の全庁調査の結果、旅費や食糧費の不適正な執行が明らかとなり、県民の県政に対する信頼を著しく失わせる結果となったことは、極めて遺憾である。
 県議会としても、行政のチェック機関であるにもかかわらず、こうした事態を招いたことに自らの責任を重大に受けとめている。
 公費の不適正な支出は、職員に公務員倫理が徹底されず、公費に対する基本的な認識と責任感の欠如、さらには公私の区分が厳格ではなかったこと等に起因するものであるが、同時に県行政の最高責任者である知事をはじめ、その任に当たっている関係幹部職員の管理・監督の怠慢は厳しく問われなければならないものであり、ここに、猛省と自戒を強く求めるものである。
 また、知事は、かかる事態の根絶を図るために、職員の意識改革をはじめ、諸制度等の抜本的な改善を図り、綱紀粛正と服務規律の確保に努め、知事はじめ全職員が一体となって、県政に対する県民の信頼回復に全力を挙げるべきである。
 よって、本県議会は、公費の適正な執行が図られるよう、職員の意識改革と公務員倫理の確立を図るとともに、将来にわたる改善措置を講ずることを求めるものである。
 上記のとおり決議する。
  平成10年3月24日
岩手県議会 
   
〇議長(那須川健一君) 次に、監査委員から、監査結果の報告1件を受理いたしましたが、県公報登載をもって御了承願います。
   
   〔報告の登載省略〕
   
〇議長(那須川健一君) 次に、予算特別委員長から、委員長に折居明広君、副委員長に佐々木大和君がそれぞれ当選された旨、報告がありました。
 次に、各委員長からそれぞれ委員会報告書の提出並びに継続審査及び継続調査の申し出がありましたが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。
   
日程第1 議案第25号県営医療審議会条例の一部を改正する条例から日程第20 請願陳情まで
〇議長(那須川健一君) これより本日の議事日程に入ります。
 日程第1、議案第25号から日程第20、請願陳情までを一括議題といたします。
 議案第84号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について、提出者の説明を求めます。大隅総務部長。
   〔総務部長大隅英喜君登壇〕
〇総務部長(大隅英喜君) 本日提案いたしました人事案件以外の案件について御説明いたします。
 議案第84号は、特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、諸般の情勢にかんがみ、平成10年4月1日から同年6月30日までの間、知事の給料を月額65万円、副知事の給料を月額80万円、出納長の給料を月額67万2、000円にしようとするものでありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
〇議長(那須川健一君) これより、質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案第84号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例は、総務委員会に付託いたします。
   
〇議長(那須川健一君) この際、暫時休憩いたします。
   午後1時8分 休 憩
   
出席議員(46名)
1番 斉  藤     信 君
2番 上  澤  義  主 君
3番 佐 々 木  一  榮 君
4番 黄 川 田     徹 君
5番 小 野 寺     好 君
6番 佐 々 木     博 君
7番 中 屋 敷     十 君
8番 大 久 保     豊 君
9番 佐 々 木  大  和 君
10番 浅  井  東 兵 衛 君
11番 千  葉     伝 君
12番 伊  沢  昌  弘 君
13番 須  藤  敏  昭 君
14番 藤  原  泰 次 郎 君
15番 田  村  正  彦 君
16番 伊  藤  勢  至 君
17番 高  橋  賢  輔 君
18番 瀬  川     滋 君
19番 渡  辺  幸  貫 君
20番 長 谷 川  忠  久 君
21番 谷  藤  裕  明 君
22番 水  上  信  宏 君
23番 船  越  賢 太 郎 君
24番 久 保 田  晴  弘 君
25番 千  葉     浩 君
26番 折  居  明  広 君
27番 三  河  喜 美 男 君
28番 村  上  恵  三 君
30番 藤  原  良  信 君
31番 吉  田  洋  治 君
33番 工  藤     篤 君
34番 菅  原  温  士 君
35番 菊  池     勲 君
36番 小  原  宣  良 君
37番 樋  下  正  光 君
38番 及  川  幸  郎 君
39番 那 須 川  健  一 君
42番 山  内  隆  文 君
43番 佐  藤  正  春 君
45番 佐 々 木  俊  夫 君
46番 山  崎  門 一 郎 君
47番 菊  池  雄  光 君
48番 佐  藤  啓  二 君
49番 堀  口 治五右衛門 君
50番 吉  田     秀 君
51番 藤  原  哲  夫 君
欠席議員(1名)
29番 村  田  柴  太 君
   
説明のため出席した者
休憩前に同じ
   
職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ
   
午後2時7分 再 開
〇議長(那須川健一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
   
   報 告
〇議長(那須川健一君) 総務委員長から、総務委員会報告書が提出されておりますが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。
   
日程第1 議案第25号県営医療審議会条例の一部を改正する条例から日程第20 請願陳情まで(続)
〇議長(那須川健一君) 日程第1、議案第25号から日程第20、請願陳情までの議事を継続いたします。
 各案件に関し委員長の報告を求めます。吉田総務委員長。
   〔総務委員長吉田洋治君登壇〕(拍手)

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