平成14年2月定例会 第13回岩手県議会定例会会議録

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〇34番(伊藤勢至君) ただいまの佐々木順一議員の質問に関連をいたしまして、1点、増田知事にお伺いをいたしたいと思います。
 質問の第1番目の知事の政治判断と行政判断のあり方についてであります。
 先ほど知事は壇上からの答弁でも、自分の職は県民の厳正なる選択によって今があるのだと、このようにおっしゃいました。全くそのとおりだと思っております。そういう中で、知事は1回目の選挙に立候補された際に、自分が当選をした際には県庁の奥の院に座っているのではなくて、みずから最前線に立って、県民の生活を肌で感じながら県政を進めたいとおっしゃいました。そして、そのとおりに真摯に実行されておられると評価をいたしておりますし、敬意を表するものであります。その結果、今日では岩手県政の中でかつてなかった80%を超える支持率が打ち出されているものと理解をしているところでございます。
 そういう中で、先般の質問の中で、いろいろ知事の父上に関する部分も出てまいったようでありますが、そういう中でちょっと振り返って考えてみますと、あなたのお父上の増田盛先生は大変立派な先生でありまして、3期目までは自民党の公認で戦われて当選をされました。しかし、4期目は、健康上あるいは失政も何もない中で自民党の公認をけられて、しかし、信ずるところ我行かんとの気概をお持ちになって、リュックサックを背中にしょって、ゲートルを巻いて、ひとりで選挙運動を展開されたその気概ある姿を見て感動したものだったと思い出しているところであります。子供は親の背中を見て育つものでありますから、当然知事も大学生時代であったかもしれませんが、そういう姿はごらんになっているはずであります。
 また、1期目の際に、岩手県から当選をされた国会議員の中に、岩手のために、日本のために頑張りますと言って当選をされた議員さんが、岩手の代表たる、143万人の代表たる知事が県政の課題を背負って国にお願いに行った際に、先頭に立って時間調整をして各大臣に会わせる努力をすればこそ、逆に会わせない努力をした人がいたやに聞いて大変残念に思っておりまして、それはその後の選挙結果に如実にあらわれている、このように思っているところでありまして、それはまさに自民党の長年のおごりであると、私はこのように思っているところであります。
 そういう中で、いずれ143万人の代表ということでありますから、そういう些事に、枝葉末節に拘泥をすることなく、まさに岩手県の父親としての堂々たる歩を進めていただきたい、このように思っているところであります。岩手県からはいろんな国会議員が出ておりますが、自民党さんであれ、あるいは我が自由党であれ、公明党さんであれ、共産党さんであれ、社民党さんであれ、いずれ選択肢をいっぱい持って、その人たちに岩手の県民の所得の向上、福祉の向上のために働いていただくのは、これはまさに知事のお仕事だと思っておりますので、そういう枝葉末節なことにとらわれることなく、堂々と歩を進めていただきたい、このように思っているところでありますし、30代、40代あるいは50代の今までになかった知事に期待する県民は非常に多いのでありまして、新しい県政の風が吹いてきた、こういう期待を背中にしょいながら、堂々と歩を進めていただきたいと思うのでありますが、感想があればお伺いをして終わりたいと思います。

〇知事(増田寛也君) ただいまのお話でございますが、伊藤勢至議員、そして先般は佐藤正春議員の方からも私の父の話を引用していただいたわけでございまして、大変光栄に存ずるところでございます。いずれの方のお話も私に対しましての叱咤激励と受けとめさせていただきまして、私の考えの赴くところ、しっかりとした県政を推進させていただきたいと、このように考えております。 〇議長(谷藤裕明君) 次に、小野寺研一君。
   〔6番小野寺研一君登壇〕(拍手)


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