| 令和7年9月定例会 第12回岩手県議会定例会会議録 |
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〇24番(ハクセル美穂子君) いわて県民クラブ・無所属の会のハクセル美穂子でございます。
請願陳情受理番号第65号メガソーラー設置に関する規制強化を求める請願を不採択とした委員長報告に対して、反対の立場から討論をいたします。 エネルギー自給率がわずか12.6%にとどまる我が国において、再生可能エネルギーの普及推進は、エネルギー自給率の向上と安定供給の確保に寄与するとともに、発電時にCO2などの温室効果ガスを排出しないことから、気候変動対策や脱炭素社会の推進にも貢献する大変重要な政策です。 しかし、一方で、近年、全国各地で大規模太陽光発電所、いわゆるメガソーラーを起因とした事故やトラブルが相次いでおります。例えば、山林を大規模伐採し設置されたメガソーラー施設において、豪雨により太陽光パネルが倒壊し、新幹線の運行が一時的にストップした事例や、リチウムイオンバッテリーのショートによる火災が発生し、消防隊員が大変困難な消火活動を強いられたケースなどがあります。 また、釧路湿原国立公園周辺では、建設業者が無許可で森林を伐採、北海道が森林法違反で一部工事の中止をメガソーラー事業者に対し勧告するという事案も発生しています。 このように、メガソーラーの急速な拡大は、再生可能エネルギーの普及推進という名のもとに、関係法令を軽視した無秩序な開発を招き、災害リスクの増大や地域住民との対立を引き起こす要因にもなっております。 さらに、日本国内で使用されている太陽光パネルの約8割が中国製品であり、製造過程における化石燃料の大量使用や人権にかかわる課題が含まれております。 また、鉛やカドミウムなどの有害物質が含まれる太陽光パネルの廃棄、リサイクルも深刻な問題であり、適切に処理されなければ、新たな環境汚染を招くおそれがあります。しかし、現行法では事業者による撤去、改修計画が十分に義務づけられておらず、将来的に地方自治体や地域住民がその負担を背負う危険性が指摘されております。 請願陳情受理番号第65号項目1の大規模太陽光発電所の設置に関する立地規制及び環境保全に関する法的規制の強化については、立地選定や環境影響評価の厳格化など、法的な枠組みの強化によって、急斜面や森林、湿地などでの無秩序な開発を抑制することが求められています。これは、土砂災害や洪水の防止、水源涵養機能の維持、景観や生態系の保全という観点からも必要な取り組みであると考えます。 続いて、項目2の森林、山林、湿地、耕作放棄地などへの無秩序な開発を抑制する制度の整備についても、現行制度では、環境配慮や地元合意が不十分なまま認定が行われるケースが散見されることから、早急な制度の見直しが必要であり、自然環境に大きな影響を及ぼす区域での開発抑制や地域社会の安心・安全の確保を目的として、国において制度の改善を図るべきと考えます。 一方で、請願項目3については、地方自治体に中止や差しとめの権限をどこまで与えることが適正か、さらなる議論を要するところでありますが、これを理由に請願全体を退けるのではなく、現場の実態と県民の不安の声に耳を傾け、国に対して改善を求めるべきではないでしょうか。 私は、再生可能エネルギーの普及推進そのものを否定する立場ではありません。しかし、無秩序な開発による環境破壊や災害リスクの増大を防ぎ、国民の安心・安全を守りつつ再生可能エネルギーの適正な普及を進めるためには、国が主体となって法的規制の強化や制度の見直しを進めることが必要であると考えます。 以上の理由から、請願陳情受理番号第65号に対する委員長報告に反対の立場での討論を終わります。議員各位の御賛同をよろしくお願い申し上げます。御清聴ありがとうございました。(拍手) 〇議長(城内愛彦君) 次に、高田一郎君。 〔25番高田一郎君登壇〕 |
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