令和7年6月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録

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〇25番(高田一郎君) 日本共産党の高田一郎でございます。
 請願第57号、請願第63号は、総務委員会で不採択となったとの報告でありますので、総務委員長報告に反対の立場で討論を行います。
 請願第57号は、消費税の段階的な廃止と法人税率等の引き上げ、インボイス制度の廃止などを国に求める請願であり、また、請願第63号は、物価高騰から国民生活守るために消費税の減税を求める請願であります。
 ことしで消費税が導入されてから37年がたちました。この税金が、私たちの暮らしや日本に何をもたらしたのか、37年間の歴史の中で三つのことが明らかになったと思います。
 第1に、消費税が社会保障のためでも財政危機打開のためでもなく、大企業と富裕層の減税の穴埋めに使われたということであります。
 37年間で消費税収は571兆円にもなりました。ほぼ同時期に、大企業の法人税減税と富裕層が恩恵を受ける所得税減税で、それを上回る税収の大穴があきました。減税と景気悪化による減収額は、法人3税で314兆円、所得税、住民税で292兆円、合わせて606兆円に上ります。消費税は、その穴埋めに消えてしまいました。
 そして第2に、消費税が貧困と格差の拡大に追い打ちをかけているということであります。
 所得の少ない人ほど重くのしかかる逆進性は、消費税の宿命的な害悪であり、どんな小手先細工を行っても是正することはできません。
 総務省の家計調査に基づいた試算では、勤労者世帯の年収別負担率では、年収200万円以下では所得税0.6%で消費税は6.3%、年収201万円から300万円では所得税1.2%で消費税は5.5%となるなど、低所得者のみならず、年収900万円以下の世帯まで所得税より消費税の負担率が重くなっているという実態があります。
 しかも、生活費には課税をしないという生計費非課税の原則に真っ向から反するもので、憲法第25条に保障された生存権を脅かすのが消費税でもあります。働く貧困層が拡大し、また、低年金の方々が拡大する社会において、暮らしに困窮する人々に最も無慈悲に襲いかかる最悪の不公平税制が消費税であることも明らかであります。
 そして第3に、消費税の導入と、たび重なる増税は、国民の暮らしと景気、中小企業の営業を壊して、日本を成長できない国にしてしまった大きな要因となりました。
 日本の経済は、消費税増税が繰り返された90年代以降、先進国では日本が唯一、成長しない国になっています。物価上昇に追いつかない賃金や年金支給額、医療や介護施設での経営の危機、採算のとれない農産物価格などが続く中で異常な物価高騰が押し寄せており、わずか1回限りの給付金では、経済を打開することはできません。
 資本金10億円以上の大企業には、この10年間だけでも、税引き前当期利益は29兆円から77兆円と2.6倍にふえ、一方、法人3税は9兆円から15兆円と1.6倍にとどまっております。内部留保は539兆円にもなり、空前の規模に達しています。
 大企業が成長すれば国民にも滴り落ちるとして、この間、法人税率を9度にわたり減税を繰り返し、ほぼ半減となってしまいました。しかし、設備投資にも賃上げにも結びつかず、与党の税制改正大綱でも、意図した成果が上がってこなかったと述べているのであります。
 今や法人税の実質負担率は、小規模企業が19%、中堅企業が21%なのに対して、大企業は10%程度であり、年間11兆円もの減税が行われています。低所得者ほど負担率が重い消費税導入と増税、一方では、大企業と大金持ちの優遇税制は、税制を大きくゆがめており、負担能力に応じて税を払うことが税の公平であります。
 日本共産党は、緊急に5%の減税を求めています。それは、消費税の減税は、所得税、住民税非課税世帯も、子供からお年寄りまで、誰でも減税の恩恵を受けることができるからであります。全ての商品、サービスに係る消費税を減税することで、平均的な勤労者世帯で年間12万円もの減税効果となります。物価対策に有効であり、インボイス制度も、税率が一律になれば継続する口実もなくなってしまいます。
 インボイス制度の導入で小規模事業者やフリーランスに新たな税の負担、複雑な制度による膨大な事務など、営業と暮らしに与える影響は大変深刻であります。インボイス制度を考えるフリーランスの会が2024年度の確定申告を受けて実施した1万人アンケート調査では、課税事業者の90%を超える事業者が、消費税を、非常に負担、あるいは負担と感じております。また、消費税分などを全額価格転嫁できたのはわずか5%であり、約8割が価格転嫁できておりません。消費税を納税するために所得や貯蓄を減らし借金をするようなインボイス制度は、廃止しかありません。
 共同通信が6月28日、29日に実施した世論調査では、物価高対策として、現金給付と消費税減税のどちらが望ましいと思いますかとの問いに対して、現金給付がより望ましいが23.8%、消費税減税が望ましいが70%となっております。その他の各種の世論調査を見ても6割から7割となっており、消費税減税を求める声は、国民の圧倒的な世論となっております。
 税制のゆがみを正して消費税減税とインボイスの廃止を求めることは、物価高騰対策として有効であり、請願を採択すべきと考えます。
 以上が反対する理由であります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(工藤大輔君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第63号物価高騰から国民生活を守るために消費税減税を求める請願を採決いたします。
 この採決は、記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕
〇議長(工藤大輔君) ただいまの出席議員数は46人であります。
 お諮りいたします。会議規則第28条第2項の規定により、立会人に菅野ひろのり君、鈴木あき子さん、高橋但馬君、佐々木努君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に菅野ひろのり君、鈴木あき子さん、高橋但馬君、佐々木努君を指名いたします。
 投票用紙を配付いたします。
 念のため申し上げます。本件に対する委員長の報告は不採択でありますが、本件を採択することについて採決いたします。本件を可とする諸君は賛成と、否とする諸君は反対と記入するとともに、投票者の氏名を記入願います。
 なお、白票及び無効投票は棄権とみなし、出席議員数から除かれることとなりますので、御了承願います。
   〔投票用紙配付〕
〇議長(工藤大輔君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 投票箱を改めます。
   〔投票箱点検〕
〇議長(工藤大輔君) 異状なしと認めます。
 これより投票に移ります。職員の点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
   〔氏名点呼〕
   〔各員投票〕
〇議長(工藤大輔君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 開票を行います。
 菅野ひろのり君、鈴木あき子さん、高橋但馬君、佐々木努君、立ち会いを願います。
   〔開票〕
〇議長(工藤大輔君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数 46票
 投票総数中
  賛成 23票
  反対 23票
 ただいま報告いたしましたとおり、可否同数であります。よって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長において本件に対する採択、不採択を裁決いたします。
 請願陳情中、受理番号第63号物価高騰から国民生活を守るために消費税減税を求める請願については、不採択と裁決いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕
   
〔参照〕
請願陳情中受理番号第63号物価高騰から国民生活を守るために消費税減税を求める請願を可とする議員の氏名
2  番 畠 山   茂 君
3  番 大久保 隆 規 君
4  番 千葉秀幸 君
14  番 千 葉   盛 君
16  番 菅野 ひろのり 君
17  番 柳 村   一 君
18  番 佐 藤 ケイ子 君
25  番 高 田 一 郎 君
26  番 木 村 幸 弘 君
27  番 佐々木 朋 和 君
28  番 吉 田 敬 子 君
29  番 高 橋 但 馬 君
30  番 岩 渕   誠 君
31  番 名須川   晋 君
32  番 軽 石 義 則 君
37  番 斉 藤   信 君
38  番 中 平   均 君
40  番 郷右近   浩 君
41  番 小 西 和 子 君
42  番 高 橋 はじめ 君
43  番 五日市   王 君
44  番 関 根 敏 伸 君
45  番 佐々木 順 一 君
否とする議員の氏名
1  番 田 中 辰 也 君
5  番 菅 原 亮 太 君
6  番 村 上 秀 紀 君
7  番 松 本 雄 士 君
8  番 鈴 木 あきこ 君
9  番 はぎの 幸 弘 君
10  番 高橋 こうすけ 君
11  番 村 上 貢 一 君
12  番 工 藤   剛 君
13  番 小 林 正 信 君
19  番 高 橋 穏 至 君
20  番 佐々木 宣 和 君
21  番 臼 澤   勉 君
22  番 福 井 せいじ 君
23  番 川 村 伸 浩 君
24  番 ハクセル美穂子 君
33  番 神 崎 浩 之 君
34  番 城 内 愛 彦 君
35  番 佐々木 茂 光 君
36  番 佐々木   努 君
46  番 岩 崎 友 一 君
47  番 千 葉   伝 君
48  番 飯 澤   匡 君
   
〇議長(工藤大輔君) 次に、請願陳情中、受理番号第35号盛岡一高バレーボール部に関わる調査検証委員会設置についての請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第35号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第64号米危機打開を図るために、政府が米需給に責任を持ち、外米輸入の拡大をやめることを求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第64号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第57号消費税の段階的撤廃と法人税率見直し等を国に求める意見書提出に関する請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第57号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第56号及び受理番号第59号を一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第56号及び受理番号第59号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第13号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第13号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
   日程第15 委員会の閉会中の継続調査の件
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第15、委員会の閉会中の継続調査の件を議題といたします。
   
〔参照〕
  各委員会の閉会中の継続調査事件
1 継続調査
  総務委員会 ・盛岡地方気象台の防災対策における役割について
・特殊詐欺被害の現状と対策について
  文教委員会 ・令和8年度県立学校の編制について
・専修学校高等課程における教育活動について
  環境福祉委員会 ・若者支援の取組について
・県民生活センターの取組について
  商工建設委員会  ・北上川上流ダム再生事業及び四十四田ダムの堆砂対策について
・多業種交流によるイノベーション創出及びキャリアサポート等の取組について
  農林水産委員会 ・米生産の現状と課題について
・国の試験研究機関と連携した技術等の普及について
   
〇議長(工藤大輔君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
   
   日程第16 議案第14号人事委員会の委員の選任に関し同意を求めることについて及び日程第17 議案第15号公安委員会の委員の任命に関し同意を求めることについて
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第16、議案第14号
及び日程第17、議案第15号を一括議題といたします。
 提出者の説明を求めます。八重樫副知事。
   〔副知事八重樫幸治君登壇〕
〇副知事(八重樫幸治君) ただいま議題とされました人事案件について御説明いたします。
 議案第14号は、人事委員会の委員であります藤澤敦子氏の任期が7月16日で満了となりますので、同氏を再任するため、議会の同意を求めようとするものであります。
 人事委員会の委員は、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、人格が高潔で、地方自治の本旨及び民主的で能率的な事務の処理に理解があり、かつ、人事行政に関し識見を有する者のうちから選任することとされており、藤澤敦子氏は、企業局長や企画理事などの行政分野の経験を有する委員として、これまで人事委員会勧告や不服申し立ての審査などを的確に遂行され、人事行政に関して必要な方と存じております。
 議案第15号は、公安委員会の委員であります村井三郎氏の任期が7月25日で満了となりますので、同氏を再任するため、議会の同意を求めようとするものであります。
 公安委員会の委員は、警察法第39条第1項の規定により、県議会の議員の被選挙権を有する者で、任命前5年間に警察または検察の職務を行う職業的公務員の前歴のないもののうちから任命することとされており、村井三郎氏は、弁護士としての豊富な経験と高い知見を生かし、適切な指導、意見をいただくとともに、令和6年7月から本年7月まで公安委員会委員長として会務を総理し、中心となって活動いただいており、引き続き、県警察を管理する公安委員会の業務を適正に行うことができる方と存じております。
 よろしく御審議の上、原案に御同意くださるようお願いいたします。
〇議長(工藤大輔君) お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、人事案件でありますので、会議規則第34条第3項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、これより議案第14号人事委員会の委員の選任に関し同意を求めることについてを採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第14号は、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、議案第14号は、これに同意することに決定いたしました。
 次に、議案第15号公安委員会の委員の任命に関し同意を求めることについてを採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第15号は、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、議案第15号は、これに同意することに決定いたしました。
   
   日程第18 発議案第1号米の安定供給体制の確立と農業基盤強化に向けた施策の推進を求める意見書
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第18、発議案第1号米の安定供給体制の確立と農業基盤強化に向けた施策の推進を求める意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。千葉農林水産委員長。
   〔農林水産委員長千葉盛君登壇〕

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