令和6年9月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録 |
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〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
議案第1号令和6年度岩手県一般会計補正予算(第3号)について、提出者である達増知事に質問します。 一般会計補正予算(第3号)は、参議院議員補欠選挙執行費であります。8億171万6、000円に及ぶものであります。これは、広瀬めぐみ前参議院議員が、公設第2秘書の給与等約350万円余を詐取した容疑を認め、8月15日に参議院議員を辞職したことにより、10月10日告示、10月27日投票で参議院議員補欠選挙が行われることによるものであります。 8月30日には、東京地方検察庁特別捜査部が、公設第2秘書の給与などを国からだまし取った詐欺罪で広瀬めぐみ前参議院議員を在宅起訴いたしました。起訴状では、広瀬被告は、公設第1秘書やその妻の第2秘書らと共謀し、2022年12月、参議院事務局に対し第2秘書を採用したとうその届け出を行い、2023年12月までの間、給与名目で約342万円を詐取。第2秘書の解職届も出し、退職手当約16万円もだまし取ったとしています。 弁護士でもある広瀬めぐみ氏による公設第2秘書給与のだまし取りは、県民を裏切る最悪の犯罪行為であります。地元紙の論説では、政治への新風を期待した県民の願いに泥を塗ったに等しい、長く県政史に汚点として刻まれるに違いないと指摘しました。 広瀬めぐみ氏は、ことし3月に週刊誌で、赤いベンツでの不倫疑惑に続いて公設秘書給与を詐取している疑惑が報道されていたときには、みずからのホームページで、公設第2秘書の勤務実態はあると疑惑を否定し、居直っていました。議員を辞職した際、秘書給与を詐取していた事実を認め、軽率な行為であったと反省しているとコメントしましたが、反省の念が乏しいものでありました。そして、いまだに県民に対して説明も反省もしていないことは、許されるものではありません。広瀬めぐみ氏を公認した自由民主党岩手県支部連合会の責任も重大だと言わなければなりません。 県民のもう一つの怒りは、議員辞職による参議院議員補欠選挙の執行費用が8億円余に及ぶことであります。物価高騰のもとで日々の暮らしにも困っている県民にとって、8億円もの財源があれば、県民の暮らしも福祉や教育の切実な要望もかなえられるものであります。 広瀬めぐみ氏の議員辞職の唯一の利点は、腐敗にまみれた自由民主党政治に審判を下し、県民の暮らしを守る議席を取り戻せることであります。 達増知事に質問します。広瀬めぐみ氏の詐欺事件による議員辞職によって参議院議員補欠選挙が行われることになりました。選挙執行費用に8億円余の国民の税金が投入されることについて、どう受けとめているでしょうか。広瀬めぐみ氏の詐欺事件と在宅起訴に至ったことについて、どのように受けとめているでしょうか。こうした事件を引き起こした自由民主党岩手県支部連合会の責任について、知事の受けとめをお聞きいたします。 〇知事(達増拓也君) 斉藤信議員の御質問にお答え申し上げます。 令和6年度岩手県一般会計補正予算(第3号)で提案している参議院議員補欠選挙執行費についてでありますが、岩手県では、議員辞職による参議院議員補欠選挙は過去に例がなく、辞職の理由がみずからの詐欺事件で、政権与党の公認候補であったこともあり、極めて重大な事態で、県民の皆様も衝撃を受けているものと感じております。 今回提案している補欠選挙執行費用の8億円余は大変大きな額でありますが、公正な選挙が行われるためには必要な経費であります。それだけ民主主義にとって選挙は重要であるということでありますので、選挙によって選ばれた人は、その重みを受けとめ、国民、県民の負託に応えなければならないものと考えます。 〇議長(工藤大輔君) これをもって質疑を終結いたします。 次に、ただいま議題となっております議案第1号は、総務委員会に付託いたします。 〇議長(工藤大輔君) この際、暫時休憩いたします。 午後1時19分 休 憩 出席議員(48名) 1 番 田 中 辰 也 君 2 番 畠 山 茂 君 3 番 大久保 隆 規 君 4 番 千 葉 秀 幸 君 5 番 菅 原 亮 太 君 6 番 村 上 秀 紀 君 7 番 松 本 雄 士 君 8 番 鈴 木 あきこ 君 9 番 はぎの 幸 弘 君 10 番 高橋 こうすけ 君 11 番 村 上 貢 一 君 12 番 工 藤 剛 君 13 番 小 林 正 信 君 14 番 千 葉 盛 君 15 番 上 原 康 樹 君 16 番 菅野 ひろのり 君 17 番 柳 村 一 君 18 番 佐 藤 ケイ子 君 19 番 高 橋 穏 至 君 20 番 佐々木 宣 和 君 21 番 臼 澤 勉 君 22 番 福 井 せいじ 君 23 番 川 村 伸 浩 君 24 番 ハクセル美穂子 君 25 番 高 田 一 郎 君 26 番 木 村 幸 弘 君 27 番 佐々木 朋 和 君 28 番 吉 田 敬 子 君 29 番 高 橋 但 馬 君 30 番 岩 渕 誠 君 31 番 名須川 晋 君 32 番 軽 石 義 則 君 33 番 神 崎 浩 之 君 34 番 城 内 愛 彦 君 35 番 佐々木 茂 光 君 36 番 佐々木 努 君 37 番 斉 藤 信 君 38 番 中 平 均 君 39 番 工 藤 大 輔 君 40 番 郷右近 浩 君 41 番 小 西 和 子 君 42 番 高 橋 はじめ 君 43 番 五日市 王 君 44 番 関 根 敏 伸 君 45 番 佐々木 順 一 君 46 番 岩 崎 友 一 君 47 番 千 葉 伝 君 48 番 飯 澤 匡 君 欠席議員(なし) 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後2時12分再開 〇議長(工藤大輔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 総務委員長から委員会報告書が提出されておりますが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。 日程第18 議案第1号令和6年度岩手県一般会計補正予算(第3号)(続) 〇議長(工藤大輔君) 日程第18、議案第1号の議事を継続いたします。 本案件に関し、委員長の報告を求めます。千葉総務委員長。 〔総務委員長千葉秀幸君登壇〕 |
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