平成16年2月定例会 第6回岩手県議会定例会 会議録

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〇予算特別委員長(吉田昭彦君) 去る3月8日に行われました予算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には照井昭二君が選任されましたので、私から当委員会における審査の経過と結果につきまして御報告申し上げます。
 予算特別委員会は、3月3日の本会議において設置され、平成16年度の予算15件及びこれらに関連する議案19件につきまして審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、今回初めて総括質疑に知事の出席を求めて質疑を行うとともに、各部局ごとに主管部局長から議案の説明を聞き、質疑を行った後、3月17日の午後に各会派の代表の方々にお集まり願い、意見の取りまとめをいたしました。
 その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査の経過につきましては、各位御承知のとおりでありますので省略させていただき、以下、各案件について、その結果を申し上げます。
 議案第1号につきましては、次の意見、すなわち、我が国の経済情勢は、景気が着実に回復しているが、県内の最近の景況は、一部に持ち直しに向けた動きが見られるものの、低迷状態が長引き厳しい状況が続いている。
 このような中にあって、平成16年度における本県財政は、県税収入が3年ぶりに増加に転ずる見通しではあるが、地方分権の推進を目指す国の三位一体改革は、税源移譲が十分に行われないまま、地方交付税や国庫支出金が削減されたことなどにより、財源の確保が極めて難しい状況にある。
 一方、歳出においては、公共事業や大規模施設整備事業等が抑制されたが、公債費の大幅な増嵩により財政構造の硬直化が一層進行するなど、これまでにも増して厳しい状況に置かれている。
 このようなことから、今後の財政運営に当たっては、安定した行財政基盤の構築と質の高い行政サービスを提供できる行政経営体への転換に向け、自主財源の確保に鋭意努めるとともに、政策評価の徹底により事務事業を効果的、重点的に実施するなど、財政運営の健全化に、より一層努められたい。
 また、県民生活に必要な社会資本の整備に十分配慮するとともに、雇用対策や県内地場産業の振興による経済の活発化など、緊急を要する課題には積極的に対応し、県民一人一人が豊かさとゆとりを実感できる魅力ある地域社会の形成と、地域の特性を生かした県土の均衡ある発展が実現できるよう、さらに努力せられたい旨の意見を付し、多数をもって原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第11号、議案第13号、議案第16号から議案第21号まで、議案第33号から議案第36号まで、議案第41号及び議案第48号につきましては、多数をもって原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第2号から議案第10号まで、議案第12号、議案第14号、議案第15号、議案第23号、議案第29号から議案第31号まで、議案第39号、議案第43号及び議案第47号につきましては、原案を可とすることに決定いたしました。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)

〇議長(藤原良信君) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。
   〔26番斉藤信君登壇〕


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