平成16年2月定例会 第6回岩手県議会定例会 会議録

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〇44番(佐々木大和君) 照井議員の質問に関連をさせていただきます。
 先ほど出ました森林資源の保護、活用とマツタケの生産振興についてでありますけれども、環境のバロメーターと言われるマツタケは、松くい虫の北上によってアカマツ林が絶滅の危機に直面しており年々減少しております。環境首都を目指す岩手県が積極的に取り組んでいただきたい課題であると思いますので、知事にお伺いをしたいと思います。
 岩手県、特にも北上山系の天然林の持つ特性を地域のものにするには、菌じん研究は重要なものであると考えます。シイタケ、マイタケなど腐朽菌の研究は確実な歩みを続けておりますけれども、そのことによって産地化も進んでおり、岩手県もその成果を上げております。しかし、菌根菌の分野、アカマツと共生するマツタケや、ナラと共生するシメジなどの研究がおくれていると思われます。先ほどの答弁によりましても、その進行度合いが、やはりもっともっと連携を強めてやっていくことによって早期に成果を出せるのではないかと、そんな期待をするところからお伺いするわけですけれども、大学の研究室でもこの菌根菌の研究というのは、京都大学でその研究がされておりますけれども、東北にはこのテーマの研究はないというように聞いておりまして、そういうことからもぜひこの研究に取り組んでいただきたいと思っております。
 一例として挙げれば、このマツタケの研究は森林総研でも進めておりましたが、今般、情報によりますと関西のある大企業が森林総研や京都府の研究者などをヘッドハントして新しい取り組みがされているとも聞いております。この知的財産の創造はまさに21世紀の課題でありまして、環境首都を目指す我が県が菌根菌、特に共生菌の研究を進めて循環型の森林形成を目指す必要があると思うことから、さらに進めるために県としてどのような姿勢で取り組んでいかれるのかお伺いをしたいと思います。

〇知事(増田寛也君) お答え申し上げます。
 岩泉で吉村先生が大変マツタケ研究に打ち込まれて、いろいろな研究成果を残されてきたわけでございます。先ほど部長から答弁申し上げましたとおり、私どもの林業センターでも今そうした研究に取り組んでおりますし、今、照井議員のお話それから佐々木議員のお話を聞いておりましても、大変重要な課題であると改めて認識をしたところでありますので、具体的にどういうことが県としてできるのか、どういうことがこれからやれる範囲なのか、また、担当する部局、農林水産部あるいは林業センターなどに指示をして、そしてどう取り組んでいったらいいのか、よく検討させたいと思います。

〇44番(佐々木大和君) マツタケに関しては、実はまつたけ研究所、岩泉の研究所でやったときに、その研究成果を冊子にして10周年でたしか発行したんですが、全国紙にこれが一度隅の方に記事として載ったら、その反応が大変強くて、新聞記事に出た日から翌日まで2日続けて、森林組合が問い合せ先だったものですから電話が鳴りっ放しになりまして、結果、2、000ぐらいでしたけれども、2日間でそんな反応がありました。その反応の大きさに実際びっくりしたんですけれども、ちょうどこのマツタケは広島、岡山、京都、長野、その次ぐらいに岩手県が来るんでしょうか、そんな段階にありますけれども、やはり研究する必要があるんだなという感じをしております。
 地球の生物を大きく大別すれば動物と植物ですけれども、そこをつなぐ微生物という分野が、やはり今の循環型社会の大きなキーポイントになっているんだろうと思いまして、環境の言うなれば原点みたいなものだと思いますので、微生物研究というものをぜひ積極的に進めていただきたいと思いますので、先ほどの知事の答弁にございましたように、各部局が連携をとりながらぜひこれを進めていただきたいと思います。

〇知事(増田寛也君) お答え申し上げます。
 十分承りましたので、よく検討したいと思います。
   

〇副議長(菊池勲君) この際、暫時休憩いたします。
   午後3時12分 休 憩
   

出席議員(48名)
1  番 亀卦川 富 夫 君
2  番 中 平   均 君
3  番 ザ・グレート・サスケ 君
4  番 木戸口 英 司 君
5  番 関 根 敏 伸 君
6  番 野 田 武 則 君
7  番 平 野 ユキ子 君
8  番 高 橋 雪 文 君
9  番 嵯 峨 壱 朗 君
10  番 平   澄 芳 君
11  番 工 藤 勝 子 君
12  番 平 沼   健 君
13  番 柳 村 典 秀 君
14  番 飯 澤   匡 君
15  番 田 村   誠 君
17  番 千 葉 康一郎 君
18  番 新居田 弘 文 君
19  番 工 藤 大 輔 君
20  番 川 村 農 夫 君
21  番 樋 下 正 信 君
22  番 照 井 昭 二 君
23  番 柳 村 岩 見 君
24  番 阿 部 静 子 君
25  番 阿 部 富 雄 君
26  番 斉 藤   信 君
27  番 田 村 正 彦 君
28  番 佐々木 順 一 君
29  番 佐々木   博 君
30  番 及 川 幸 子 君
31  番 阿 部 敏 雄 君
32  番 吉 田 昭 彦 君
33  番 小野寺 研 一 君
34  番 千 葉   伝 君
35  番 小野寺   好 君
36  番 伊 沢 昌 弘 君
37  番 瀬 川   滋 君
38  番 吉 田 洋 治 君
39  番 佐々木 一 榮 君
41  番 渡 辺 幸 貫 君
42  番 高 橋 賢 輔 君
43  番 藤 原 良 信 君
44  番 佐々木 大 和 君
45  番 藤 原 泰次郎 君
46  番 菊 池   勲 君
47  番 工 藤   篤 君
48  番 小 原 宣 良 君
50  番 佐 藤 正 春 君
51  番 佐々木 俊 夫 君

欠席議員(2名)
16  番 大 宮 惇 幸 君
40  番 伊 藤 勢 至 君
   

説明のため出席した者
休憩前に同じ
   

職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ
   

午後3時28分 再 開

〇副議長(菊池勲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第1、一般質問を継続いたします。及川幸子さん。
   〔30番及川幸子君登壇〕(拍手)


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