平成16年12月定例会 第10回岩手県議会定例会会議録

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〇46番(菊池勲君) この後委員会付託しなければ、今、佐々木博議員の意見は合うんだよ。継続審査とかその議論ではないでしょう。委員会をどうするの、そうしたら、議長に答弁願いたい。そんな話ではない。

〇議長(藤原良信君) 委員会付託にはなりますので、これは、今、質疑の最中でございますけれども、そういうことを含みながら、そうなった場合はどうなるのかということの見解を聞いていると私は理解いたしております。

〇46番(菊池勲君) 議長、今の佐々木議員の質問は、継続審査になったらどうするんですかというような質問で、委員会付託はしないのかするのか聞いている、議長に。委員会は審議しなくたっていいのかということなんだよ、これは。どう扱うんですか、この議案は。

〇議長(藤原良信君) お答えいたします。
 委員会付託になり、委員会で審査する、そういうことになります。

〇46番(菊池勲君) 議長の判断はそういう扱いをするとすれば、今の佐々木博議員の質問で継続審査でどうするかの質問ではないだろうということなんです。私も農林水産委員会の委員だから、委員会付託を省略して本会議で議論するのならば、今の質問ならばだれか答えるでしょう。どういうことなの、それを聞いている、議長に。

〇議長(藤原良信君) お答えいたします。
 佐々木博君の質問は、今、計画案が出されている中で、その見通しについて、50億円を融資をしなかったならば果たしてどうなるかという趣旨の内容だ、そういうふうに理解いたします。その点を県当局が把握をしているのかということだと思います。そういうふうに私は理解いたしました。(46番菊池勲君「それは違うよ」と呼ぶ)そういうことで私は理解いたしました。(46番菊池勲君「質問の要旨が違うよ」と呼ぶ)質問の要旨を私はそう理解いたしましたということです。
    〔46番菊池勲君「私が聞いていることはうそだということか、それは」と呼ぶ〕

〇46番(菊池勲君) 佐々木博議員は、例えばの議論と言いながらも、継続審査になった場合どうするんですかと聞いているんだよ、今。

〇議長(藤原良信君) 同じ内容です。

〇46番(菊池勲君) あなたが委員会付託をしないというならば、この本会議でやるというのならそれで結構です。私は担当委員会の委員になっているんだ、農林水産委員会の委員なんだよね、阿部敏雄さんが委員長で。

〇議長(藤原良信君) お答えいたします。(46番菊池勲君「お答えはいいんだよ、まだお答えを聞いてないんだよ、私は」と呼ぶ)
 いや、私が答えます。

〇46番(菊池勲君) 継続審査という質問をしているから、それでは委員会付託を省略するのですかと聞いているんです。その意見を取り消してもらわなければ前にいかないでしょう、あなた。

〇議長(藤原良信君) お答えいたします。何度も申し上げさせないでください。お答えいたします。
 委員会付託になります、そういうことです。
 続行いたします。

〇29番(佐々木博君)(続) 仮に……(発言する者あり)

〇議長(藤原良信君) 静粛にお願いします。

〇29番(佐々木博君)(続) 仮にこれが今議会で可決にならなかったとしたならば経営にどういう影響があるかということをお聞きしているわけであります。
 第2点でありますが、知事は、2、800人の雇用が非常に大切だということをおっしゃっております。雇用は全く大切だと思いますが、私は、もっと別な視点で考えなければいけないのではないか。要するに規約11条の問題でありますけれども、もし競馬組合を廃止してしまいますと、規約11条によって構成団体はかなりの損失を負担することになってしまう。その金額について先日の関連質問でお聞きしたところ、現在精査中であのときにはお答えできないということでありましたが、いずれこれが私は一番大きな問題だと思っております。ですから、構成団体に負担をかけないように、あるいは少なくするために何とか競馬を再生しなければいけない。したがって、この50億円の融資というものはそのために必要だと。話の論理としては私はそういうことではないかなと思っているんです。ですから、改めてお聞きしますが、かなりの範囲は当然あろうかと思いますけれども、現時点でどの程度構成団体に負担が生じる見通しなのか、このことについて改めてお聞きしたいと思います。
 先ほども申し上げましたが、いずれ貸し手と借り手が、要するに責任者が同じということでありますから、通常の議案以上にやはり議会としての責任も求められる、非常に慎重に対処しなければいけない案件だと考えております。よろしく御答弁をお願いします。

〇知事(増田寛也君) 2点ございましたが、この案件が継続というか、可決にならなかった場合ということでございますが、県の融資が認められない場合には、組合の方でいわゆる資金ショートを起こすことになるということでございまして、もちろん市中の銀行の方にまた交渉するということになろうかと思いますが、いずれにしても今申し上げましたような状況でございますので、実行計画の実現が大変難しくなる、それから、当面の競馬組合の運営にも重大な支障が生ずると思っております。したがいまして、ぜひこの貸付要請に我々としては応じたいと考えております。
 それから、廃止した場合、構成団体の負担する損失の問題で、これは先般御質問がございましたが、まず、発生する債務の方ですけれども、16年度末――17年3月ですけれども――に廃止した場合に発生する債務でございますが、これは、地方債の元金残高が139億円、一時借入金が146億円。それから、廃止ということになりますと、仮にで、これはやるということではありませんが、仮に水沢競馬場のスタンドを撤去するとか、そんな作業が出てまいります。それから、厩舎の関係する皆さん方に対して見舞金というものをお支払いする、こんなことも必要になってきます。このあたりについては、スタンド撤去費などはおおよその見積もりができますが、厩舎の関係者の皆さん方にどうするかといったことは、これは特にルールがございませんで大分幅があると思いますし、他の競馬場での例なども参考にということですが、そういったことなどを積み重ねますと、発生する債務が362億円ほどと積算されるところでございます。
 一方で、資産として持っているものでございますが、これは、土地と建物と工作物、こういう形で分かれるわけでございまして、土地が一番大きいわけでございますが、建物、それから工作物というものがございます。これについては、帳簿価格で323億円ということになっております。したがいまして、帳簿価格上で処分できれば先ほどとの差が負担ということになるわけですけれども、現実には、そうした帳簿価格と実際の評価額には大きな差が当然出てくるだろう。それから、物によってもそこについてはいろいろな差が出てまいりますので、そこについてはちょっとどういう試算になるかわかりませんので、今のところ言えますことは、現段階で示せる、今お尋ねの債務額ということは、一番大きければ資産を除いた362億円、その362億円から持っておりますものを次々に処分していったときで362マイナスアルファ、こういうのが今我々が試算できる損失かと考えております。

〇29番(佐々木博君) ちょっと確認だけさせていただきたいんですが、この資金は今年中に必要なわけでしょうか。まず、そこだけ確認を1点させていただきたいと思います。
 それから、今、債務と資産について伺いましたが、これは、当然取得価格での資産計上になっているんだと思いますが、減価償却はきちんと行われているんでしょうか、あわせてお伺いします。

〇農林水産部長(今泉敏朗君) いつ資金ショートするかというお尋ねでありますが、大体1月になりますともう競馬が終わりますからほとんど現金収入が入ってこなくなります。ですから、そのあたりから多分実際の日常の運営経費に事欠くんじゃないだろうかと思います。それから、償還金の期限が3月にあります。ですから、なかなか年を越すというのは厳しいのかなと我々としては考えております。
 それから資産でございますけれども、一応財産台帳に載っている分については、建物等については減価償却がしてございます。

〇議長(藤原良信君) 次に、新居田弘文君。


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