平成27年12月定例会 第3回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇39番(飯澤匡君) 関連質問をします。DIOジャパンの問題、1点のみです。
先ほど、知事と部長から答弁がありました。この間、12月2日の連絡会議の様子もいただきました。この問題について一つ押さえておかなければならないのは、改選前から我が会派が指摘してきたように、この緊急雇用創出事業DIOジャパン問題については、全国と同じ事業でありながら、これは県が誘致とセットして行ってきた。当該自治体の市町は、これまでの経過からすれば、県がかなりの思いを持って紹介したという経緯があることをまず押さえておかなければならないと思います。
その上に立ってただいまの答弁を聞きますと、補助金返還のルールに従ってこれはやりますと。それは、厚生労働省や会計検査院の言葉を市町に伝えたと。その中に県の意思というのがなかなか見えてこない、ここが問題なんですよ。要は、返還額の多寡が問題ではなく、一緒に緊急雇用創出事業をやってきた、その姿勢を当該市町は見ているわけです。
補助金の返還をめぐっては、今、議会も開かれていますし市町の議会も開かれておりますし、予算の編成についても大事な時期であります。県の動向もうかがっている。ただボールを投げて、法律ではこうなっています、厚生労働省はこう言っています、そして会計検査院はこう言っています、特別なルールはできません、それは当たり前のことですよ。法的な根拠に従ってやるのは当たり前のこと。しかし、冒頭に言ったように、岩手県は特別な事情があったことはこれまでの予算特別委員会や常任委員会、決算特別委員会でも示されてきたとおり。この議場にいる大半の議員の方はそれを認識していると思います。
そこで、これまでの答弁でも、当該市町については迷惑をかけない方向でやっていると。今言われたのは、県の方針として私が感じ取ったのは、要は、今言ったリース額の減額とか、減額することが県の支援だと言ったら、これは私は大間違いであり、そこが問題なんですよ。やはり県の責任とお互いの責任をシェアしていかなければならない。これは及川あつし議員も平成27年2月定例会で指摘しています。ここについては明確な答弁はされないままに次の質問に入ったので、ここが今問われていると思うんです。特別なことはできないと。この事業を展開してきた市町がどれほどがっかりしているか。県はそういう姿勢なのかということなんですよ。
もう一回繰り返しますよ。国と折衝して補助金の返還額を減らしてくれと言っているのではなく、県も一緒にやってきたんだから一緒に責任をシェアしてくださいということなんですよ。そうじゃないですか。
私は、このDIOジャパン社の問題は、厚生労働省にも責任があります。1年リースを認めたなんてとんでもない話。お互いにすねに傷を持っているから、どこか曖昧にして問題の解決を図ろうとする、そういう図式も見えてくるわけですが、県として、やはりお互いに水平な関係であるわけだから、市町に対して県の責任というものを明示しながらその方針を示していかなければならないと思うんですが、その点について知事にお伺いします。
〇知事(達増拓也君) 先ほど部長のほうから答弁したように、事業主体である市町において今、対応策を検討しているということで、その検討に必要な情報の提供、また、さまざま相談があればそれは県でいただきますし、そういう意味で、市町と県が一体となってこの問題の解決に取り組んでいるところでございます。
〇39番(飯澤匡君) どうも全然すれ違っているんですけれども、やはり相手の気持ちを考えながら行政を進めていかないと、私は、県の信頼というのはますます薄くなっていくと思いますよ。あなた方はそうじゃないと思うかもしれない。しかし、私たちに聞こえてくる声はそういう声です。したがって、県の方針をしっかりと協議の中で伝えるべきだと思います。これは堂々めぐりになるかもしれないけれども、もう一回答えていただきたいと思います。
あえて申し上げますが、秋田県の佐竹知事は、昨年のこのDIOジャパン社の問題について、県民がこれほど苦しんで、事業が破綻してしまった。一義的にはDIOジャパン社に問題があるけれども、県民に対して迷惑をかけて申しわけなかった。秋田県はTDKの撤退問題などでちょっと焦っていたというような謝罪もいたしました。私は、前に達増知事もこの問題についてどういう対応をされるのかお聞きしましたけれども、それも含めてお答えを願いたい。県の対応、どういう方針なのか、ここは大事なところですから、ぜひともしっかり答えていただきたいと思います。
〇知事(達増拓也君) 事業主体である市町において今、対応が検討されているところでありまして、市町がそれぞれの市民、町民の皆さんに対して適切な対応をとることを県として支えることが県民に対する責任を果たすことと考えております。
〇議長(田村誠君) この際、暫時休憩いたします。
午後2時19分 休 憩
出席議員(48名)
1  番 千 田 美津子 君
2  番 臼 澤   勉 君
3  番 千 葉 絢 子 君
4  番 ハクセル美穂子 君
5  番 菅野 ひろのり 君
6  番 柳 村   一 君
7  番 阿 部 盛 重 君
8  番 佐 藤 ケイ子 君
9  番 佐々木 宣 和 君
10  番 川 村 伸 浩 君
11  番 田 村 勝 則 君
12  番 工 藤   誠 君
13  番 高 田 一 郎 君
14  番 吉 田 敬 子 君
15  番 佐々木   努 君
16  番 千 葉   進 君
17  番 佐々木 朋 和 君
18  番 名須川   晋 君
19  番 軽 石 義 則 君
20  番 神 崎 浩 之 君
21  番 城内 よしひこ 君
22  番 福 井 せいじ 君
23  番 佐々木 茂 光 君
24  番 高 橋 孝 眞 君
25  番 木 村 幸 弘 君
26  番 小 西 和 子 君
27  番 工 藤 勝 博 君
28  番 高 橋 但 馬 君
29  番 小 野   共 君
30  番 郷右近   浩 君
31  番 高 橋   元 君
32  番 関 根 敏 伸 君
33  番 岩 崎 友 一 君
34  番 嵯 峨 壱 朗 君
35  番 中 平   均 君
36  番 五日市   王 君
37  番 斉 藤   信 君
38  番 小野寺   好 君
39  番 飯 澤   匡 君
40  番 渡 辺 幸 貫 君
41  番 佐々木 順 一 君
42  番 田 村   誠 君
43  番 伊 藤 勢 至 君
44  番 工 藤 勝 子 君
45  番 樋 下 正 信 君
46  番 柳 村 岩 見 君
47  番 千 葉   伝 君
48  番 工 藤 大 輔 君
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
休憩前に同じ
職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ
午後2時33分 再 開
〇議長(田村誠君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第1、一般質問を継続いたします。阿部盛重君。
〔7番阿部盛重君登壇〕(拍手)

前へ 次へ