〇31番（五日市王君）　民主党の五日市王でございます。
　私は、各会派共同提案の発議案として、本日提出いたしました発議案第６号岩手県口腔の健康づくり推進条例（案）について、御賛同をいただいた各会派を代表して御説明いたします。
　口腔の健康は、バランスのとれた食生活を可能とし、また、生活習慣病や誤嚥性肺炎の予防に寄与するなど、心身とも健やかで豊かな人生を送る上で基礎的かつ重要な役割を果たしておりますが、乳幼児期及び学齢期における高い虫歯有病率や口腔の機能の維持及び向上への対策が特に必要な高齢者の増加など、生涯を通じた口腔の健康づくりの一層の推進が求められております。また、東日本大震災津波では、改めて災害時における口腔の衛生の確保の重要性を強く認識させられたところであります。
　この条例は、県民一人一人が主体的に口腔の健康づくりに取り組むとともに、県民誰もが、居住する地域にかかわらず適切な口腔保健サービスを受けることができる環境が整備されることにより、生涯にわたって食べる喜び、話す楽しみを実感できるなど、生き生きと安心して質の高い生活を送ることができる社会の実現を目指し、その基本となる事項を定めようとするものであります。
　条例案の内容といたしましては、県民の口腔の健康づくりの推進に関し、基本理念、県、県民及び歯科医師等の責務並びに市町村及び保健医療等関係者の役割を定めること、県民の口腔の健康づくりを推進するための基本的な施策を定めること、県民の間に広く口腔の健康づくりについての関心と理解を深めるとともに、県民の主体的な口腔の健康づくりの取り組みを推進するためいい歯の日を設けること、県民の口腔の健康づくりを推進するための実施計画の策定、実態調査の実施、市町村への支援、財政上の措置について定めることなどであります。
　次に、条例の施行期日については、平成25年４月１日を予定いたしております。
　以上、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
　なお、本条例案の作成に当たり、多数の御意見をいただきました歯科関係団体の皆様、県内の各市町村並びに御協力いただきました議員各位に対し、改めて感謝と敬意を表しまして提案理由の説明とさせていただきます。
〇議長（佐々木博君）　これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
　次に、ただいま議題となっております発議案第６号岩手県口腔の健康づくり推進条例は、環境福祉委員会に付託いたします。
〇議長（佐々木博君）　以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
　本日はこれをもって散会いたします。
　　　午後５時58分　散　会
第９回岩手県議会定例会会議録（第７号）