平成24年9月定例会 第7回岩手県議会定例会 会議録

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〇1番(高田一郎君) それでは、請願陳情受理番号第44号オスプレイの配備撤回、そして訓練中止を求める請願について、総務委員長に質問いたします。
 この請願を不採択にされた理由は、どういう中身でしょうか。
 世界一危険と言われる沖縄の普天間基地にオスプレイが配備されましたけれども、現在でも訓練の中止、撤回を求めて、沖縄では島を挙げて反対運動が繰り広げられています。また、各地で事故を繰り返しているこのオスプレイも、低空飛行訓練を、全国でこれから七つのルートで行われようとしており、この岩手もその飛行ルートになっております。全国知事会も反対の決議を上げて、そして、さきの一般質問でも知事が、訓練を容認できないと明確に答弁をいただきましたが、そういう状況の中でも採択となったこの具体的な理由について示していただきたいと思います。不採択にした理由です。
 次に、請願陳情受理番号第46号医療従事者の増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願について、これは環境福祉委員長に質問いたします。
 この請願も、残念ながら委員会で不採択となりました。この請願が不採択となった具体的な理由についても示していただきたいと思います。
 県立病院の勤務状況を見ても、医師も看護師も大変不足しており、年次もとれない、病気休暇もふえる、離職者もふえると、こういう中で、マンパワーの増員、労働条件の改善というのが急務だと思いますが、なぜ不採択にされたのか、具体的な理由を示していただきたいと思います。
 以上です。
〇総務委員長(五日市王君) 高田一郎議員の御質問にお答えを申し上げます。
 たびたび御質問をいただきましてありがとうございます。
 米軍輸送機オスプレイの配備撤回・訓練計画中止を求める請願につきましては、7月5日、8月1日、9日4日及び10月10日、当委員会を開き、執行部からの参考説明を求め、質疑、意見交換を行った後、不採択と決定したところでございます。
 審査の過程におきましては、執行部に対する県内市町村議会におけるオスプレイに関する意見書の発出状況、県内の訓練区域に該当する市町村の把握、過去の墜落事故の原因等についての質疑が交わされたところでございます。
 その後、採択とすべきとの意見といたしましては、本県知事が、危険が及ぶようなやり方での訓練というのは望ましくないと言っている以上、県民の代表としてはこれに従うべきであり採択すべきであるとする意見と、県内市町村において意見書が議決されている以上、時期を失しないよう採択すべきであるとの意見があったところでございます。
 以上でございます。
〇環境福祉委員長(喜多正敏君) 高田一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
 医療従事者の増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願につきましては、執行部からの参考説明を求め、質疑、意見交換を行った後、不採択と決定したところでございます。
 当請願につきましては、さきの6月定例会におきまして提出され、7月5日、8月1日、9月4日及び10月10日の当委員会におきまして、慎重審査を行ったところでございます。
 審査の過程におきましては、執行部に対する看護職員と介護労働者が不足している要因、看護職員の不足の傾向とその推移、先進国の状況、国民1人当たりの医療費、看護職員のシフト体制とマンパワーとの関係性、医療、介護費用と国民負担の関係等についての質疑が交わされた後、採択、不採択の二つの意見がございました。
 採択とすべき意見といたしましては、東日本大震災津波では、医療崩壊、介護崩壊の実情が改めて明らかになり、その中で、医師、看護師、介護職員など、医療福祉労働者の人手不足も浮き彫り、安全・安心の医療、介護のためにも、看護師など夜勤交代制労働者の増員と労働環境の改善のために法規制が必要であるとの意見があったところであり、不採択とすべき意見といたしましては、医療や介護費用をふやすことにより国民負担はふえるものであり、医療、社会保障予算を先進国OECD並みにふやし、医師、看護師、介護職員などがゆとりを持って働ける水準に増員すること、医療、介護の国民負担を減らし、安全・安心の医療、介護を実現することに矛盾するとの意見があったところでございます。
 以上でございます。
〇1番(高田一郎君) 請願陳情受理番号第46号については反対、不採択になった理由というのはそれなりにわかるんですが、オスプレイの問題については、具体的に不採択になった理由というのがちょっと明確に伝わってこないんですね。
 不採択になった理由というのは、具体的に何ですか。
〇総務委員長(五日市王君) 不採択とする理由の意見表明はございませんでした。
 以上でございます。
〇議長(佐々木博君) 以上で通告による質疑は終わりました。
 これをもって質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。及川幸子さん。
   〔40番及川幸子君登壇〕(拍手)

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