平成23年2月定例会 第20回岩手県議会定例会 会議録

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〇38番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第26号、第44号、第45号、第47号に反対の討論を行います。
 議案第26号と第45号は、一般職員の給与に関する条例の一部を改正する条例と市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例であります。
 その内容は、総括課長級以上の職員、市町村立学校の管理職等の職員の給料の特別調整額、管理職手当を100分の15から25まで減額し、特例減額を継続しようとするものであります。これによる減額は、幹部職員1人当たり年間12万2、000円であり、総額1億3、000万円に及びます。
 県職員の給与は、既に特例減額を含めれば民間よりも低くなっており、特別職を除く職員の特例減額は中止すべきものであります。また、幹部職員の場合は超過勤務手当の対象外となっており、少ない特別調整額の減額の理由はないものと考えます。
 議案第44号は、認定こども園の認定の基準を定める条例の一部を改正する条例であります。
 その内容は、満3歳以上の子供に対する食事の提供について、調理室を設けないことができる認定こども園の種類に保育所型認定こども園を加えようとするものであります。これは、今でも貧困な保育園、認定こども園の基準を緩和し、引き下げるものであり、反対であります。
 保育園、こども園の基準は、世界的に見ても極めて貧困な状況であり、規制緩和でさらに引き下げることは、世界の流れにも逆行するものであります。子供を大切にすることは、政治のあり方を示す重大な課題であります。保育園の基準をさらに改善、拡充すべきであります。
 議案第47号は、東磐井郡藤沢町を一関市に編入することに関し議決を求めるものであります。
 関係市町の議決を重く受けとめるものでありますが、市町の合併問題は、議会のみならず、関係住民の十分な議論を踏まえ、理解と合意に基づいて進められるものであります。
 しかし、残念ながら、藤沢町においては、少なくない合併反対、慎重審議を求める声があったにもかかわらず、住民投票などの手だてもとられず、住民の合意を確認することなく合併が決められたことは、極めて残念なことであります。
 歴史的に形成されてきたまちの存在が問われる合併問題については、住民自身の意思と合意を、十分時間をかけて確認するとともに、住民投票などの手だてをとり決めるべきであります。
 以上申し上げ、各議案に対する反対討論といたします。
〇議長(佐々木一榮君) 以上をもって通告による討論は終わりました。これをもって討論を終結いたします。
 これより、議案第26号、議案第44号、議案第45号及び議案第47号を一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立多数であります。よって、議案第26号、議案第44号、議案第45号及び議案第47号は、原案のとおり可決されました。
 次に、議案第23号から議案第25号まで、議案第28号、議案第31号、議案第36号、議案第37号、議案第41号、議案第43号、議案第46号、議案第48号から議案第53号まで、及び議案第86号を一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立全員であります。よって、議案第23号から議案第25号まで、議案第28号、議案第31号、議案第36号、議案第37号、議案第41号、議案第43号、議案第46号、議案第48号から議案第53号まで、及び議案第86号は、原案のとおり可決されました。
 次に、請願陳情を一括して採決いたします。
 各請願は、諸般の事情により、結論を出さないとすることに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立全員であります。よって、請願陳情は、結論を出さないこととすることに決定いたしました。
   日程第3 議案第2号平成23年度岩手県一般会計予算から日程第35 議案第54号平成23年度岩手県一般会計補正予算(第1号)まで
〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第3、議案第2号から日程第35、議案第54号までを一括議題といたします。
 各案件に関し委員長の報告を求めます。五日市予算特別委員長。
   〔予算特別委員長五日市王君登壇〕

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