平成17年2月定例会 第12回岩手県議会定例会会議録

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〇26番(斉藤信君) 議案第100号、第101号について知事に質問します。
 議案第100号は、来年度競馬組合に対し27億円融資しようとするものであります。競馬組合の改訂実行計画については既に討論しましたので、今後の対応についてお聞きします。
 第1に、改訂実行計画は極めて不透明で、その具体的根拠に多くの疑義が出されました。それだけに、来年度の競馬の実施状況、計画の進行管理については、毎月または四半期ごとに検証して、計画から乖離した場合は改めて競馬組合のあり方について検討すべきと思いますがいかがでしょうか。
 第2に、新たな赤字を出すべきではないと思いますが、新たな赤字が出た場合は知事としてどう対応するつもりでしょうか。27億円の融資で間に合わなくなった場合はどう対応するのでしょうか。
 第3に、新たな赤字をつくった場合、知事としてどう責任をとられるつもりでしょうか。県民にこれ以上の負担を押しつけるべきではないと思いますが、退職金の全額返還など知事の不退転の決意の具体的な中身を示していただきたい。
 議案第101号は、岩手県競馬組合規約の一部を変更しようとするものであります。
 その中身は、競馬組合議員の定数を現在の4名から10名に増員しようとするものであります。これは、県議会の特別委員会が知事と競馬組合に求めてきたものであります。しかし、当初12名に増員する案が、10名となりました。水沢市議会の全員で構成する岩手競馬の振興に関する調査特別委員会は昨日、県と競馬組合に対し、現在と同等の構成比率となるよう申し入れを行っています。これは分賦割合から見ても、現状の構成から言っても道理のある要望だと考えますが、この間の経過と水沢市議会の要望にどうこたえるか、示していただきたい。
〇知事(増田寛也君) お答え申し上げます。
 まず、今回、組合の方で策定をいたしました改訂実行計画でございますが、これにつきましては、4月以降、競馬組合からあらかじめ四半期ごとの工程表というものを作成させてそれを提出させまして、県としてもその工程表について四半期ごとに厳しくチェックをしていく必要がある。それから、事後的にもその成果もよく検証して適切な対応をその都度、その都度競馬組合に求めるなど、進行管理を厳密に行って計画の実現に万全を期していきたい、このように考えております。
 それから、新たな赤字が出た場合にどういう対応をするのか、27億円の融資で間に合わなくなった場合どうかということですが、これは今の改訂実行計画が実現可能なものと考えているわけでございまして、平成17年度、18年度がそのための必要な期間と考えておりますが、19年度から収支が競馬事業だけで均衡するような形になっていますので、万全を期していきたいと思うわけです。そういうことで確実に実行するということがお答えなわけですが、先般の本会議でも千葉伝議員からも、万が一この計画が実行段階でとんざした場合どうか、こういうお話もございました。そのときもお答えしたわけですが、万が一そういうことになりましたら知事として、あるいは競馬組合の管理者として非常に厳しい決断をしなければならない場合もあり得ると思うのですが、今回そうならないように、進行管理、今申し上げましたようにしっかりと行って、計画の完全な実現に向けて全力を挙げていきたい、このように考えております。
 それから、もう一つお尋ねは、その流れの延長で、そのようなとんざした場合、知事としてどう責任をとるつもりかということでのお尋ねかと思いますが、再三申し上げましておりますとおり、不退転の決意でこの再建に向けて取り組みたいと思っておりまして、今申し上げましたような、単に1年ごとの計画ではなくて四半期ごとにしっかりと事前にスケジュールを提出させて、それを進行管理する。事後的にも検証するということでございますので、とにかくそういう計画の進捗状況のきちんとした管理の上で、不退転の決意で、必ず再生させるという決意と信念でこの問題に取り組んでいきたいと考えております。
 それから、議会の――議会というのは競馬議会の議員の定数についてもう一つお尋ねがございました。確かに昨日も水沢市議会の方から要望があったと聞いておりますが、これについてはかなり昨年の暮れから何度も水沢、盛岡両市とも相談しながら検討してきたものでございまして、今回提案をいたしましたこの議員定数の増員案でございますが、これはもうその過程の中で、構成団体間ではっきりと合意ができ上がっている、確認されたものと理解をしております。このことについては水沢市の議会でも御理解をいただけるものと考えております。
〇議長(藤原良信君) これをもって質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案第100号平成17年度岩手県一般会計補正予算(第1号)は、予算特別委員会に、議案第101号岩手県競馬組合規約の一部を変更することの協議に関し議決を求めることについては、農林水産委員会に付託いたします。
   日程第33 議案第99号教育委員会の委員の任命に関し同意を求めることについて
〇議長(藤原良信君) 次に、日程第33、議案第99号教育委員会の委員の任命に関し同意を求めることについてを議題といたします。
 提出者の説明を求めます。竹内副知事。
   〔副知事竹内重徳君登壇〕
〇副知事(竹内重徳君) 本日提案いたしました人事案件について御説明いたします。
 議案第99号は、教育委員会の委員であります佐藤勝氏が3月31日をもって退任いたしますので、その後任として新たに照井崇氏を任命するため、議会の同意を得ようとするものであります。
 よろしく御審議の上、原案に御同意くださるようお願いいたします。
〇議長(藤原良信君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案は、人事案件でありますので、会議規則第34条第2項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(藤原良信君) 御異議なしと認めます。よって、これより議案第99号教育委員会の委員の任命に関し同意を求めることについてを採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第99号教育委員会の委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(藤原良信君) 起立全員であります。よって、議案第99号教育委員会の委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに決定いたしました。
〇議長(藤原良信君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後2時52分 散 会

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