平成17年2月定例会 第12回岩手県議会定例会会議録

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〇48番(小原宣良君) 社会民主党の小原宣良でございます。
 議案第71号に意見を交え、賛成の討論を行います。
 この補正予算案は、県競馬組合の逼迫した経営状況を受けて、今年度末までの資金ショートを回避するための緊急避難措置であること、加えて他の構成団体にも一定額の融資を求めているものであることなどから、今回の措置は必要やむを得ない措置と判断をいたしました。しかし、これまでの議論をもってしても、これからの県競馬事業に対する懸念と不安を取り除くことはできませんでした。
 今回示された県競馬組合改革・改訂実行計画でも触れているように、他県発売金額の減少要因を、県競馬を取り巻く社会的状況の変化や、経済的状況等にあるとする認識は極めて重要であり、今後の県競馬事業の成否を左右する認識でもあります。このことを示す根拠の一つに、これまでの入場人員と1人当たりの馬券購入額の推移があります。資料では、入場人員は漸増の傾向にあるものの、平成3年度の1人当たり馬券購入額4万5、535円をピークに、これまでの13年間で一度も前年度を上回った実績がなく、平成16年度の1人当たり馬券購入額は1万1、870円まで落ち込んでおり、どうしてもこの点に注目をせざるを得ないのであります。時代は確実に変化をしている事実から目をそらしてはなりません。私は、昨年12月議会以来、県競馬事業を整理・縮小すべきと述べてきたのも、こうした事実によるものであります。
 私は、きのうの総務委員会で、入場者1人当たりの馬券購入額激減の事実にも触れましたが、残念ながら説得力のある説明はありませんでした。確かにこの案件に関する直接の担当部は農林水産部でありますが、総務部は、知事を最高責任者とする県の行政組織体の枢要な一員として説明責任を果たす役割と認識を共有しておくべきであります。今後のこともあり、あえて指摘しておきたいと思います。
 さて、問題はこれからにかかってまいります。この議案が可決の場合は、新たに今回の融資相当額が新年度補正予算案として提案されるものと思われますが、その場合の議案審議は十分に行わなければならないものであります。この論点としては、極めて厳しい県競馬事業にあって改訂実行計画は確実に実行されなければならないこと、また、このことを担保する意味からも、改訂実行計画の実施状況は来年度の適切な時期ごとに本県議会に報告されるべきものであることなどがあろうかと存じます。知事のみならず、我々議員もまた県民の皆様に説明責任を有しているからであります。
 いずれ、本議案の採決をもって、かかる問題が解決するものでないことを改めて申し上げて私の討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(藤原良信君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、議案第71号平成16年度岩手県一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、議案第71号平成16年度岩手県一般会計補正予算(第6号)は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第62号及び議案第87号から議案第91号までを一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、議案第62号及び議案第87号から議案第91号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第61号、議案第63号、議案第64号、議案第72号から議案第86号まで及び議案第92号から議案第98号までを一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(藤原良信君) 起立全員であります。よって、議案第61号、議案第63号、議案第64号、議案第72号から議案第86号まで及び議案第92号から議案第98号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
〇議長(藤原良信君) この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
   午後2時14分 休 憩
出席議員(46名)
1  番 亀卦川 富 夫 君
2  番 中 平   均 君
3  番 ザ・グレート・サスケ 君
4  番 木戸口 英 司 君
5  番 関 根 敏 伸 君
6  番 野 田 武 則 君
7  番 平 野 ユキ子 君
8  番 高 橋 雪 文 君
9  番 嵯 峨 壱 朗 君
10  番 平   澄 芳 君
11  番 工 藤 勝 子 君
12  番 平 沼   健 君
13  番 柳 村 典 秀 君
14  番 飯 澤   匡 君
15  番 田 村   誠 君
16  番 大 宮 惇 幸 君
17  番 千 葉 康一郎 君
18  番 新居田 弘 文 君
19  番 工 藤 大 輔 君
20  番 川 村 農 夫 君
21  番 樋 下 正 信 君
22  番 照 井 昭 二 君
23  番 柳 村 岩 見 君
25  番 阿 部 富 雄 君
26  番 斉 藤   信 君
28  番 佐々木 順 一 君
29  番 佐々木   博 君
30  番 及 川 幸 子 君
31  番 阿 部 敏 雄 君
32  番 吉 田 昭 彦 君
33  番 小野寺 研 一 君
34  番 千 葉   伝 君
35  番 小野寺   好 君
36  番 伊 沢 昌 弘 君
38  番 吉 田 洋 治 君
39  番 佐々木 一 榮 君
40  番 伊 藤 勢 至 君
41  番 渡 辺 幸 貫 君
42  番 高 橋 賢 輔 君
43  番 藤 原 良 信 君
44  番 佐々木 大 和 君
45  番 藤 原 泰次郎 君
46  番 菊 池   勲 君
47  番 工 藤   篤 君
48  番 小 原 宣 良 君
51  番 佐々木 俊 夫 君
欠席議員(3名)
24  番 阿 部 静 子 君
27  番 田 村 正 彦 君
50  番 佐 藤 正 春 君
説明のため出席した者
休憩前に同じ
職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ
午後2時42分 再 開
〇議長(藤原良信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 知事から議案の提出がありました。それぞれお手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
〔参照〕
                            予第281号
                            平成17年3月8日
 岩手県議会議長 藤 原 良 信 様
                            岩手県知事 増 田 寛 也 
   議案の送付について
 平成17年2月18日開会の岩手県議会定例会に提出する下記の議案を別添のとおり送付します。
                    記
議案第100号 平成17年度岩手県一般会計補正予算(第1号)
議案第101号 岩手県競馬組合規約の一部を変更することの協議に関し議決を求めることについて
   〔議案の登載省略〕
〇議長(藤原良信君) お諮りいたします。この際、ただいま提出のありました議案第100号及び議案第101号を日程に追加し、日程の順序を変更して直ちに議題としたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(藤原良信君) 御異議なしと認めます。よって、この際、議案第100号及び議案第101号を日程に追加し、日程の順序を変更して、直ちに議題とすることに決定いたしました。
 議案第100号及び議案第101号について提出者の説明を求めます。時澤総務部長。
   〔総務部長時澤忠君登壇〕
〇総務部長(時澤忠君) 本日提案いたしました人事案件以外の議案について御説明いたします。
 議案第100号は、平成17年度岩手県一般会計補正予算(第1号)でありますが、これは、岩手県競馬組合が策定した同組合改革・改訂実行計画の確実な遂行に向け、当面の経営安定を図るため同組合に対する短期資金の貸し付けに要する経費を補正しようとするものであります。
 議案第101号は、岩手県競馬組合規約の一部を変更することの協議に関し議決を求めることについてでありますが、これは、岩手県競馬組合の議員を増員するため、同組合規約の変更について関係構成団体と協議しようとするものであります。
 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださいますようお願いいたします。
〇議長(藤原良信君) これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。

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