平成21年2月定例会 第10回岩手県議会定例会 会議録 |
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〇38番(斉藤信君) あのね、私は、医療局が決めた、知事も承認をした計画について聞いているのですよ。別のことを聞いているんじゃないんですよ。そして、地域医療のまさに存否がかかわる重大問題で、だから知事に聞いているのですよ。知事に責任を持って答えていただきたい。でなかったらね、これは強行する理由がないですよ。根拠がないですよ。私は、医師不足の問題も含めて具体的に聞いた。あなた方が医師不足を言うからでしょう。実態はどうだって聞いただけじゃないですか。それにも答えられなかったら、強行する理由はありませんよ。責任を持って知事に答えさせていただきたい。
〇副議長(佐々木大和君) 知事の思いで答えてください。そこはいいでしょう。 〇知事(達増拓也君) 御許可をいただければ、雇用を守る対策についての部局長答弁を先にさせていただいて、その間、御質問いただいたことのメモを整理しながら答弁を準備させていただくということでよろしいでしょうか。(斉藤信君「了解」と呼ぶ) 〇商工労働観光部長(廣田淳君) 何点か御質問がありました。 まず、県内の解雇の実態につきましてでございますけれども、11月から1月の3カ月間に県内のハローワークに解雇を届けた数字、岩手労働局の調べでは1、976人になっております。 それから、関東自動車工業と富士通マイクロエレクトロニクスの雇用調整の状況のお話でございましたけれども、関東自動車では期間社員340人、派遣社員50人、それから富士通マイクロエレクトロニクスのほうでは、1、700人のうち約1、000人近くの配転の可能性があるということで我々は承知しております。 それから、雇用促進住宅の関係でございますけれども、先ほど知事から答弁したとおり、320戸のうち64戸の入居になってございます。空き住居状況についてももっと情報提供するべきだというお話がありましたので、これは岩手労働局とも協議しながら検討してまいりたいと思っております。 〇知事(達増拓也君) 8項目の修正事項についての質問をいただきました。地域の個別課題への対応については、これは地域との協議の場でしっかりと話し合いを行いながら対応してまいりたいと思います。そして、入院が必要な患者の受け入れ先の確保、交通アクセスの確保等に関連してでありますけれども、これは入院先はしっかり確保することとして、患者がいわば医療難民のようなことにならないよう、そこはしっかりと入院先を確保してまいります。 それから、平成16年から平成19年にかけての採用者数についてでありますが、これは、もし許可をいただければ、医療局長のほうから答弁をさせていただきたいと。もし、準備ができているのであれば、医療局長から採用者数については答弁をさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。 〇医療局長(田村均次君) 若干数字的な部分がございますけれども、斉藤議員の医師不足の関係で、医師はふえているんだというようなお話でございますけれども、多分、初期研修医、後期研修医を含めての医師数がふえているという御指摘だろうと思いますけれども、初期研修医は、まさに免許をとって1年、2年目の方でございます。そういう方々がふえているということは、私が現場の医師から聞いている限りでは、逆にこういう方々の指導ということが大きな負担になっているということで、決してこの方々が戦力に全くならないという意味ではございませんけれども、もちろん戦力になっているんですけれども、そのことのゆえをもって県立病院の医師がふえているんだというふうに単純に言うことは私はできないと考えております。 それから、8項目の中で、看護師の当直のお話が出ましたけれども……(斉藤信君「医師の採用、退職の数を聞いたんでしょう」と呼ぶ)採用、退職について、従来説明してきた中で、医師の在職者数と、それから退職者数というとらえ方をして説明してきました。これは、なぜこういう説明をしてきたかといいますと、退職者の中には、医局人事の入れかわりのものとかさまざまなケースがありますので、そういうものを除いてうまく説明するにはどうすればいいかということで、いろいろ工夫した中で、ある時点での医師の在職者数の比較の数字で、平成15年度は535人、平成21年度見込みは449人と、そういう言い方をしてきたわけです。(斉藤信君「毎年度の採用と退職者数の数を聞いているのだ。何を聞いているんだ」と呼ぶ) 〇副議長(佐々木大和君) 出入りの数字だけ答弁してください。 〇医療局長(田村均次君)(続) 医局人事を除いた採用、退職の数字をちょっと話をさせていただきますが、例えば平成19年度の採用者数は38名になっております。それから、退職者のほうは、医局人事以外の退職者でございますけれども、開業退職が13名、民間病院が11名、その他が13名。ちょっと済みません、合計は出しませんが、そういう形での退職者の数というようなことになっております。大変申しわけないんですが、通常の我々の採用、退職というのは比較的単純に数字が出るんですけれども、お医者さんの場合は、医局人事で入れかわったりするものを除いたりして、純粋の採用、純粋の退職というような振り分け方をして数字をとらえているということでございますので、御理解をいただきたいと思います。 それから、8項目の中で看護師の当直が入っているわけでございますが、それが当直して何ができるんだということでございますけれども、基本的に、今回の話の中で、夜間、診療所にだれもいないということに対して非常に不安の声があったということで、それに対して、今までの診療所に夜間に訪れる患者さんのパターンを見ますと、大概、まず電話をかけてくるんだというような話がありましたので、まず電話でしっかり看護師さんに対応していただくということで、その中で症状を聞きながら、救急車を呼びなさいとか、そういうようなことを対応するということでございますので、あくまでも、治療の指示をするとか、そういうことの趣旨で置くものではございません。 それから、がん検診等の地域課題については、再三お話ししているとおり、地域と話し合って、今まで取り組んできたことがしっかりと継続するように話し合いを続けていきますというふうに言ってきておりますので、それについては従来の取り組みをやりたいと。 それから、ベッドがなくなると在宅診療ができないというお話でございますけれども、これは多分、後方ベッドがないと、いざというときに対応が難しいんだという趣旨だろうと思いますので、その辺については、やっぱり県立病院の全体のネットワークの中で、在宅診療を今やっているところは引き続きやるというような考えでおりますので、それについては後方のベッドを確保しながら継続するような方向で考えているということでございます。よろしくお願いいたします。 〇38番(斉藤信君) 答弁漏れがあるし、中身が不十分だしね。 知事から聞きますよ。岩手町のがん検診にしても、住田の訪問診療にしても、4月以降どうなるかわからないまま無床化を強行することはできるんですか。あれですか、入院が必要な受け入れ患者はだれが判断して、どう搬送するんですか。マイクロバスを買っちゃうんですか。こういう4月以降の問題を解決してから無床化の問題は決めるべきですよ。無責任じゃないですか。知事にそこをきっちり答えていただきたい。 〇知事(達増拓也君) 4月1日からの医師、看護師の配置の問題もございます。ここは新しい体制でスタートさせていただきながら、入院患者の入院の体制がきちんと確保されることを個別具体的に調整しつつ、また、地域の個別課題への対応というものについては、また、これは別途それぞれの個別課題が地域ごとにあると思いますので、地域との協議の場できちんと話し合って対応をしていきたいと思います。 〇副議長(佐々木大和君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。 〇副議長(佐々木大和君) この際、暫時休憩いたします。 午後4時43分 休 憩 出席議員(47名) 1 番 木 村 幸 弘 君 2 番 久 保 孝 喜 君 3 番 小 西 和 子 君 4 番 工 藤 勝 博 君 5 番 岩 渕 誠 君 6 番 郷右近 浩 君 7 番 高 橋 元 君 8 番 喜 多 正 敏 君 9 番 高 橋 昌 造 君 10 番 菅 原 一 敏 君 11 番 小野寺 有 一 君 12 番 熊 谷 泉 君 14 番 高 橋 博 之 君 15 番 亀卦川 富 夫 君 16 番 中 平 均 君 17 番 五日市 王 君 18 番 関 根 敏 伸 君 19 番 三 浦 陽 子 君 20 番 小田島 峰 雄 君 21 番 高 橋 比奈子 君 22 番 高 橋 雪 文 君 23 番 嵯 峨 壱 朗 君 24 番 及 川 あつし 君 25 番 飯 澤 匡 君 26 番 田 村 誠 君 27 番 大 宮 惇 幸 君 28 番 千 葉 康一郎 君 29 番 新居田 弘 文 君 30 番 工 藤 大 輔 君 31 番 佐々木 順 一 君 32 番 佐々木 博 君 33 番 工 藤 勝 子 君 34 番 平 沼 健 君 35 番 樋 下 正 信 君 36 番 柳 村 岩 見 君 37 番 阿 部 富 雄 君 38 番 斉 藤 信 君 39 番 吉 田 洋 治 君 40 番 及 川 幸 子 君 41 番 佐々木 一 榮 君 42 番 伊 藤 勢 至 君 43 番 渡 辺 幸 貫 君 44 番 小野寺 研 一 君 45 番 千 葉 伝 君 46 番 佐々木 大 和 君 47 番 菊 池 勲 君 48 番 小野寺 好 君 欠席議員(なし) 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後5時4分 再開 〇議長(渡辺幸貫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2、一般質問を継続いたします。小野寺好君。 〔48番小野寺好君登壇〕(拍手) |
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