平成20年12月定例会 第8回岩手県議会定例会会議録

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〇38番(斉藤信君) 今の提案者に、3点にわたって質問いたします。
 第1点、今回の不正経理問題については、9月県議会の決算特別委員会、そして12月県議会における決算特別委員会での2日間にわたる集中審議の末、県議会史上初めて決算が不認定になったものであります。私は、この県議会の不認定決定以上に重いものはないと考えます。なぜ、こうした中で民主・県民会議単独の決議案の提出になったのか。
 二つ目、不正経理問題については、その実態、原因、解決について、まさに今、検討途上、調査途上と言わなければなりません。昨日の決算特別委員会では、やっと警察本部から詳しい資料が出されたばかりであります。その中身は、預けで使い切って赤字になっているとか、使途不明金が出るとか、警察本部内の各課ごとに出し入れが横行していたとか、極めて組織的な重大な事態も明らかになりました。現段階は、この不正経理問題についての徹底的な解明こそ求められているのではないでしょうか。
 第3点、事務処理の適正化というのは極めて矮小化した内容であります。真相の徹底解明、そして原因と責任の明確化、さらには返還金の確定に基づく返還のあり方、こうした重大問題がこれから問われているのであります。事務処理の適正化程度のこういう決議案は、私は、決算不認定という重大な決定を弱める、ゆがめるものでないのかと考えますが、いかがでしょうか。
〇18番(関根敏伸君) 斉藤信議員の質疑にお答えいたします。
 まず第1点、決算の不認定という非常に重い判断を議会として下した後に、あえてこの発議案を出す理由ということでございますが、この発議案につきましては、ごらんになっていただいたとおり、平成19年度決算も含め、いわゆる平成14年度から平成20年度にかけて、あるいはそれ以前から不適正な事務処理が行われてきたという一連の事態に対して、真相解明と徹底した再発防止策、こういったものを求めていく決議でありまして、そういった観点とはやや異にするものであるということが第1点の説明であります。
 それから、2点目でございますが、調査途上ではないかという御指摘でございます。まさに、今、執行部、知事を先頭にいたしまして、真相の徹底究明と根本的ないわゆる解決に向けまして、審査を含め、その方向性を目指しているということは、全くそのとおりでありまして、私どももそのように考えております。この決議につきましては、そういった知事初め執行部の姿勢を評価しつつ、これを議会として強く後押しをしていきたいといった意味でありまして、そういったことで御了解をいただきたいということでございます。
 それから、3点目でありますが、この決議が、決算不認定あるいはさまざまな根本的な解決策について弱める内容を求めているのではないか、結果として弱めることになるのではないかという質問でありましたが、私どもは、そのような見解ではなくて、今申し上げましたとおり、知事初め執行部に対しての根本的な真相究明と再発防止策、さまざまな解決に向けたものを期待するという意味合いにおいて本決議を提出させていただくものでありますので、御了解をいただきたいと思います。
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、小野寺好君。

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