平成20年12月定例会 第8回岩手県議会定例会会議録

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〇18番(関根敏伸君) 民主・県民会議の関根敏伸でございます。
 私は、会派提案の発議案として本日提出いたしました発議案第14号事務処理の適正執行を求める決議について、会派を代表して提案理由を説明いたします。
 今年6月の会計検査院の指摘に端を発した今回の一連の不正経理問題につきましては、決算特別委員会においてたび重なる集中審査を行った結果、平成14年度から平成20年度までの間に、8部局等において、総額1億5、000万円を超える不適正支出が明らかになりました。さらに、警察本部においても、平成15年度から平成20年度にかけて、総額3、000万円弱の不適正な支出が行われていた実態が明らかとなり、県民に対し、大きな不信感を与える結果となってしまいました。
 このことは、県政に対する県民の信頼を著しく失墜させるものであり、極めて遺憾であるとともに、県議会としても、県行政の監視機関として、こうした事態を招いたことの責任を重大に受けとめ、決算特別委員会において、平成19年度一般会計歳入歳出決算と、同流域下水道事業特別会計決算を不認定とする極めて重い判断をしたものであります。
 しかしながら、今後、法令遵守を改めて徹底し、職員の意識改革と公務員倫理の確立を図るとともに再発を防止し、適切な事務処理を図り、県行政への県民の信頼を回復し、さらなる県政の発展につなげていくことが必要であるとの認識の上に立って、あえて、今回の決算の不認定に加え、本決議案を議員提案によって発議しようとするものであります。
 また、本件については、県行政の最高責任者である知事を初め関係幹部職員の管理監督の怠慢は厳しく問われなければならないものであり、さらに、その全容を明らかにしていく必要があり、再発防止を徹底し、必要な国の補助制度等の改善要請に努めることなどが重要であります。
 ここに、知事を先頭として全職員が一丸となり、県政に対する県民の信頼回復に全力を挙げることを強く求め、本決議案を提案するものであります。何とぞ、議員各位の御賛同をいただけますようお願いを申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。

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