平成20年12月定例会 第8回岩手県議会定例会会議録

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〇32番(佐々木博君) 民主・県民会議の佐々木博であります。
 私は、各会派共同提案の発議案として本日提出いたしました発議案第1号いわての水を守り育てる条例案について、御賛同いただいた各会派を代表して御説明いたします。
 近年、世界人口の増加、経済の発展、気候変動等により、世界の一部地域において水が不足し、汚染、汚濁の問題が懸念されております。また、日本が輸入する食料の生産に必要な水の量は年間数百億立方メートルで、世界から大量に食料を輸入する日本は、仮想水の輸入量が世界一と言われているところであり、世界の水問題は、日本の問題としてとらえる必要があると考えられます。
 豊富な水資源を有する本県においても、将来、水の安定した利用が損なわれることが憂慮される状況等にあることを踏まえ、先人たちの知恵と努力により守り育ててきた本県の良質な水資源や水文化を市町村、事業者及び県民の参加と協力のもとに将来の世代に引き継いでいくため、いわての水を守り育てるための施策の基本となる条例を各会派共同による議員提案により制定しようとするものであります。
 主な条例案の内容といたしましては、1、本県の水を守り育てるための取り組みについての基本理念並びに県、市町村、事業者及び県民の役割等を定めること。2、本県の水を守り育てるための施策及び事業の方向について定めること。3、事業者による自主的な情報提供の促進、市町村が行う施策への支援、財政上の措置及び実施状況の公表義務などを定めること、などであります。
 次に、条例の施行期日については、平成21年7月1日を予定しております。
 以上、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
 なお、本条例案の作成に当たっては、県内の各市町村、関係団体を初め、県民の皆様から御意見を伺いながら検討を進めてまいりました。最後に、この条例案の検討に当たり御尽力いただいた各会派の議員諸君の御苦心と努力を多とするものであり、心から敬意を表し、提案理由の説明とさせていただきます。
〇議長(渡辺幸貫君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 次に、ただいま議題となっております発議案第1号いわての水を守り育てる条例は、環境福祉委員会に付託いたします。
〇議長(渡辺幸貫君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後8時21分 散会

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