平成20年6月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録

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〇環境福祉委員長(千葉康一郎君) 発議案第3号後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、環境福祉委員長であります私から提案理由の説明を行います。
 本発議案は、今期定例会において、請願陳情受理番号第31号後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める請願及び同受理番号第32号後期高齢者医療制度の廃止を求める請願が環境福祉委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、後期高齢者医療制度に関し、同趣旨の意見書案を提案するものであります。
 本年4月から実施されている後期高齢者医療制度については、その内容が県民に十分周知、浸透されているとは言いがたく、また、この制度は、原則として75歳以上のすべての高齢者から保険料を徴収する仕組みであり、低所得者が負担を強いられるような状況が生じているとともに、今後、高齢者の医療費の増加が見込まれることから、現役世代と後期高齢者の保険料負担が増加するなどといった問題点が指摘されております。
 また、75歳以上の高齢者の健康診断の実施が努力義務となるなど、高齢者の健康の保持増進に影響が生じかねない懸念もあります。
 国においては、保険料の各種軽減措置や終末期相談支援料の凍結など、見直しに着手しているものの、制度の抜本改革には至っていないことから、意見書案においては、速やかに後期高齢者医療制度を廃止するとともに、国民的合意を前提に、高齢者医療を含む医療制度の抜本改革を行うよう、国に対し要望しようとするものであります。
 議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第3号後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。嵯峨壱朗君。
   〔23番嵯峨壱朗君登壇〕

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