平成20年6月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録

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〇総務委員長(工藤大輔君) 去る7月2日の本会議におきまして、当総務委員会に付託をされました議案9件及びさきに付託を受けました請願陳情1件につきまして、7月3日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第1号岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについてでありますが、これは、地方税法の一部改正に伴い、4月1日から県税条例の関係部分を改正する必要が生じたことから専決処分したものであり、議案第2号岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについてでありますが、これは、地方税法の一部改正に伴い、直ちに施行を要する県税条例の関係部分を改正する必要が生じたことから専決処分したものであります。
 以上2件につきましては、一括議題に供し審査したところであり、原案を承認することに決定いたしました。
 次に、議案第3号公平委員会の事務の受託の協議の専決処分に関し承認を求めることについてでありますが、これは、4月1日に発足した奥州金ケ崎行政事務組合の公平委員会の事務を県が受託することについて、同日までに協議を調える必要が生じたことから専決処分をしたものであり、原案を承認することに決定いたしました。
 次に、議案第6号職員の自己啓発等休業に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、独立行政法人国際協力機構法の一部改正に伴い、所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、本条例に基づく申請及び派遣の実績、派遣期間中の身分、派遣後の人事配置等の配慮、制度利用者が少ない理由、制度の積極的な活用に向けた配慮等について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第7号職員の懲戒の手続及び効果等に関する条例及び職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、公庫の予算及び決算に関する法律の一部改正に伴い、所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第8号岩手県県税条例の一部を改正する条例でありますが、これは、地方税法の一部改正に伴い個人の県民税に寄附金税額控除を設ける等所要の改正をすることとし、及び地方法人特別税等に関する暫定措置法の制定に伴い法人の事業税の税率の特例措置を講じようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第9号農村地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、県税の課税免除の適用対象となる工業等の用に供する設備の新設または増設の期限を延長しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第10号中心市街地における県税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、県税の不均一課税の適用対象となる商業基盤施設の設置に係る基本計画の公表の期限を延長しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第19号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第1項、同条第2項第1表歳入歳出予算補正のうち、歳入各款、歳出第2款総務費、第9款警察費及び第3条地方債の補正についてでありますが、今回の補正は、去る6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震に伴う災害の復旧に要する経費等について、総額170億8、134万2、000円を補正しようとするものであります。
 第1条第2項第1表歳入歳出予算補正のうち、歳入の主なものは、第5款地方交付税16億6、975万4、000円、第9款国庫支出金96億9、008万1、000円、第15款県債55億9、700万円のそれぞれの増等であります。
 歳出は、第2款総務費において、航空消防防災体制強化推進事業費1、008万5、000円の増であり、第9款警察費において、自動車等維持費1、543万5、000円の増であります。
 第3条地方債の補正は、看護師等養成所施設整備ほか1件を追加し、災害援護資金貸付金ほか8件の起債の限度額を変更しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、被害額の状況、今後の補正見込み、起債発行による財政健全化の指標及びプライマリーバランスへの影響、国への復旧支援要望、激甚災害指定の手続の内容及び制度の見直し要望、人工衛星の画像データの活用等について質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第29号岩手県入札契約制度の改善に関する請願につきましては、審査の過程において、請願理由に掲げる個別の項目についてもさまざま議論されたところであり、その中では、慎重な検討を要する事項も含まれているなどの意見もあったところでありますが、それらの審査経過を踏まえ、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、文化芸術の振興に関する施策の方向について及び岩手県総合計画の実施状況等について、引き続き意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりましたIGR指令システムにつきましては、現地調査を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、千葉環境福祉委員長。
   〔環境福祉委員長千葉康一郎君登壇〕
〇環境福祉委員長(千葉康一郎君) 去る7月2日の本会議におきまして、当環境福祉委員会に付託されました議案4件及びさきに付託を受けました請願陳情4件につきまして、4月15日及び7月3日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第5号一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例等の一部を改正する条例についてでありますが、これは、一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例等における組織等の名称に係る障害の用語の表記を改めようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第12号国民健康保険法に基づく岩手県調整交付金の交付に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、これは、国民健康保険の国庫負担金及び被用者保険等保険者拠出金等の算定等に関する政令の一部改正等に伴い、所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第13号温泉法施行条例の一部を改正する条例についてでありますが、これは、温泉法の一部改正に伴い、温泉の採取の許可等の申請に対する審査に係る手数料を徴収する等所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、新設する手数料の算定基準、硫化水素対策の状況等について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第19号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正中、歳出第3款民生費及び第4款衛生費についてでありますが、今回の補正は、去る6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震に伴う災害の復旧に要する経費等について補正しようとするものであります。
 第3款民生費は1億2、295万円の補正であり、その主なものは、救助費8、334万3、000円、災害援護資金貸付金3、000万円のそれぞれの増等であります。
 第4款衛生費は1、347万9、000円の補正であり、その内容は、看護師等養成所施設整備費の増であり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、保育園、医療機関、社会福祉施設の耐震化の状況、災害弔慰金の支給基準、病院における緊急地震速報システムの導入状況等について質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第26号介護職員の待遇改善について請願外3件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、岩手県における2005(平成17)年の二酸化炭素排出量について、国土利用計画岩手県計画の改定(第四次計画策定)について及び県立療育センターについて、引き続き意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、亀卦川商工文教委員長。
   〔商工文教委員長亀卦川富夫君登壇〕
〇商工文教委員長(亀卦川富夫君) 去る7月2日の本会議におきまして、当商工文教委員会に付託されました議案3件及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、7月3日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第11号県立学校授業料等条例の一部を改正する条例でありますが、これは、岩手県立一関第一高等学校附属中学校の設置に伴い、県立の中学校の入学選考料を徴収するとともに、あわせて所要の整備をしようとするものであり、採決の結果、多数をもって原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第14号岩手県立学校設置条例の一部を改正する条例でありますが、これは、岩手県立一関第一高等学校附属中学校を設置しようとするものであり、採決の結果、多数をもって原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、以上2件の審査の過程におきましては、附属中学校の設立の趣旨及び目的、入学者の選抜方法、受験競争の低年齢化につながる可能性、高校において入試を経た生徒と混合することによる影響、附属中学校の施設設備などについて質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第19号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正中、歳出第7款商工費及び第10款教育費、並びに第2条第2表債務負担行為補正中、追加中1及び2についてでありますが、今回の補正は、去る6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震に伴う災害の復旧に要する経費等について補正しようとするものであります。
 第7款商工費は1億3、066万5、000円の補正であり、その主なものは、中小企業災害復旧資金貸付金1億2、450万円の増等であります。
 第10款教育費は3、313万3、000円の補正であり、その内容は、青少年の家施設整備費の増であります。
 第2条第2表債務負担行為補正のうち、追加中1岩手県信用保証協会が行う中小企業災害復旧資金についての信用保証契約の履行に伴う損失補償ほか1事業については、その期間及び限度額を定めようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、地震による中小企業等の被災状況及び経営への影響、中小企業災害復旧資金の融資枠設定の根拠及び資金の貸付条件、災害にかかわらず中小企業の厳しい経営に対するきめ細かな支援の必要性、誘致企業の被害の状況及びその復旧支援、学校の耐震化の前倒し実施の必要性、何度も地震被害を受けている学校への対応、校舎等の耐震性の有無の公表状況などについて質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第27号義務教育費国庫負担制度堅持及び負担割合2分の1復元を求める請願外1件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 なお、継続審査と決定いたしました1件につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、平成21年度県立学校の学科改編等について及び盛岡東京電波株式会社盛岡工場の設備増強の状況について、引き続き意見交換を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました平泉の文化遺産の世界遺産登録を契機とした観光施策につきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、大宮農林水産委員長。
   〔農林水産委員長大宮惇幸君登壇〕
〇農林水産委員長(大宮惇幸君) 去る7月2日の本会議におきまして、当農林水産委員会に付託されました議案3件及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、7月3日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第4号岩手県農政審議会条例及び岩手県水産審議会条例の一部を改正する条例でありますが、これは、株式会社日本政策金融公庫法の施行に伴い、所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第15号岩手県漁業指導調査船建造の請負契約の締結に関し議決を求めることについてでありますが、これは、岩手県漁業指導調査船建造の請負契約を締結しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、船の耐用年数、船本体の材質、岩手丸の1年間の稼働実績とコストなどについて質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第19号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正中、歳出第6款農林水産業費、第11款災害復旧費中、第1項農林水産施設災害復旧費のうち農林水産部関係、第2条第2表債務負担行為補正中、追加中3についてでありますが、今回の補正は、去る6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震に伴う災害の復旧に要する経費等について補正しようとするものであります。
 第6款農林水産業費は21億9、050万2、000円の補正であり、その主なものは、治山事業費17億2、260万2、000円、直轄地すべり防止事業費負担金4億4、600万円のそれぞれの増等であります。
 第11款災害復旧費中、第1項農林水産施設災害復旧費のうち農林水産部関係は6億9、615万7、000円の補正でありますが、その主なものは、農地等災害復旧事業費1億1、734万7、000円、団体営農地等災害復旧事業費5億2、158万8、000円のそれぞれの増等であります。
 第2条第2表債務負担行為補正のうち、追加中3農地等災害復旧事業は、その期間及び限度額を定めようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、農業被害において見込まれる受益者負担とそれに対する助成措置、国直轄事業に対する県と市町村の負担とそれに対する財政的な支援、農業共済金の支払い状況、国の災害査定の予定、地域農業復興支援チームの今後の活動内容、ダム管理者と土地改良区の調整の状況などについて質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第25号国営農業水利事業と地方農政局の存続について請願外1件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 なお、継続審査と決定いたしました1件につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、畜産・酪農緊急対策等への本県の取り組み状況について、水田経営所得安定対策の加入状況について及びいわての森林づくり県民税を活用した取り組みについて意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、先に継続調査と議決されておりましたいわて純情米の生産及び販売戦略につきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、平沼県土整備委員長。
   〔県土整備委員長平沼健君登壇〕
〇県土整備委員長(平沼健君) 去る7月2日の本会議におきまして、当県土整備委員会に付託されました議案3件につきまして、7月3日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第17号損害賠償請求事件に係る和解及びこれに伴う損害賠償の額を定めることに関し議決を求めることについてでありますが、これは、損害賠償請求事件に係る和解をし、及びこれに伴う損害賠償の額を定めようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、賠償金に係る財源、事故の過失割合等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第19号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正中、歳出第8款土木費、第11款災害復旧費のうち県土整備部関係についてでありますが、今回の補正は、去る6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震に伴う災害の復旧に要する経費等について、補正しようとするものであります。
 第8款土木費は、総額22億7、890万円の補正であり、その主なものは、緊急橋りょう補強事業費3億円、災害関連緊急砂防事業費8億4、000万円、直轄砂防事業費負担金3億2、640万円のそれぞれ増等であります。
 第11款災害復旧費第1項農林水産施設災害復旧費第2目林道災害復旧費は4億320万円の補正でありますが、これは、林道災害復旧事業費の増であり、また、第2項土木施設災害復旧費は111億8、683万6、000円の補正でありますが、これは、河川等災害復旧事業費の増であり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、被災箇所の復旧の具体的方策、今回の補正予算により復旧される被災箇所、トンネルの被災状況、災害復旧に係る特別地方交付税の措置等について、質疑が交わされたところであります。
 なお、議案第16号海岸保全施設整備事業下荒川地区水門土木工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについては継続審査と決定し、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、簗川ダムについて及び公共土木施設の被災状況と復旧対策について、引き続き意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりましたまちづくり三法の改正状況につきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。

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