平成18年2月定例会 第18回岩手県議会定例会会議録

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〇35番(小野寺研一君) 自由民主クラブの小野寺研一でございます。
 第1号議案平成18年度岩手県一般会計予算案の修正案に対し、反対の立場で討論に参加をいたします。
 本議案については、議長を除く議員全員で構成する予算特別委員会において多くの議論を得、特にも、競馬組合への融資案件については、これまでの実態を無視した改訂実行計画を、平成18年度第1・四半期を目途に、実態に合わせた新たな計画を作成するとともに、計画の確実な実行を通じて競馬組合の今後について、これまで以上に真剣に取り組むことを前提とするとの附帯意見を付して、賛成多数をもって可決いたしたところであります。
 競馬組合は、景気の低迷、ファンの減少、ずさんな運営などにより、現在、財政的に大変危機的な状況に陥っていることは事実であります。しかしながら、競馬組合は発足当初、疲弊する自治体財政への寄与を目的として、これまで岩手県に223億9、400万円、水沢市に101億8、400万円、盛岡市に81億4、500万円、一関に2、300万円と、合計407億4、600万円の収益配分金をもたらしてきたこともまた事実でございます。仮に融資が見送られ、それが原因で平成18年度の競馬開催が困難になった場合、最悪の場合廃止という結果に陥り、今議会で論議となったように300億円を超える財政負担が生じ、構成団体である岩手県、盛岡市、奥州市に深刻な財政負担を強いる状況が想定されます。また、2、000人ぐらいを超える人々が雇用の機会を一度に失う可能性も考えられ、いまだ低迷を余儀なくされている地域経済への影響は想像を超えるものがございます。
 また、岩手県は、いにしえより馬とのかかわりが深く、遠野の馬の里に代表されるように、いわゆる伝統的に馬事文化の振興に努めてきた県でもございます。私どもは、競馬組合への安易な融資は認めがたいものの、そうした諸般の事情をかんがみ、さらに、予算特別委員会での附帯意見を踏まえ、すなわち、実態に合わせた売上目標の設定、委託契約、報酬・給与の見直しを含めた徹底的な経費の削減を前提に、改訂実行計画を第1・四半期までに見直し、確実に行い、その計画の実行をもって運営状況を改善することを強く求めることで、来年度の予算案に賛成したところであります。
 よって、議案第1号平成18年度岩手県一般会計予算修正案へは反対の意思を表明するものであります。
 以上をもって反対討論とさせていただきます。(拍手)
〇議長(伊藤勢至君) 次に、小原宣良君。
   〔38番小原宣良君登壇〕

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