平成18年2月定例会 第18回岩手県議会定例会会議録

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〇38番(伊沢昌弘君) 18年度一般会計予算に対する修正案に関して、提案者に質問させていただきます。
 ただいまの提案説明の中にはございませんでしたが、歳入における地方交付税80万3、000円を増額してこの修正案、収入の部分を見ているわけであります。この増額した根拠となるものは何なのか、お示しをいただきたいと思います。
 2点目は、予算特別委員会において、先ほど工藤委員長から報告がありましたように、第1号議案18年度一般会計予算案は審議が行われてきたものであります。時間をかけて競馬問題についても話し合いがされました。それで、最終的には賛成多数で一般会計は可決をされているわけであります。この予算特別委員会の中では、今のような修正案は提出をされていなかったわけであります。なぜ、今、この本会議場において修正案を提出してきたのか、その理由を明らかにしていただきたいと思います。
 3点目は、本予算に盛り込まれている競馬組合に対する27億円の融資、今の提案説明では廃止は望んでいないとしながら、3月でこの融資がないとすれば、競馬組合の経営はどのような状態になると提案者はお考えなのか、お示しをいただきたいと思います。
〇44番(高橋賢輔君) お答えします。
 第1点目、80万3、000円の件ですけれども、競馬組合に対する貸付金27億円を減額することにより、その利子として80万3、000円の減額も必要となります。この80万3、000円の減額を整理するため、地方交付税で調整することとしたものです。
 第2点目、修正案の提出時期については、関係議員で協議し判断したものでありますが、いずれ、委員会審査が既に終了している今の段階では、取り得る方法としては何があるのかを検討し、今回の修正案提出に至ったものであります。
 第3点目、利子80万3、000円が一般財源扱いとされ、もろもろの費目に充当されていることから、便宜上、一たん地方交付税で増額しておくという扱いをしたものであります。したがって、執行部が今後の予算補正で充当されている費目を補正しようと……(「そんなことは聞いていない」と呼ぶ者あり)するということでございます。
 以上です。
〇議長(伊藤勢至君) 高橋議員は、答弁漏れありませんか。
〇44番(高橋賢輔君) 答弁漏れがあったようですからお答えします。
 今後の運営につきましては、当局が十分考慮して対応すべきだと、こう思います。
〇37番(伊沢昌弘君) 答弁に全くなっていません。改めて聞きます。(「見解の相違だ」と呼ぶ者あり)
 80万3、000円、利子への部分を減額するから交付税だと、こういうふうになっています。交付税の算定基準、これは、言ってみれば基準財政収入額から基準財政需要額を差し引いて、足りない部分について国が交付金として措置をするものであります。27億円の貸し付けをして諸収入で利子をつけて返ってくる。トータルで27億80万3、000円というのが当初予算に入っていたものなわけであります。27億円を貸さない。このことによって、利子分の80万3、000円が不足をするということで、交付税の中に盛り込むということの根拠について私はお伺いしたわけであります。100%交付税で見られるのか、80万3、000円の利子がないから交付税で見られるのかと、この部分ついて提案者の根拠をお伺いしたところであります。
 2点目、時間がなかったから今回だと。決してそのようなことはないと思います。予算特別委員会、長時間にわたり予算の説明を受け、そして総括の説明を受け、各部局の審査も行ってきたわけであります。時間をかけて、多くの時間を割いてこの問題もやってきたわけであります。最終的には、付託を受けた予算特別委員会は、その中で採決をするという場面があったわけでありますから、時間がないというのは私はおかしいと思います。
 一般会計全体についての採決を行い、賛成多数で可決をされてきたわけであります。なぜこの場に及んだのか、改めて明快な御答弁をお願い申し上げます。
 3点目、競馬組合の経営はいかなる状態になるか。今後、当局において運営についてやるべきだと言うのは、余りにも無責任であります。ショートした際に今の競馬組合、この運営が4月1日以降破綻をするのではないか。その部分についてどのようにお考えなのか、あわせてお伺いをします。
 もし提案をされたように、この修正案が減額になれば、私は競馬運営というのは直ちに経営が破綻をすると思います。大きな影響が出ると思いますけれども、提案者はそのことをどうお考えでしょうか。どのような影響が、どれくらい出るとお考えなのか、改めてお示しをいただきたいと思います。
〇44番(高橋賢輔君) 3点について再質問されたわけですけれども、それは、私どもは、これは安易に提案したわけでございません。これまでも、前回も50億円の融資の際にもいろいろ審議の過程でやって、初めて27億円になったわけです。そういうこともありますし、それから、この問題については何も、30億円の利息の云々ということがありますけれども、それはそれなりに当局がしっかりした形で私は対応できるものと、こう思っております。
 今後の運営につきましては、これは、私は、言ってみれば当局がこのことについて、私どもの提案されたことについてもっと慎重にやるのであれば、私はそれなりのことをきちっとやれると、こう思います。

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