平成18年9月定例会 第21回岩手県議会定例会会議録 |
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〇41番(佐々木一榮君) 競馬問題の基金について2点、関連してお尋ねしたいと思いますが、知事に御答弁をお願いしたいと思います。
財政調整基金や公共施設等整備基金を取り崩すということでありますが、当然、一般会計、来年度も600億円ぐらいの財源不足のスタートでありますから、ここからしか取り崩しができないというのは想定がつくのでありますが、本来であれば、これは先ほど総務部長から答弁がありましたが主要目的外でありまして、言葉は悪いですけれども、マネーロンダリングのような感が否めません。 そこでお尋ねしますけれども、発生率の高い宮城沖地震ですとか、そういった災害が起こった場合の緊急対応の基金、こういったものに対する部分、これについてどのように取り崩していくお考えなのか、これをお伺いしたいと思いますし、今回、県民の税金をこの競馬に云々という議論がありますけれども、実際にはこういった基金を取り崩すわけでありますので、それが枯渇するということでありますから、そういった部分については県民へどのように、きちっとした明快な説明をして進めていかれるお考えなのか、この点についてお伺いいたします。 〇知事(増田寛也君) 例として、災害についてのお話があったかと思いますけれども、県としてそういった今現在想定されていない緊急時の対応、それについては、常にある一定のボリュームは残しておきたいと。ただ、これはどの程度かという定まったものがございませんので、それをどのようにしていくのかというのは、それぞれの自治体の財政状況に従来からも大きく依存しているところが多かったと。各県の今のそうした基金の状況を見ましても、かなりの県は、ほとんど取り崩している県が多かろうというふうに思います。したがいまして、これをある一定の形で想定をするというのは、私は大変難しい問題であるというふうに考えております。 競馬のための今回の基金の活用と、これはまさにお話しのとおり、今積み立てております基金を活用させていただくということになるわけでありますが、その全体の基金の活用ということは、ひとつぜひ御理解いただきたいのは、既にこの債務というものが潜在的に存在をしていると。新たに今回何らかの財政需要によって発生するということではなくて、もう既に廃止をすれば直ちに顕在化する、基金を取り崩して完全にそちらに充てなければいけないものを、それを、そうならないように貸し付けをしていこうという考え方に立っておりますので、その競馬事業によって生ずる各構成団体の負担というものを最小限にするという観点に立ってこの基金を活用させていただく。しかも、その額については、今後さらに精査をして、必要最小限な額に絞り込むということで、努力をしていきたいと考えております。 そうしたことについての県民理解ということでありますが、これについては、今申し上げましたような競馬組合が、もう既に盛岡競馬場等、あるいは繰り上げ充用などによる多額の債務を発生させている、そのための措置であるということについて、先ほど組合としての方策について申し上げましたが、構成団体としてもさまざまな場で呼びかけ、あるいは説明をして御理解を賜っていきたいと、このように考えております。 〇41番(佐々木一榮君) 最後の部分でありますけれども、競馬組合のそういった状況の県民理解、わかりますが、いずれ、知事としてこの基金を取り崩すということは、さっき各県取り崩しているのではないかというお話がありましたけれども、岩手県もそうすると枯渇すると。そういった意味で、宮城沖地震ですとか津波ですとか、さまざまの災害を想定した場合に、非常に大きな岩手県は被害想定が出ておりますけれども、県民の生命・財産を守るという観点から言って、この基金がなくなるということは、非常に県民にとっても不安を覚えることだと思うんです。そこをどのように説明していかれるのか。これ、競馬と同じ土俵に乗らないと思うんですが、そこのポイントについて、知事のお考えをお伺いしたいと思いますし、これが果たして県民の理解をどの程度得られる自信があるのか、表明いただきたいと思います。 〇知事(増田寛也君) 若干先ほどのことと繰り返しで重なる答弁になりますけれども、この今回の融資ということ、あるいはこの新計画の考え方が全く新たな財政需要に対して対応しようということではなくて、既に今発生している債務というものがあって、さらに広く言えば、構成団体それぞれで、今競馬事業をやめると直ちにそうした債務を処理するという、それは現実には基金を取り崩すことになるわけですが、それをもっと多額に行わなければならないという、370億円を超えるわけでありますので、そういう現実に直面をいたします。ですから、そうした負担を回避するために、すなわち、各構成団体のその財政負担を最小化するために今考え出したスキームであると、この点が県民の皆様方に御理解を十分にいただかなければならない点だろうというふうに思います。したがいまして、そのことを繰り返し繰り返し、さまざまな場面で御説明をしていくと。各議会それから議員の皆様方、それから関係者だけでなくて、広く県民、市民というふうに申し上げましたが、そういう皆様方に、繰り返しそのことについて御理解を求めていきたいと。 どれだけの理解が得られるか自信があるのかどうかということでございましたが、私自身が自信がないというような、そういう感情的なことで、こういった政策は実行する実行しないというものではなくて、やはり今県民の負担が最小になるということであれば、それは必ずやり遂げなければいけないというものでございますので、繰り返し御説明をしながら理解を求めていきたいと、このように考えております。 〇議長(伊藤勢至君) この際、暫時休憩いたします。 午後 2 時29分 休 憩 出席議員(46名) 1 番 高 橋 博 之 君 2 番 亀卦川 富 夫 君 3 番 五日市 王 君 4 番 小田島 峰 雄 君 5 番 三 浦 陽 子 君 6 番 中 平 均 君 7 番 ザ・グレート・サスケ 君 8 番 木戸口 英 司 君 9 番 高 橋 比奈子 君 10 番 高 橋 雪 文 君 11 番 嵯 峨 壱 朗 君 13 番 柳 村 典 秀 君 14 番 飯 澤 匡 君 15 番 関 根 敏 伸 君 16 番 野 田 武 則 君 17 番 平 野 ユキ子 君 18 番 大 宮 惇 幸 君 19 番 千 葉 康一郎 君 20 番 新居田 弘 文 君 21 番 平 澄 芳 君 22 番 工 藤 勝 子 君 23 番 平 沼 健 君 25 番 阿 部 富 雄 君 26 番 斉 藤 信 君 27 番 田 村 誠 君 28 番 工 藤 大 輔 君 29 番 川 村 農 夫 君 30 番 佐々木 順 一 君 31 番 佐々木 博 君 32 番 及 川 幸 子 君 33 番 樋 下 正 信 君 34 番 柳 村 岩 見 君 35 番 小野寺 研 一 君 36 番 小野寺 好 君 37 番 伊 沢 昌 弘 君 38 番 小 原 宣 良 君 39 番 阿 部 敏 雄 君 40 番 吉 田 昭 彦 君 41 番 佐々木 一 榮 君 43 番 渡 辺 幸 貫 君 44 番 高 橋 賢 輔 君 45 番 千 葉 伝 君 46 番 佐々木 大 和 君 47 番 藤 原 泰次郎 君 48 番 菊 池 勲 君 49 番 藤 原 良 信 君 欠席議員(3名) 42 番 伊 藤 勢 至 君 50 番 佐 藤 正 春 君 51 番 佐々木 俊 夫 君 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後2時48分再開 〇副議長(藤原泰次郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1、一般質問を継続いたします。柳村岩見君。 〔34番柳村岩見君登壇〕(拍手) |
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