平成8年2月定例会 第5回岩手県議会定例会 会議録

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〇1番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 簡潔に1点だけお聞きします。1995年度岩手県一般会計補正予算について。
 補正予算を見ますと、院内保育事業運営費補助が1、893万円減額となっています。この理由は何でしょうか。病院の院内保育所は看護婦さんの子供はもとより、レントゲンや検査、事務職員の子供さんも預かっています。本来なら院内保育所への補助は一層増額し拡充すべきものではないでしょうか。年度末になって国が補助予定額の6割、7・5カ月分しか補助しないということは、常識的に許されないものと考えますがいかがでしょうか。東北各県では国の減額分も県が補助している県があると聞いていますが、実態はどうでしょうか。院内保育所の現状と影響額はそれぞれどうなるか。どこにしわ寄せが行くのか。国が一方的に補助金の4割もカットしたことは暴挙とも言うべきものであります。92年制定された看護婦確保法では、国と自治体、病院経営者に看護婦の養成と労働条件の改善を定めています。その法律に基づいて基本指針では、国や自治体が院内保育の充実を図っていく。このことが明記をされています。こうしたもとでこのような補助金カットは暴挙と言うべきものですが、私は国が責任を放棄したなら県がこれを肩がわりすべきではないか。院内保育所に転嫁させることは県民への約束、当初予算に計上してきた経過から見て、本来、県が国のカット分を持つべきと考えますがいかがでしょうか。
   〔環境保健部長緒方剛君登壇〕
〇環境保健部長(緒方剛君) 院内保育事業につきましては、国庫3分の1、県費3分の1の県3分の2の補助率で運営費補助を実施しているところでございますが、2月補正予算の内容につきましては、今年度国は予算上の理由により全国一律に補助額を約63%に減額することとし、本年1月に内示があったことに伴い、国庫補助減額分1、050万円余りと、それからその他補助対象施設数が当初見込みを下回ったこと等による減額分840万円余りをあわせたものでございます。対象となる院内保育施設は16カ所ありまして、減額に伴う影響額は1カ所当たり42万円から126万円まで、平均65万円程度でございますが、この減額分は事業主体である医療機関が負担することとなります。本県では県支出相当分については満額補助し、国庫補助分についてのみ減額する案としておりますが、東北では青森県、宮城県、山形県では国庫分も含め満額補助することとし、また、福島県では本県と同様に国庫分についてのみ減額することとし、秋田県では国庫及び県費の双方を減額する予定としているというふうに聞いております。また、全国的には25道府県が秋田県と同様の対応をすることと見込まれているところでございます。国庫分は国がその責任において負担すべきものでありまして、今後、国が地方に責任転嫁することのないようにするためにも、県が超過負担すべきではないと考えているところであります。国では今回の減額措置を予算計上分を上回る要望措置をすべて採択するために行ったものとしていますが、県としましては、この措置は異例の措置であり、まことに遺憾に存じており、厚生省にもその旨を伝えたところであります。今後はこのようなことがないよう国に対し補助金の満額交付について強く要請してまいりたいと考えております。
〇議長(堀口治五右衛門君) これをもって質疑を終結いたします。
 次に、お諮りいたします。議案第1号から議案第21号まで、議案第23号、議案第27号から議案第33号まで、議案第40号及び議案第41号、以上31件については、49人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(堀口治五右衛門君) 御異議なしと認めます。よって議案第1号から議案第21号まで、議案第23号、議案第27号から議案第33号まで、議案第40号及び議案第41号、以上31件については、49人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。
〔参照〕
委員会付託区分表
 (第5回県議会定例会平成8年3月6日)
予算特別委員会
1 議案第1号
2 議案第2号
3 議案第3号
4 議案第4号
5 議案第5号
6 議案第6号
7 議案第7号
8 議案第8号
9 議案第9号
10 議案第10号
11 議案第11号
12 議案第12号
13 議案第13号
14 議案第14号
15 議案第15号
16 議案第16号
17 議案第17号
18 議案第18号
19 議案第19号
20 議案第20号
21 議案第21号
22 議案第23号
23 議案第27号
24 議案第28号
25 議案第29号
26 議案第30号
27 議案第31号
28 議案第32号
29 議案第33号
30 議案第40号
31 議案第41号
〇議長(堀口治五右衛門君) お諮りいたします。ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(堀口治五右衛門君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、議長を除く全議員を予算特別委員に選任することに決定いたしました。
 予算特別委員会は、委員長互選のため、3月11日午前10時に特別委員会室に招集いたします。改めて招集状を差し上げませんので、御了承願います。
 次に、ただいま議題となっております議案第22号、議案第24号から議案第26号まで、議案第34号から議案第39号まで、及び議案第42号から議案第68号までは、お手元に配布いたしてあります委員会付託区分表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。
〔参照〕
委員会付託区分表
(第5回県議会定例会平成8年3月6日)
総務委員会
1 議案第22号
2 議案第24号
3 議案第25号
4 議案第26号
5 議案第38号
6 議案第39号
7 議案第42号中
   第1条第1項
   第1条第2項第1表中
    歳入 各款
    歳出 第1款、第2款、第9款、第11款第4項、第12款、第13款
   第2条第2表中
       第2款
   第3条第3表中
    2 変更中 1
   第4条
8 議案第49号
9 議案第63号
福祉文教委員会
1 議案第36号
2 議案第37号
3 議案第42号中
   第1条第2項第1表中
    歳出 第3款、第10款、第11款第3項
   第2条第2表中
       第3款、第10款
4 議案第43号
保健商工委員会
1 議案第42号中
   第1条第2項第1表中
    歳出 第4款、第5款、第7款
   第2条第2表中
       第4款、第7款
2 議案第47号
3 議案第53号
農林水産委員会
1 議案第42号中
   第1条第2項第1表中
    歳出 第6款、第11款第1項
   第2条第2表中
       第6款、第11款第1項
   第3条第3表中
    2 変更中 2、3、4
2 議案第44号
3 議案第45号
4 議案第46号
5 議案第56号
6 議案第57号
7 議案第58号
8 議案第64号
9 議案第67号
土木委員会
1 議案第34号
2 議案第35号
3 議案第42号中
   第1条第2項第1表中
    歳出 第8款、第11款第2項
   第2条第2表中
       第8款、第11款第2項
   第3条第3表中
    1 追加
    2 変更中 5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15
4 議案第48号
5 議案第50号
6 議案第51号
7 議案第52号
8 議案第54号
9 議案第55号
10 議案第59号
11 議案第60号
12 議案第61号
13 議案第62号
14 議案第65号
15 議案第66号
16 議案第68号
   日程第71 発議案第1号地方分権の推進に関する決議から日程第73 発議案第3号住専処理についてまで
〇議長(堀口治五右衛門君) 次に、日程第71、発議案第1号から日程第73、発議案第3号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件は、各派共同提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〇議長(堀口治五右衛門君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第1号から、発議案第3号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
〇議長(堀口治五右衛門君) 起立全員であります。よって、発議案第1号から、発議案第3号までは、原案のとおり可決されました。
〇議長(堀口治五右衛門君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後4時12分 散 会

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