平成8年2月定例会 第5回岩手県議会定例会 会議録

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〇17番(佐藤一男君) お昼の時間に堀口議長より、議会において関連質問で議論百出せいと。特にも新人で佐藤一男は勉強不足でありますからおまえがやれと、こういう御指導を賜りましたので、心の準備も、あるいはまた通告もしておりませんが、質問をさせていただきます。
 先日の岩手日報の紙面におきまして、教育長が今期で御勇退されると、このような日報の記事が出ておりました。岩手日報もたまに間違ったりしますので、本当かどうかよくわかりませんが、もし本当だとするならば大変残念なことでございます。今日まで教育改革に、岩手県の教育振興に大変な御尽力を賜り、特にも私などは9月議会におきましては遠野情報ビジネス校の独立問題におきまして大変な御指導を賜りましたので、私は、私が任期中は御指導を賜るものだと、このように力強く思ったのでありますが、まことに残念であります。教育長に敬意と感謝を申し上げながら1つ、2つ御質問させていただきます。 この問題につきましては12月の決算特別委員会でも申し上げましたが、私は、今、遠野に設置されております遠野緑峰高校のPTA会長を、父兄ではございませんでしたが10年やらせていただきました。PTA会長となったころには随分学校が荒れておりますというと表現が悪いのでありますが、随分評判が悪かったのでありましたが、10年間の中で約5人の校長といろいろ学校運営について勉強させていただきました。その中で一番大切なことは、何としても校長次第であると。特にも昨今問題になっておりますいじめ問題におきましては、校長の教育方針と申しましょうか、手腕と申しましょうか、校長の要するに経営手腕。私はいつでも申し上げておりますが、学校経営も企業経営も同じであると。したがいまして、校長がいい方が来ると随分学校が大きく変わるのであります。今、おかげさまで吉田秀県議会議員の妹さんに本校の校長になっていただきまして、大変よくなっております。私は、引き続きずっといい校長先生をお願い申し上げたいと、こう思っておるのであります。したがいまして、このいじめ問題におきましても校長次第でどのようにもなると。特にも岩手県の子供は非常に素朴で純情な子供でございますから、その指導の仕方によりましては全くいじめだとか登校拒否などは絶対出てこないのだと、このように確信するのであります。
 そこで、9月議会でもお願い申し上げましたが、宮守村に設置されております情報ビジネス校は、校長が遠野高校と兼任されています。遠野高校から宮守の情報ビジネス校に行くには時間が約40分ほどかかります。冬期間におきましては大変でありますし、特にお願い申し上げたいのでありますが、遠野高校は県下におきましては遠中、関中、盛中、福岡中と、岩手県の4大名門校であったのでありますが、何分とも今、かなり学力が下がっておるやに伺っております。これは何と申しましても、校長が両方の学校の校長を兼務しなければならない、ここに大きな問題があると思いますので、何としても遠野高校の校長は遠野高校にだけ専任できるような体制をお願い申し上げたい。したがいまして、宮守に設置されております情報ビジネス校は独立校にしていただきまして、新しい校長を来年あたりから送っていただければと、このようにお願い申し上げるのであります。多分教育長においても1つだけ心残りは宮守村の情報ビジネス校の独立の問題ではなかろうかなと、こう思いまして、ひとつ御勇退された後も後任の教育長にその辺の御指導等を御助言賜りますようにお願いできればと、こう思うのでありますし、さらには、昨年12月14日に知事も宮守村の県政懇談会に出向かれました。その中で、当然のことでありますが、宮守村民の皆さんの長年の悲願でありますから、この情報ビジネス校の独立の問題も取り上げていただきまして、知事からもかなり前向きな御答弁をちょうだいいたしましたので、大変力強く感じておるのでございます。知事の総論の中のビジネス校にかかわるお話におきましては、やっぱり村民の皆さんがこれだけ一生懸命努力されていますから、この努力が報われるような県政を執行していかなければならないと、このようなお話でありまして、大変力強く感じておりました。
 そこで、教育長におかれまして、今後、御勇退された後もこのビジネス校の独立にいろいろ御指導、御助言いただけるかをお伺いいたします。よろしくお願いします。
   〔教育長橋田純一君登壇〕
〇教育長(橋田純一君) 平成8年度におきまして、県教育委員会といたしまして、新しい魅力ある高校はどうあればいいかという有識者から成る委員会を設置する予定でありまして、さまざま議員からお話ございました内容も含めまして教育委員会として対応の方針について検討してまいりたいと、このように存じておりますので、よろしくお願い申し上げます。
   〔「議事進行について。」と呼ぶ者あり〕

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