平成10年9月定例会 第15回岩手県議会定例会会議録

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〇11番(水上信宏君) 吉田総務常任委員長にお伺いします。重複部分があると思いますが、お許しをお願いします。
 私は、消費税を3%に戻すことには反対とか賛成とか言う前に、このような大事なことを、なぜ、早急に結論を出したかについて疑問がありますので、委員長からお伺いしたいと思います。
 受理番号第5号消費税の減税を求めることについての請願の審査、調査を何回ぐらい開催したか、また、第8号消費税を3%に戻し、食料品非課税を求めることについての請願は、どれぐらい審査、調査したかお伺いいたします。
 これは第1点目。
 次に、このような大事なことが可否同数の場合、白か黒か、可決か否決かという二者択一だったら一つの選択もやむを得ないと思いますが、継続というもう一つの選択があるにもかかわらず、もう少し審査するという努力をしなかったのはどういう点にあるかお聞きします。
〇総務委員長(吉田洋治君) 先ほど冒頭触れましたけれども、この問題は平成8年の9月定例会におきまして、消費税を3%から5%に値上げする、それに反対をする請願が出されまして以来、今日までこの消費税の問題をめぐる議論は、県議会の中でも相当尽くされてきていると思います。
 同時に、平成9年9月、ちょうど1年前と2年前というふうな感じになりますけれども、1年前にも--この議事録にもございますけれども、佐藤正春議員から総務常任委員長報告に対する質疑の中で、私と質疑を交わしているのも現実にございます。その際も、今度の地方交付税等に対する影響等についての御質問もございまして、私も御答弁をさせていただいているわけでございますが、そのとき、昨年の9月に、私はこの消費税の値上げ実施が景気に与える影響は大きいものになるのではないだろうかという御答弁を、私見ではございましたが、あえてその部分についてお話をさせていただいております。
 あえてまた申し上げるならば、今日の状況が1年経過いたしまして非常に厳しい状況に、深刻な状況になっているのが事実ではないだろうかと、このように思っております。したがいまして、相当議論は尽くしてきているものと判断をしましたし、この非常に厳しい景気状況の中で、何かをしなければ、何かアクションを起こさなければという選択肢の中で、5%から3%の引き下げということについては有効な手段の一つではないだろうかという判断をいたし━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ところでございます。
 以上です。
〇11番(水上信宏君) 大変誠意ある立派な答弁ありがとうございました。参考になりました。ただ、できれば継続しながら、今すぐこれを採択してすぐ景気がよくなるとか何とかというようなことはないと思いますので、本当はもう少し慎重審議していただきたかったことが一つと、それからさっき、ちょっとやじがあって熱くなって聞いていなかったんですけれども、最初の方の、何回ぐらい開催したかというのを答えたか答えなかったか、熱くなって聞いていなかったですから答えて、(「答えた。」と呼ぶ者あり)それならいいです。ありがとうございます。
〇総務委員長(吉田洋治君) 先ほどちょっと触れたんですが、この問題は平成8年からいろいろの形で取り上げられ、総務常任委員会におきまして私もその後委員長を仰せつかっていた経過もございまして、相当の回数、論議をしている経過もございます。今案件については、ちょっと回数はあれですが、大体延べ、三、四回にはなっているというふうに思います。
 また、水上議員の御意見ということについては私も承っておきたいと思いますが、継続審査すべきという御意見と、それから積極的に打って出て、この際採択をしながら日本あるいは県内経済に活力を与えるような施策というものがあっていいと、こういう強い御意見もございまして、私はそういう判断をいたしたところでございます。
   〔「議事進行について発言を求めます。」と呼ぶ者あり〕

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