平成11年2月定例会 第17回岩手県議会定例会会議録

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〇議長(那須川健一君) 今期定例会の閉会を宣するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会は、平成11年度当初予算を初めとする重要案件を審議する最も重要な議会でありまして、私ども、任期の最後を飾るのにまことに意義深い議会でありました。数多くの重要案件の審議に当たっては、極めて真剣にして熱意あふれるものがあり、また、これらに対して増田知事を初めとする執行部の皆さんには、誠意を尽くした説明をいただき、極めて順調な議事の運営がなされ、全議案の議決を見るに至りましたことは、まことに喜びにたえないところでございます。ここに、今期中における議員初め執行部各位の御心労、御努力に対し、深く感謝の意を表する次第であります。
 私ども議員一同は、平成7年4月、県民の皆様の信託を受けて本議場に議席を得て以来、早くも4年の歳月が流れ、今ここに任期最後の定例会を閉じようとしております。まことに感慨無量なるものがございます。
 さて、この4年間を顧みますと、バブルの崩壊後の長引く景気の低迷、金融不安や雇用不安など、我が国経済は極めて深刻な状況が続くとともに、地球環境保全や自然災害への対応など、行政の適切な対応の重要性が改めて認識させられた激動のときでもあったと思います。
 一方、本県におきましては、花巻空港の福岡便、沖繩便及び新潟便の相次ぐ就航や、秋田新幹線の開業、東北横断自動車道秋田-北上間の全線開通など、高速交通網が着々と整備されるとともに、県民待望の県立大学の開学、さらには県立病院等の整備充実が図られるなど、県勢は着実な進展を遂げているところであります。
 また、全国豊かな海づくり大会を初め、国民体育大会冬季大会など、大規模なイベントが県民を挙げた取り組みにより成功裏に終わり、本県のすばらしさを全国の多くの方々にお伝えすることができたものと確信いたしておるものでございます。ここに改めて、県民の皆様のたゆまぬ努力と議員各位の御精励、執行部の方々の御尽力に対しまして深く敬意を表するものであります。
 地方をめぐる情勢は、地方分権の推進や行財政改革、環境対策の充実強化など、依然として多くの課題が山積しております。今、私どもは、県勢の発展と県民福祉の向上を願い、熱い議論を交わしたこの議場に別れを告げようとしておりますが、これらの諸課題の解決と潤いに満ちた豊かなふるさとの創造に向け、引き続き渾身の努力を傾注してまいりますことを誓うものであります。
 終わりに臨み、今期をもって御勇退なさる議員各位の、今日までの本県の発展と住民福祉の向上のために御尽力賜りましたことに対し深甚なる敬意を表し、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。また、来るべき選挙に重ねて立候補される議員各位におかれましては、どうか、くれぐれも御自愛、御自重の上、奮闘され、見事に当選の栄を勝ち取られ、全員再び本議場に相まみえんことを心から祈念申し上げるものでございます。
 また、一昨年の6月定例会において、不肖私が議長に選任されて以来、先輩正副議長の御指導と議員各位の格別の御鞭撻に支えられ、また、増田知事を初め執行部の皆様の御協力により、吉田副議長ともども議会運営の重責を果たさせていただきましたことに対し、心から御礼を申し上げますとともに、県議会に寄せていただきました報道関係の皆様の御厚情に深謝申し上げましてごあいさつといたします。まことにありがとうございました。(拍手)
   
   閉 会
 これをもって本日の会議を閉じ、第17回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
   午後2時52分 閉 会

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