平成13年2月定例会 第9回岩手県議会定例会会議録

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〇23番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第10号、第66号、第70号から第75号に反対の討論を行います。
 議案第10号は、一般国道杉名畑第1号トンネル築造工事の請負契約の締結に関するものであります。この案件は、入札の広告が昨年の9月19日、入札が10月23日に実施されたものでありますが、昨年7月4日の県議会土木常任委員会で、総選挙絡みで既に受注企業が決まっているとの談合疑惑が指摘され、実際に指摘された県内企業を含むJVが落札したものであります。この間の経過自体が、前代未聞の異常なものでありました。落札金額も設計金額に対して96.11%と、予定価格に接近したものであります。県土木部は、昨年の7月以来ことしの2月まで、繰り返し調査を行ってきました。その結果は、相手方の協力のもとに行われるいわゆる任意調査で、談合の事実は確認できなかったというものであります。
 なお、今回の調査結果については、公正取引委員会
及び県警察本部に情報提供するとしています。ここには、当該企業がみずから談合の事実を告白しない限り、談合の事実は確認できないという、県の調査の限界が示されています。工事が未発注の以前から受注企業がうわさされ、そのとおり受注するということは、常識的にも確率的にも考えられないことであり、とても談合の疑惑はぬぐいされないものであります。
 私は以前にも提起しましたが、談合情報どおりの企業が落札した場合は、入札をやり直すなどの入札制度の改善に取り組むよう、改めて強く求めるものであります。よって、この請負契約には反対するものであります。
 議案第66号は、岩手県民ゴルフ場事業特別会計の補正予算であります。その内容は、利用者数の減少、前年比約1、700人、15%の減少、使用料収入の減少、1、291万円余。その結果、一般会計から3、036万円余を新たに繰り入れようとするものであります。利用者数は平成5年度をピークに約4割も減少し、一般会計からの繰り入れはこの5年間増大し続けています。県民ゴルフ場のあり方を抜本的に見直すべきではないでしょうか。
 議案第70号から75号までは、建設事業に要する経費の一部を市町村に負担させるものであり、反対するものであります。
 以上を申し上げ、反対討論といたします。
〇議長(山内隆文君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、議案第10号一般国道107号杉名畑第1号トンネル築造工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(山内隆文君) 起立多数であります。よって、議案第10号一般国道107号杉名畑第1号トンネル築造工事の請負契約の締結に関し議案を求めることについては、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第66号及び議案第70号から議案第75号までを一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(山内隆文君) 起立多数であります。よって、議案第66号及び議案第70号から議案第75号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第55号から議案第65号まで、議案第67号から議案第69号まで及び議案第76号から議案第91号までを一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(山内隆文君) 起立全員であります。よって、議案第55号から議案第65号まで、議案第67号から議案第69号まで及び議案第76号から議案第91号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
〇議長(山内隆文君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後1時52分 散 会

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