平成13年9月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇46番(藤原良信君) ただいま、大船渡市と三陸町の合併につきまして、同僚議員多数の御賛同を得まして議決をいただきましたことに対しまして、地元議員を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 顧みますと、大船渡市と三陸町の合併が俎上に上がりましたのは昭和43年、時の橋爪大船渡市長が両市町の合併の実現を掲げたことにさかのぼるやに記憶いたしてございます。
 その後に、昭和60年には大船渡商工会議所を中心といたしまして、気仙地区2市2町の合併に向けたさまざまな活動を展開し、平成元年には、大船渡市議会におきまして、気仙広域の合併推進が望ましいとの調査結果を取りまとめた経過もございますが、その道のりは平坦なものではございませんでした。
 しかしながら、私ども気仙地域は、気仙は一つとも呼ばれておりますように、古くから産業、経済、文化等のあらゆる分野におきまして交流が深められており、他方、行政の分野におきましても、平成10年に県内初、全国でも10番目となる気仙広域連合を設置いたしまして、ふるさと市町村圏基金を活用いたしました各般の施策を展開するなど、広域的な取り組みを先駆的に進めている地域であり、とりわけ、大船渡市と三陸町におきましては、ともに海を生かしたまちづくりを進め、連携を深めながら相互に発展をしてきたものであります。また、日常生活圏の拡大とともに、住民の方々の通勤や通学などを含めまして、その結びつきは一層深まってきているなど、私は、いつの日か、必ずや合併が成立するものと確信をしていたところでございます。
 平成12年5月、県当局におきましては、岩手県広域行政指針を策定されました。その中で、大船渡市と三陸町の合併の方向性を示されたところであり、これを追い風といたしまして、これまで幾度かにわたりましての論議を繰り返していた問題が大きく動き出したものと承知をいたしているものであります。
 近年、少子・高齢化や地方分権の進展、国、地方を通じる財政の著しい悪化など、市町村を取り巻く環境は皆様御承知のとおり、大きな変貌を遂げているところでございます。
 こうした情勢にありまして、基礎的自治体である市町村の行政サービスを維持・向上させ、そしてまた、さきの骨太の方針にも示されております地方の個性ある活性化、まちづくりを推進いたしまして、自立した自治体づくりを進めていくためには、合併は避けては通れない喫緊の課題であり、全国的な大きなうねりを見るまでもなく、衆目の一致するところであると考えるものであります。
 大船渡市と三陸町におきましては、こうした諸情勢を踏まえ、また、特にも沿岸部におきましては、少子化の進展や若年層の流出などによる人口の減少、経済の低迷を招いているところなどもかんがみ、行財政基盤を強固なものとし、多様化・高度化する住民ニーズに的確におこたえをし、住民が豊かさを実感できる地域社会を築いていくといった観点から、自主的にそして真摯な検討を重ね、結果、ここに至ったわけでございます。
 私も、同僚の田村誠議員とともに、合併協議会の委員の一人として、こうした取り組みに参画をさせていただいたものであり、その断片にとどまるかもしれませんが、形のあるものをつくり上げるまでの地域の熱心な論議、膨大な作業等をこの目で見させていただき承知をいたしているところであり、これらに携わりました関係者の御努力に深く敬意を表するとともに、さまざまな事項につきましては、大所高所から御助言をいただきました県当局に対しても、心から感謝を申し上げる次第でございます。
 合併後の大船渡市は人口4万5、000人、県内第8位の市となり、名実ともに三陸沿岸地域の拠点都市の形成を目指し、豊かな自然や風土を生かした個性的なまちづくりを進めていくものでございますが、今回の合併は、単に両市町の問題にとどまるものではなく、三陸沿岸地域の活性化の起爆剤、ひいては、まさに気仙は一つの実現に向けたその起爆剤として、そしてさらには、県内各地域において脈打っています合併に向けた鼓動の先導的な役割を果たすものとして、大きな意義を持つものであると考えるところであります。
 私ども地元議員、真に豊かさを実感できる、そして魅力と活力にあふれる地域社会の実現のために邁進し、皆様の御期待にこたえてまいる覚悟でございます。
 今後とも、県当局並びに議員、皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、本日議決をいただきましたことに対しまして、衷心より御礼を申し上げまして、ごあいさつといたします。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
   
日程第38 発議案第1号米国における同時多発テロ事件に関する決議

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第38、発議案第1号米国における同時多発テロ事件に関する決議を議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件は各派共同提案でありますので、会議規則第34条第2項及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより発議案第1号米国における同時多発テロ事件に関する決議を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(谷藤裕明君) 起立全員であります。よって、発議案第1号米国における同時多発テロ事件に関する決議は、原案のとおり可決されました。
   

〇議長(谷藤裕明君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後2時25分 散 会


前へ 次へ