平成19年6月定例会 第2回岩手県議会定例会会議録

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〇2番(久保孝喜君) 政和・社民クラブの久保孝喜でございます。
 ただいま上程されましたJR不採用問題の早期解決を求める意見書についての提案理由を申し上げます。議員各位の御賛同を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 この問題については、1998年―平成10年7月6日付で当議会において意見書が採択されておりますが、その際、国の責任と指導のもとで早期解決を求めたわけですが、あれから9年を経てなお解決の具体的動きが政府において始められておりません。国鉄改革法により分割・民営化され、JRが発足して丸20年が経過した今日、今なお問題解決に至らない状況は看過できません。国策の変更の過程で一人も路頭に迷わせないとの総理大臣発言とは裏腹の現実として、1、047名の不採用事案が20年の長きにわたり放置される状況が続いているわけでございます。
 こうした現状に対し、全国の自治体議会からは、実に18都道府県議会を含む702地方議会で延べ1、062議会決議が上げられ、政府への早期解決を迫っています。こうした動きは、1999年以降、7度にわたって国際労働機関ILOが日本政府に対し行ってきたたび重なる勧告が、その重みとともに世論を動かした結果でもございました。国連の専門機関であるILOは、180カ国の加盟国を有する最も権威ある国際機関として、働く世界にかかわるほとんどすべての事項を網羅する条約と勧告を、使用者、労働者、政府による3者構成により採択してきております。日本政府に対する昨年11月のILO勧告は、これまでの勧告から一歩踏み込み、解決に向けてILOの援助を受け入れるよう政府に求める内容となりました。国際的には異常事態とも言える状況です。国際世論は、ILO発足時からの加盟国日本の労働委員会制度における判断と司法の場における判断が真っ向から対立していることに驚きを隠さず、先進国日本のこの分野における立ちおくれた現実を注視しております。
 9年前の県議会において全会一致で採択された後のこうした国際的環境の変化や、昨年来の東京都、北海道、福島、茨城等の各県議会での全会一致採択の現状、そして何より、20年を経過して問題の解決を見ることなく他界した当事者が既に43名を数えるに至っている現状などから、人道的見地からもこれ以上の引き延ばしは許されないとの判断に基づき、さらには、国策の変更過程に生じたこうした問題こそ政治の場で一刻も早い解決が図られるべきであるとの立場から意見書を提出しようとするものであります。
 以上、提案理由の説明を申し上げました。議員各位の御賛同を心からお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第12号JR不採用問題の早期解決を求める意見書は、会議規則第34条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(渡辺幸貫君) 御異議なしと認めます。よって、発議案第12号JR不採用問題の早期解決を求める意見書は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第12号JR不採用問題の早期解決を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立多数であります。よって、発議案第12号JR不採用問題の早期解決を求める意見書は、原案のとおり可決されました。
   日程第39 発議案第13号行財政構造改革等調査特別委員会の設置についてから日程第43 発議案第17号議会のあり方調査特別委員会の設置についてまで
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、日程第39、発議案第13号から日程第43、発議案第17号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(渡辺幸貫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第13号から発議案第17号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立全員であります。よって、発議案第13号から発議案第17号までは、原案のとおり可決されました。
〔参照〕
   特別委員名簿
行財政構造改革等調査特別委員会
 佐々木   博  工 藤 大 輔
 野 田 武 則  小田島 峰 雄
 高 橋 昌 造  高 橋   元
 佐々木 大 和  柳 村 岩 見
 嵯 峨 壱 朗  飯 澤   匡
 久 保 孝 喜  及 川 あつし
医師確保・少子高齢化対策特別委員会
 伊 藤 勢 至  佐々木 順 一
 千 葉 康一郎  三 浦 陽 子
 郷右近   浩  千 葉   伝
 平 沼   健  工 藤 勝 子
 高 橋 比奈子  吉 田 洋 治
 小 西 和 子  斉 藤   信
交流人口拡大・コミュニティ再生調査特別委員会
 佐々木 一 榮  新居田 弘 文
 五日市   王  喜 多 正 敏
 岩 渕   誠  菊 池   勲
 樋 下 正 信  小野寺 有 一
 田 村   誠  高 橋 博 之 
 小野寺   好
環境・エネルギー対策特別委員会
 及 川 幸 子  大 宮 惇 幸
 関 根 敏 伸  中 平   均
 菅 原 一 敏  小野寺 研 一
 高 橋 雪 文  熊 谷   泉
 亀卦川 富 夫  工 藤 勝 博
 木 村 幸 弘  阿 部 富 雄
議会のあり方調査特別委員会
 佐々木 一 榮  関 根 敏 伸
 五日市   王  喜 多 正 敏
 高 橋   元  平 沼   健
 嵯 峨 壱 朗  高 橋 雪 文
 飯 澤   匡  高 橋 博 之
〇議長(渡辺幸貫君) お諮りいたします。ただいま設置されました行財政構造改革等調査特別委員会、医師確保・少子高齢化対策特別委員会、交流人口拡大・コミュニティ再生調査特別委員会、環境・エネルギー対策特別委員会及び議会のあり方調査特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(渡辺幸貫君) 御異議なしと認めます。よって、行財政構造改革等調査特別委員会、医師確保・少子高齢化対策特別委員会、交流人口拡大・コミュニティ再生調査特別委員会、環境・エネルギー対策特別委員会及び議会のあり方調査特別委員会の委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 5特別委員会は、委員長互選のため、本日、本会議終了後、行財政構造改革等調査特別委員会は第1委員会室に、医師確保・少子高齢化対策特別委員会は第2委員会室に、交流人口拡大・コミュニティ再生調査特別委員会は第3委員会室に、環境・エネルギー対策特別委員会は第4委員会室に、議会のあり方調査特別委員会は議会運営委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。
   日程第44 議員派遣の件
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、日程第44、議員派遣の件を議題といたします。
〔参照〕
 議事日程第6号中 日程第44  議員派遣の件の議員派遣一覧

派遣の目的派遣場所期間派遣議員
北海道・東北六県議会議員研究交流大会青森県
青森市
平成19年8月31日から平成19年9月1日まで佐々木 博 議員
三浦 陽子 議員
五日市 王 議員
喜多 正敏 議員
高橋  元 議員
岩渕  誠 議員
嵯峨 壱朗 議員
高橋 雪文 議員
小野寺有一 議員
工藤 勝博 議員
久保 孝喜 議員
木村 幸弘 議員
小野寺 好 議員

〇議長(渡辺幸貫君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました1件についてでありますが、会議規則第114条の2第1項の規定により、議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(渡辺幸貫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
   閉会
〇議長(渡辺幸貫君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第2回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
   午後2時6分 閉会

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