| 令和7年2月定例会 第9回岩手県議会定例会会議録 |
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〇25番(高田一郎君) 日本共産党の高田一郎でございます。
請願受理番号第50号は、選択的夫婦別姓制度導入に反対し、現行の夫婦同姓制度を堅持する意見書提出を求める請願となっております。環境福祉委員会では不採択となったことから、委員長報告に賛成の討論を行います。 この請願には、子供への影響、家族との一体感を損なうなど、選択的夫婦別姓制度が、家族のきずなや、そして社会の安定性を損なうおそれがある、これを最大の理由にして夫婦同姓制度を堅持するよう求めています。 しかし、夫婦同姓が必然的にきずなを深めるならば、夫婦間での対立やDV、離婚といった問題は起こらないはずであります。夫婦の関係の質は、姓の統一よりも、互いの信頼や尊重といった要素によるものではないでしょうか。家族の一体感を損なうという捉え方こそ、特定の価値観の押しつけにほかなりません。 また、国際結婚や事実婚、離婚等で親と名字が違う子供は多数存在しています。子供への影響、子供がかわいそうとさげすむ感覚こそ是正されなければなりません。同姓でも別姓でも、個人として尊重されることが、子供にとって幸せの大前提だと思います。 夫婦同姓制度では、同姓の強制によって女性が名前を変えることが当たり前とされているために、違和感を口にすることができないままに名前を変えた女性が多くおります。そして、キャリアの断絶や名称変更の煩雑な手続、海外では通称は使えないなど、不利益を圧倒的に女性が受けています。 しかし、一人の人間として人格と個性が輝く生き方をしたいと願い、それを妨げる障害を取り除く真の男女平等を求める運動も広がっております。今、国民世論も7割が選択的夫婦別姓制度に賛成し、一般社団法人日本経済団体連合会も、制度導入を求めて政府に昨年提言を行いました。国連女性差別撤廃委員会でも、法律で夫婦同姓を義務づけることは女性差別であり、直ちに改正すべきだと勧告しております。夫婦の別姓を可能にする法改正は、待ったなしの課題だと思います。 次に、請願受理番号第51号は、インボイス制度及び電子帳簿等保存制度の廃止等に関する意見書を国に対し提出を求める請願であります。総務委員会で不採択となったことから、総務委員長報告に反対の立場で討論を行います。 自公政権が消費税のインボイス制度の導入を2023年10月に導入して1年半がたとうとしております。業者間の取引で、インボイスがないと仕入れ分の消費税を差し引くことができなくなりました。インボイスは、課税事業者間でないと発行できません。年間売上高1、000万円以下の免税事業者は、課税事業者になってインボイス登録をすることを迫られています。 免税制度があるのは、零細な事業者は価格を自分で決める力が弱いからです。課税事業者になれば、利益を削り、身銭を切ってでも消費税を納めなければならず、財務省の試算では、免税事業者の年間利益は平均154万円で、課税事業者となった場合、15万円の消費税負担となってしまいます。これまで納税を免除されていた零細事業者やフリーランスが課税されることで生じる消費税収は、2024年度で約1、700億円にもなります。導入から3年間は消費税額を2割とするなど負担を軽減する時限的措置がありますが、段階的に縮小されるために、事業者の消費税の負担はさらに重くなっていき、税率を変えない消費税増税と言われるゆえんであります。 インボイス制度を考えるフリーランスの会が確定申告を受けて実施した7、000人アンケートでは、全回答者の92%がデメリットを感じ、制度の中止や見直しを求めています。 そして、消費税の負担感について、インボイス登録事業者の60%が、負担軽減措置の終了後、事業のめどが立たない、66%の事業者が、消費税や事業負担の費用を価格転嫁できず、また、45%の事業者が、取引先からの値引き、発注量の減少など何らかの不利益をこうむっています。物価高騰のもとで、今、零細事業者やフリーランスとして働く人たちに深刻な負担増をもたらしており、廃業の危機に追い込む制度と言わなければなりません。 一方、大企業への優遇税制は、研究開発減税だけでも1年間で7、636億円にも上り、法人税率のこの間の段階的引き下げによって、大企業の法人税は中小企業よりも税率負担が少ないのが実態となっています。しかも、大手半導体メーカーに対して補正予算を含めて1兆9、000億円、今後7年間で10兆円以上の公的支援を行う計画であります。大企業ばかり優遇するこの政策を改めて、中小、零細事業者たたきこそやめるべきであります。 今、多くの反対の声があるにもかかわらず政府がインボイスに固執するのは、複数税率の消費税増税へのレールを敷くためであります。消費税を一律に5%にすればインボイス制度の必要性はなくなります。多くの小規模事業者やフリーランスを苦しめるインボイス制度は死活問題、直ちに廃止すべきであります。 以上で委員長報告に対する討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 〇議長(工藤大輔君) 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより、請願陳情中、受理番号第51号インボイス制度及び電子帳簿等保存制度の廃止等に関する意見書を国に対し提出を求める請願を採決いたします。 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第51号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、請願陳情中、受理番号第53号から受理番号第55号までを一括して採決いたします。 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第53号から受理番号第55号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、請願陳情中、受理番号第50号選択的夫婦別姓導入に反対し、現行の夫婦同姓制度を堅持する意見書提出を求める請願を採決いたします。 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第50号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 〔42番高橋はじめ君退席〕 次に、請願陳情中、受理番号第49号放送法第4条第1項違反疑いがあるテレビ局への早急な対処を総務省に求める意見書提出の請願を採決いたします。 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、請願陳情中、受理番号第49号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 〔42番高橋はじめ君着席〕 〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕 |
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