令和6年9月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録 |
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〇決算特別委員長(福井せいじ君) 去る10月11日に行われました決算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には大久保隆規君が選任されましたので、私から、当委員会における審査の経過と結果につきまして御報告申し上げます。
決算特別委員会は、去る10月7日の本会議におきまして設置され、令和5年度の決算15件及び議案2件につきまして審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、10月11日から8日間にわたって委員会を開き、知事等の出席を求めて総括質疑を行った後、部局等ごとに、主管部局等の長から決算及び議案の内容等について詳細な説明を聞き、質疑を行った後、10月23日の午後に、世話人会において意見の取りまとめをいたしました。 その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。 審査に当たりましては、終始、熱心に審査されたのでありますが、その経過につきましては、各位御承知のとおりでありますので省略させていただき、以下、各決算及び議案につきまして、その結果を申し上げます。 まず、議案第28号令和5年度岩手県電気事業会計未処分利益剰余金の処分に関し議決を求めることについて、及び議案第29号令和5年度岩手県流域下水道事業会計資本剰余金の処分に関し議決を求めることについては、いずれも原案を可とすることに決定いたしました。 次に、認定第1号令和5年度岩手県一般会計歳入歳出決算につきましては、次の意見、すなわち、令和5年度は、いわて県民計画(2019〜2028)第2期アクションプランの初年度であり、県は、自然減・社会減対策、GX―グリーントランスフォーメーション、DX―デジタルトランスフォーメーション、安全・安心の四つの重点事項を強力に推進するとしていた。しかしながら、決算審査においては、人口減少対策の充実、医療機能の充実、中小企業や農林水産業への支援、そして、東日本大震災津波からの復興などについて、さらなる取り組みが必要であるとの意見が多数出された。 令和7年度予算を編成するに当たり、以下の点に注力して県政の運営に努められたい。 人口減少に関しては、自然減・社会減対策として掲げられている事業の多くは活動内容指標や成果指標がA評価を得ているが、ソフトパワーいわて戦略推進事業など、自然減・社会減対策に関連するいわて幸福関連指標が達成されていない事業が散見される。このような状況を打破するためにも、結婚支援、出産環境の整備、産後ケアの拡充、不登校対策と県立高校の魅力化と教育環境の整備に一層取り組むとともに、今後は、ロジックモデルや評価指標の検証を行い、若者、女性等当事者の声を聞き、さらなる成果の達成に向けて取り組むこと。 庁内のDXを推進して働き方改革と効率化を図るとともに、県内の市町村や農林水産業、中小企業へのDX推進支援を強化すること。 物価高騰や最低賃金の大幅な引き上げなどにより、中小企業や農林水産業者は厳しい経営状況にあることから、生産性や収益の向上などに向けた取り組みを進めること。 震災復興において、ハード整備は進んだものの、暮らしやなりわいの復興はまだまだ途上である。特にも不漁が続く漁業にあっては、新規就業者も目標を大きく下回っており、水産業を初め観光や製造、商工業など、あらゆる産業の支援を強力に進めること。 岩手県立病院等事業会計に対する多額の繰出金の抑制のため、大幅な赤字決算となった県立病院の経営改善に取り組み、医療人材の確保や持続可能な医療提供体制を構築すること。 頻発、激甚化する水災害への備えとして、流域治水対策を推進すること。 ニホンジカ、イノシシ、ツキノワグマに加え、ニホンザルについても、第二種特定鳥獣管理計画を作成し、鳥獣被害対策全体の取り組みを加速させること。 人口減少を背景に、県財政では一般財源の減少が見込まれ、歳出では、人件費や社会保障費、公債費の増加が予測され、財政調整基金の残高も令和9年度には枯渇する見通しが公表されており、限られた財源の中で最大の効果を上げる必要がある。超過課税のあり方を含め、新たな歳入確保策を検討するとともに、歳出の適正化を徹底し、予算編成にめり張りを持たせ、限られた財源の重点的かつ効果的な活用に努めること。 また、公共施設等の適切な維持、管理、コスト縮減、財政負担の平準化を図ることとの意見を付し、認定することに決定いたしました。 次に、認定第2号令和5年度岩手県母子父子寡婦福祉資金特別会計歳入歳出決算から認定第15号令和5年度岩手県流域下水道事業会計決算までの以上14件につきましては、いずれも認定することに決定いたしました。 以上をもって報告といたします。(拍手) 〇議長(工藤大輔君) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。 これより、議案第28号及び議案第29号を一括して採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、議案第28号及び議案第29号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、認定第1号から認定第15号までを一括して採決いたします。 各決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、認定第1号から認定第15号までは、委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。 日程第21 議員派遣の件 〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第21、議員派遣の件を議題といたします。 〔参照〕 議事日程第6号中 日程第21 議員派遣の件の議員派遣一覧
〇議長(工藤大輔君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました1件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。 閉 会 〇議長(工藤大輔君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 これをもって本日の会議を閉じ、第6回県議会定例会を閉会いたします。(拍手) 午後1時20分 閉 会 |
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