令和6年2月定例会 第4回岩手県議会定例会会議録

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〇環境福祉委員長(佐々木宣和君) 発議案第1号につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
 発議案第1号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第22号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める請願が、環境福祉委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
 その趣旨を御説明いたしますと、厚生労働省は、令和6年1月19日に2024年度の年金改定率を67歳以下、68歳以上ともに名目賃金変動率の3.1%を用いて改定すると発表しました。また、2年連続してマクロ経済スライドを適用し、2024年度の調整分0.4%を削減するとしています。
 この改定が実施されれば、67歳以下、68歳以上の年金改定率はともに2.7%プラスとなりますが、物価との関係で見れば、実質的には0.5%の減少となります。
 物価高騰などで年金生活者の実質可処分所得は大きく目減りしており、年金だけでは生活できず、働く高齢者もふえています。また、食費すら削らざるを得ない年金受給者もおり、年金の増額は待ったなしの課題となっています。
 年金はそのほとんどが消費に回ることから、相次ぐ年金支給額の削減で地域経済は冷え込み、地方財政に大きな影響を与え、自治体の行政サービスにも直結する問題となっています。
 国民年金法第4条には、この法律による年金の額は、国民の生活水準その他の諸事情に著しい変動が生じた場合には、変動後の諸事情に応ずるため、速やかに改定の措置が講ぜられなければならないと規定されており、物価上昇を上回る年金支給額の速やかな引き上げを行うことが求められます。
 以上のことから、本意見書案においては、年金受給者の生活を守るため、物価の上昇に見合う老齢基礎年金等の支給額の改善を行うことを国に要望しようとするものであります。
 以上をもって提案理由の説明を終わります。
〇議長(工藤大輔君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第1号は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第1号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、発議案第1号は、原案のとおり可決されました。
   
   日程第93 発議案第2号最低賃金改正等に関する意見書
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第93、発議案第2号最低賃金改正等に関する意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。臼澤商工建設委員長。
   〔商工建設委員長臼澤勉君登壇〕

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