令和6年2月定例会 第4回岩手県議会定例会会議録

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〇42番(高橋はじめ君) 参政党所属の高橋はじめであります。
 私は、全ての県民の命と健康を守ることを公約とし、がん撲滅対策、新型コロナワクチンによる薬害と思われる重大な副反応及び後遺症に関する調査、情報発信に取り組んでおります。その取り組みから、ただいま報告のありました請願陳情受理番号第21号及び第23号において、不採択とする委員長報告に対します反対討論をいたします。
 さて、議員各位並びに執行部各位は、昭和22年、1947年に宣言された医療倫理と患者の権利を明確にした10項目から成るニュルンベルク綱領という国際規範を御存じでしょうか。これは、第二次世界大戦中、当時のナチスドイツ占領下において、医師団が捕虜に対してさまざまな医療実験をしたことで、終戦後、実験にかかわった多数の医師が戦争犯罪に問われた裁判をもとに、後の医療関係の国際規範をつくったとされるものであります。今回の2件の請願に共通する内容でありますので、前段に御紹介いたします。
 1947年、ニュルンベルク綱領。
 医学研究においては、その被験者の自発的同意が本質的に絶対に必要である。
 医学的研究の対象とされている人から確定的な同意を受理する前に、研究の性質、期間、目的、実施方法や手段、被験者となったために起こり得ると考えられる全ての不自由さや危険、健康や人格に対する影響について、医学的研究の対象者とされている人は、知らされる必要がある。同意の内容が妥当なものであるかどうかを確かめる責任は、実験を開始し、指導し、あるいは実施する各個人にある。
 1、これは、実施責任者が難を逃れてほかの人に押しつけることのできない実施責任者個人の義務であり、責任である。
 2、実験は、他の研究方法や手段では得られず、かつ行き当たりばったりの無益な性質のものでなく、社会的善のための実り多い結果をもたらすものでなくてはならない。
 3、実験は、動物実験の結果に基づき、かつ病気本来の由来を理解し、また期待される結果がその実験の遂行を正当化するような研究において、直面したほかの問題についての知識を踏まえた上で計画して行うべきである。
 4、実験は、全て不必要な肉体的、精神的苦痛や障がいを起こさないように行わなければならない。
 5、死亡や機能不全を生じる障がいを引き起こすことがあらかじめ予想される理由がある場合には、その実験を行ってはならない。ただし、実験する医師自身も被験者となる実験の場合は、恐らく例外としてよいであろう。
 6、許容され得る危険の程度は、その実験で解決されるべき問題の人道的重要さの程度を上回ってはならない。
 7、被験者に傷害、機能不全や死をもたらすようなわずかな可能性から被験者を守るべく、適切な準備をし、十分な設備を整えなければならない。
 8、実験は、科学的有資格者によってのみ実施されなくてはならない。実験を主導し実施する人にとっては、全ての実験段階を通じて最高度の技術と細心の注意が必要である。
 9、実験の進行中に、被験者にとって実験の続行が耐えられないほどの肉体的、精神的な状態に達した場合には、随意に実験を中止してもらわなければならない。
 10、自分に求められる誠実さ、すぐれた技術、注意深い判断に基づいて、実験の継続によって被験者に傷害、機能不全や死をもたらすであろうと推測するに足りる理由がある場合には、実施責任者は実験の途中でいつでも実験を中止する心構えでいなくてはならないというものであります。
 以上のニュルンベルク綱領とあわせ、ジュネーブ条約第4条、被保護者の定義及び第32条、肉体罰禁止において世界人類は保護されていることを覆そうとする昨今のWHOの動き、日本政府の行動であります。
 私たちは、再び忌まわしい戦争犯罪を繰り返してはなりません。そのことを踏まえ、このたびの請願第21号パンデミック条約締結及び国際保健規則改正に係る情報開示を求める請願でありますが、WHOが本年5月の総会で採択を目指しているパンデミック条約について、非公開でその作業が進められているほか、その草案内容も非開示であり、唯一、WHOのウエブサイト等において公開されている草案及び修正案の取り扱いで、加盟国がWHOの勧告に従うことをあらかじめ約束し、WHO勧告に法的拘束力を持たせるという内容が含まれており、日本を初め、加盟国政府の判断が、WHOの勧告に拘束され、これによって国民の命と健康について、保健政策に関する国家主権が侵害され、基本的人権や国民生活に重大な影響を及ぼすことが懸念されるとの内容であります。
 WHOは、公的資金を供出する加盟国によって運営される一方で、民間のドナーに大きく依存している状況にあります。民間は、営利によって得た対価をWHOに拠出しており、より高額であれば、陰に陽にWHOに対する影響力も増してくるのは至極当然であります。そのような中で、パンデミック条約による国家主権が侵害されることは、何としても回避しなければなりません。
 請願第23号薬機法の抜本的改正を求める意見書提出の請願でありますが、その願意は、現行の医薬品、医薬機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、略称薬機法では、特例承認薬及び緊急承認薬について、医師及び薬剤師の責任や報告の義務、薬剤の品質管理などが不十分であり、薬害事案や偽造、偽装薬品などの問題などを防止することは困難である。
 このたびの特例承認制度にのっとり推奨された新型コロナワクチンに係る接種後健康被害給付費負担金の令和5年度当初予算額3億6、000万円は、予算補正が組まれ394億1、000万円に増額されたことは、想定以上の薬害が生じているものと思われるが、いまだに接種を推奨している。
 国民は、安全な医療環境を求めており、薬品の安全性と信頼性を確保するためには、薬機法の抜本的改正が必要不可欠であるとし、5項目について国に意見書の提出を求める請願であります。
 令和6年3月18日に開催された厚生労働省新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第三部会審査結果によれば、これまでの健康被害申達受理件数1万616件、認定件数6、650件、62.6%、否認件数1、395件、保留件数32件、未審査件数2、539件であり、そのうち死亡一時金または葬祭料認定件数1、262件中523件、障害年金認定件数56件などとなっています。
 このたびの新型コロナワクチンは、明らかに多くの薬害が発生しており、それを防止していくには薬機法の抜本改革なくして成り立たず、国に対して意見書を提出することは、いわて県民計画(2019〜2028)に掲げる県民の幸福を支え、維持していくことと同様であり、委員会での不採択は判断を誤っていると言わざるを得ません。
 以上のことを踏まえ、御再考をいただき、両請願を採択し、国に対する意見書の提出を議会として実行していただきますようにお願い申し上げ、委員会不採択に対する反対討論といたします。
〇議長(工藤大輔君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第22号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第22号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第25号2024年度最低賃金引き上げに関する請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第25号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第21号及び受理番号第23号を一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第21号及び受理番号第23号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第21号から議案第26号まで、議案第39号、議案第42号、議案第43号、議案第45号、議案第46号、議案第49号から議案第51号まで、議案第53号、議案第68号、議案第77号から議案第86号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、議案第21号から議案第26号まで、議案第39号、議案第42号、議案第43号、議案第45号、議案第46号、議案第49号から議案第51号まで、議案第53号、議案第68号、議案第77号から議案第86号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
   日程第30 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第30、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。
   
〔参照〕
各委員会の閉会中の継続審査及び継続調査事件
1 継続審査
  環境福祉委員会 請願陳情受理番号第19号
 女性専用トイレの存続を求める請願
2 継続調査
  総務委員会 ・岩手県消防学校の運営状況等について
  文教委員会 ・東北発 博物館・文化財等防災力向上プロジェクトについて
  環境福祉委員会 ・PET―CTを活用した認知症検査について
  商工建設委員会 ・道の駅もりおか渋民の整備状況について
  農林水産委員会 ・滝沢森林公園の管理運営状況について
   
〇議長(工藤大輔君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。
   
   日程第31 議案第1号令和6年度岩手県一般会計予算から日程第90 議案第76号武道館条例の一部を改正する条例まで

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