令和2年12月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第17号及び第21号から第23号について、反対の討論を行います。
 議案第17号は、平庭高原自然交流館の指定管理者の指定に関する議案であります。
 12月3日の本会議における質疑でも指摘しましたが、平庭高原自然交流館は、通称しらかばの湯として平庭山荘に併設された入浴施設であります。管理運営は、久慈市による指定管理者によって平庭山荘と一体で行われており、入浴施設だけを分離して県が管理運営するやり方は実態に合いません。
 しらかばの湯は、土日もなく、午前10時から午後9時まで営業しています。平庭山荘に従事する8人の職員が管理運営に当たっていますが、施設の人件費は1人分で、210万円となっています。
 平庭高原自然交流館、通称しらかばの湯は、実態に合わせて、久慈市に無償譲渡するなど一体で管理運営すべきであります。
 議案第21号から第23号は、岩手県立県南青少年の家、岩手県立陸中海岸青少年の家、岩手県立県北青少年の家の指定管理者を指定する議案であります。
 これら三つの青少年の家が重要な社会教育活動を実施していることは評価しますが、指定管理者による管理運営に問題があります。
 第1に、青少年の家の基幹的業務は教育部門であり、施設の所長、次長も教育部門の職員が務めています。教育部門の業務は、施設管理者と同じ岩手県スポーツ振興事業団に委託されています。施設管理と基幹的業務を一体的に行うべきであります。
 第2に、施設管理の職員は、指定管理者の管理運営計画では、2人の職員で行っていることになっています。宿泊施設でもある青少年の家の管理を2人で行うことはできず、別の業務委託された教育部門の職員と一体になって管理しているのが実態であります。
 第3に、青少年の家を、施設管理と教育部門とを分離し、施設管理は指定管理者、基幹的業務の教育部門は業務委託として、相手先を同じ岩手県スポーツ事業団とすることには無理があります。他都道府県の実態を調査し、県直営に戻すことも含め責任ある管理運営ができるように見直すべきであります。
 第4に、指定管理者制度の最大の問題は、期間が限定された指定管理者による雇用では、正規雇用を保障することができません。そのため、有期雇用、いわゆる非正規雇用とすることによって、生活できる賃金が得られず、官製のワーキングプアを広げざるを得ないことであります。
 公共施設は、住民の福祉を増進する目的を持って、その利用に供するために設けられた施設であります。指定管理者制度の実態を検証し、公共施設にふさわしい管理運営のあり方を見直すべきであります。
 以上を申し上げ、私の討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(関根敏伸君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、議案第17号及び議案第21号から議案第23号までを一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、議案第17号及び議案第21号から議案第23号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第29号から受理番号第31号までを一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第29号から受理番号第31号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第16号まで、議案第18号から議案第20号まで、議案第24号、議案第25号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第16号まで、議案第18号から議案第20号まで、議案第24号、議案第25号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
日程第27 委員会の閉会中の継続調査の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第27、委員会の閉会中の継続調査の件を議題といたします。
〔参照〕
各委員会の閉会中の継続調査事件
1 継続調査
  総 務 委 員 会 ・(仮称)東日本大震災津波を
           語り継ぐ日条例について
  文 教 委 員 会 ・東京2020オリンピック・パラ
           リンピック競技大会に向けた
           本県の取組について
  環境福祉委員会 ・女性医師から見た県立病院の
           課題について
  商工建設委員会 ・新型コロナウイルス感染症に
           係る雇用への影響等について
  農林水産委員会 ・野生鳥獣による農作物被害の
           状況と被害防止対策について
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
   
日程第28 議案第26号収用委員会の委員の任命に関し同意を求めることについて
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第28、議案第26号収用委員会の委員の任命に関し同意を求めることについてを議題といたします。
 提出者の説明を求めます。菊池副知事。
   〔副知事菊池哲君登壇〕
〇副知事(菊池哲君) ただいま議題とされました人事案件について御説明いたします。
 議案第26号は、収用委員会の委員であります小泉寛氏、伊藤栄氏及び中田光雄氏の任期が12月24日で満了となりますので、この3名を再任するため、議会の同意を求めようとするものであります。
 収用委員会の委員は、土地収用法第52条第3項の規定により、法律、経済又は行政に関してすぐれた経験と知識を有し、公共の福祉に関し公正な判断をすることができる者から任命することとされており、小泉寛氏は、経済分野の委員として、これまでの在任において、不動産に関する専門知識に基づき、的確な裁決を導くなど、すぐれた経験、知識を有しており、収用委員会の適切な運営に必要不可欠な方と存じております。
 伊藤栄氏は、経済分野の委員として、これまでの在任において、経済に関する専門知識に基づき、的確な裁決を導くなど、すぐれた経験、知識を有しており、収用委員会の適切な運営に必要不可欠な方と存じております。
 中田光雄氏は、行政分野の委員として、これまでの在任において、行政の実務経験による知識に基づき、的確な裁決を導くなど、すぐれた経験、知識を有しており、収用委員会の適切な運営に必要不可欠な方と存じております。
 よろしく御審議の上、原案に御同意くださいますようよろしくお願いいたします。
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案は、人事案件でありますので、会議規則第34条第3項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、これより、議案第26号収用委員会の委員の任命に関し同意を求めることについてを採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第26号収用委員会の委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、議案第26号収用委員会の委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに決定いたしました。
日程第29 発議案第1号義務教育終了(中学校卒業)時までの子ども医療費窓口負担の無料化制度の創設を求める意見書から日程第41 発議案第13号国立天文台水沢VLBI観測所の研究機能継続を求める意見書まで
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第29、発議案第1号から日程第41、発議案第13号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第1号及び発議案第2号を一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、発議案第1号及び発議案第2号は、原案のとおり可決されました。
 次に、発議案第3号から発議案第13号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、発議案第3号から発議案第13号までは、原案のとおり可決されました。
日程第42 議員派遣の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第42、議員派遣の件を議題といたします。
〔参照〕
議事日程第5号中 日程第42 議員派遣の件の議員
派遣一覧
派遣の
目的
派遣
場所
期 間派 遣 議 員
令和2年度「県民と県議会との意見交換会」岩手町令和2年
12月22日
名須川   晋 議員
柳 村   一 議員
佐々木 茂 光 議員
佐々木 宣 和 議員
高橋 こうすけ 議員
小 野   共 議員
工 藤 勝 博 議員
千 田 美津子 議員
小 西 和 子 議員
令和2年度「県民と県議会との意見交換会」久慈市令和2年
12月23日
佐 藤 ケイ子 議員
菅野 ひろのり 議員
千 葉 秀 幸 議員
城内 よしひこ 議員
米 内 紘 正 議員
中 平   均 議員
吉 田 敬 子 議員
ハクセル美穂子 議員
小 林 正 信 議員
親子県議会教室盛岡市令和2年
12月26日
佐 藤 ケイ子 議員
千 葉 秀 幸 議員
川 村 伸 浩 議員
佐々木 宣 和 議員
吉 田 敬 子 議員
千 葉 絢 子 議員

〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました3件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
閉 会
〇議長(関根敏伸君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第11回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
午後1時42分 閉 会

前へ 次へ