平成16年9月定例会 第9回岩手県議会定例会 会議録

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〇35番(小野寺好君) 公明党の小野寺好であります。
 受理番号24についての総務常任委員長の採択との審査結果に対し、反対の立場で討論いたします。
 公的年金制度は、高齢期の生活を支えるものとして重要な役割を果たしておりますが、急激に訪れた少子・高齢社会の影響で、1年間に4兆7、000億円もの財政赤字が生じていくという破綻の危機に直面いたしました。このため、さきの通常国会では、団塊の世代がリタイヤする前に、我が国の皆年金制度を破綻させることなく将来にわたって持続可能な年金制度にしていくため、概略次のような改正をいたしました。
 1、基礎年金の国庫負担割合を段階的に引き上げ、平成21年度までに2分の1にすること。2、厚生年金保険料の上限は18.3%、国年年金月額保険料は1万6、900円まで徐々に引き上げるが、平成29年以降の保険料水準は固定化すること。3、厚生年金給付水準は現役世代の50%以上とすること。4、掛けた保険料の2倍は給付される年金額にすること。5、現在、147兆円の年金積立金は、将来は給付費の1年分程度の約25兆円を残し、それ以外は給付水準の引き上げに充てるなどとしたところであります。
 負担する側の人口が減少し、給付を受ける人口が増加していく中、責任政党としては、年金制度を破綻させないためにはこれ以外の方法はないと判断したところであり、改悪ではなく、改正であります。にもかかわらず、このほかに新たに最低保障年金制度を創設し、しかも全額国庫負担によることとする請願でありますが、財源はどのようにするのか示されておりません。最低保障年金制度のために新たに3%の年金目的消費税創設を検討した政党もあると聞いたことがありますが、3%の算定根拠、低年金者の範囲、いつから幾ら給付されるのかなど給付水準の見通しなど定かではなく、甚だ疑問であります。
 以上のとおり合理的根拠に欠けると判断し、本請願の採択に反対いたします。(拍手)

〇議長(藤原良信君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第12号教育基本法の早期改正を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第12号教育基本法の早期改正を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第15号、議案第20号及び議案第29号を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、議案第15号、議案第20号及び議案第29号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第9号から議案第13号まで、議案第19号及び議案第22号を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、議案第9号から議案第13号まで、議案第19号及び議案第22号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第24号年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第24号年金制度の改悪に反対し、最低保障年金制度の創設を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第8号まで、議案第14号、議案第16号から議案第18号まで、議案第21号、議案第23号から議案第28号まで、議案第35号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇議長(藤原良信君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第8号まで、議案第14号、議案第16号から議案第18号まで、議案第21号、議案第23号から議案第28号まで、議案第35号、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   日程第33 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件

〇議長(藤原良信君) 次に、日程第33、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。
〔参照〕
総務委員会
受理番号件名
34国庫補助負担金などに関する改革についての請願

 新交通管制システムの運用状況について
環境福祉委員会
受理番号件名
32イヌワシの保護の強化並びに繁殖率の向上について請願

商工文教委員会
 盛岡白百合学園高等学校のスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイ・スクールの取り組みについて
農林水産委員会
受理番号件名
30民有林造林事業の推進支援について請願
39農業農村整備事業関係の国庫補助負担金等の改革に関する請願

 森林土木事業における木材利用について
県土整備委員会
 平成17・18年度県営建設工事請負資格者等級区分等について
 お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、先ほど各委員長から報告のとおり申し出がありましたが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(藤原良信君) 御異議なしと認めます。よって、本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。
   日程第34 認定第1号平成15年度岩手県立病院等事業会計決算から日程第36 認定第3号平成15年度岩手県工業用水道事業会計決算まで

〇議長(藤原良信君) 次に、日程第34、認定第1号から日程第36、認定第3号までを一括議題といたします。
 各案件に関し、委員長の報告を求めます。佐々木決算特別委員長。
   〔決算特別委員長佐々木博君登壇〕


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