平成16年9月定例会 第9回岩手県議会定例会 会議録

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〇26番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第1号、第15号、第22号、第25号、第33号、第34号について質問いたします。
 議案第1号は、23億6、600万円余の平成16年度岩手県一般会計補正予算であります。
 一つ、廃棄物適正処理監視等推進費として3、107万円余が計上されています。これは、北上市内に不法投棄された産業廃棄物・硫酸ピッチを行政代執行により撤去・処分し、原状回復しようとするものであります。不法投棄の経過と責任の調査・追及はどうなっているでしょうか。180本の不法投棄という情報がありますが、汚染状況の実態調査、その回復はどうなるでしょうか。また、県警本部における捜査状況はどうなっているでしょうか。
 二つ、介護給付費等負担金が3億3、268万円余補正となっています。その具体的理由は何でしょうか。利用者1人当たりの在宅介護サービスの限度額の利用率はどうなっているでしょうか。介護サービスの利用が伸びているのかどうか示していただきたい。
 三つ、高度救命救急センター設備整備費補助として1億8、771万円余が計上されています。この具体的内容を示していただきたい。高度救命救急センターは、岩手医科大学附属病院に整備されていますが、移転計画が出されています。医科大学の移転も取りざたされていますが、県として具体的にどう把握されているでしょうか。
 四つ、岩手県競馬組合経営改善対策費として800万円が計上されています。これは、競馬組合の再建を目指す経営改善計画策定にかかわるコンサルタントへの委託料であります。やっと先日、22日、岩手県競馬組合改革案(基本方針)が明らかにされました。県議会の特別委員会でその内容について説明を受けましたが、具体的根拠・内容は残念ながら示されませんでした。
 そこで、管理者でもある知事に伺います。知事は、出資法人等特別委員会の提言についてどう受けとめ、これまで競馬組合の管理者として競馬組合の経営破綻を放置してきた責任をどう認識しているでしょうか。これまでの管理者の報酬総額はどうなっているでしょうか。事実上赤字となったとき以降の分の報酬額は返上すべきではないでしょうか。
 知事は、平成18年度末まで経営改善の状況を見て、競馬組合のあり方について決断するとしています。基本方針では、平成18年度末でやっと競馬収支が起債利息の返還を含めて均衡するという計画です。平成18年度末では累積損失が190億円、借入金残高が約300億円となるものであります。こういう状況でその後の事業継続を決断できるのでしょうか。この知事の公約は守られるのでしょうか。知事は、計画の具体的根拠についてどのように説明を受けられたのでしょうか。
 五つ、空港整備費が7、122万円の削減となっています。その理由と内容を示していただきたい。花巻空港周辺民家等防音対策事業費が6、297万円削減されているのはなぜでしょうか。防音対策は2、500メートル滑走路延長と大型機の就航を前提としたものと思いますが、具体的にどういう機種を対象として実施されたのでしょうか。40周年を迎えたが、利用者、利用率はどうなっているでしょうか。小型機、中型機はどれだけ就航しているでしょうか。
 議案第15号は、地方独立行政法人法施行条例であります。これは、地方独立法人の設立団体に、執行機関の附属機関として、地方独立行政法人評価委員会を置こうとするものであります。5人以内で知事が任命し、任期2年となっていますが、評価委員の任命に当たっての選考過程、選考基準はどうなっているでしょうか。
 県立大学の場合、3ないし5年間の中期目標、中期計画が評価の対象となると思いますが、任期2年で具体的にどのような仕事ができるのでしょうか。国の関連省庁の天下り先にならないようにすべきと思いますが、知事の考えを示していただきたい。
 議案第22号は、簗川ダム建設トンネル築造工事の請負契約であります。設計金額に対する落札価格・率はどうなっているでしょうか。付替道路としての106号の改良の進捗率はどうなっているでしょうか。ダム建設全体の進捗率はどうなっているでしょうか。補正予算では830万円の減額となっています。肝心の簗川ダム建設事業の見直しが進められていますが、盛岡市、矢巾町の利水の必要性はどのように県と協議されたのでしょうか。
 6市町村の水需給の試算を行いましたが、どのように生かされたのでしょうか。この際、高目の人口推計でも4万4、000トンが余る、これは人口10万人分であります。低目の人口推計なら5万5、000トン余る、これは盛岡市12万人分というものであります。これでなぜ4、300トンの水が必要との結論になったのでしょうか。農業用水についても見直しの検討がされていると思いますが、その理由、内容、見通しについて示していただきたい。
 もし治水だけのダムとなれば、事業費とダムの規模、堤体の高さはどうなるでしょうか。大規模事業評価専門委員会にかける見通しについても示していただきたい。
 議案第33号、34号は、ふれあいランド岩手の用地、代替地のあっせんにかかわる県の約束不履行とも言うべき問題について、28日、盛岡地裁判決で8、600万円余の損害賠償命令を受けたものであります。
 この問題は、村上惠三前議員が、地元の議員としてかかわり、政治生命をかけて取り組んできた問題でもありました。この事件は、ふれあいランド用地の地権者が、代替地としてゴルフ練習場ができる事業用地を求めたのに対し、県が、農業振興地域の網がかかった農地を代替地としてあっせんしたというものでありました。平成10年12月県議会の一般質問で、増田知事は村上惠三議員の質問に答え、地権者の御理解、御納得をいただけますように誠意を持って最大限の努力をしてまいりたい、このように答えました。知事に聞きますが、盛岡地裁判決を事実認定を含めてどう認識されているでしょうか。知事として、具体的にどう最大限の努力をしてきたのでしょうか。
 以上ですが、答弁によっては再質問させていただきます。

〇知事(増田寛也君) まず、競馬組合の関係でございますが、出資法人等調査特別委員会の提言につきましては、岩手競馬の存続に向けて強く後押しをしていただいたものと受けとめております。
 競馬組合の経営が悪化してきているわけですが、そして、皆様方からも御心配をいただいておりますことについて責任を感じております。平成7年4月に私は管理者に就任しているわけですが、これまでの管理者としての報酬総額は、約9年間で約682万円となっております。
 それから、私としては、今後、組合改革案を着実に実行し、経営改善をなし遂げ、管理者としての責務を果たしていく覚悟でございます。
 それから、競馬組合の事業継続についてでございますが、これについては、平成18年度中における開催成績と、それに伴っての期間収支見通しが明らかになった時点で、水沢、盛岡両市とも協議をして、最終的な判断をしてまいりたいと考えております。
 それから、改革案の策定でございますが、これは、計画案の具体的内容とその根拠について、随時説明を受けているところでございます。
 それから、地方独立行政法人法施行条例の関係について、まず、評価委員の選考過程、選考基準でございますが、選考基準は、独立行政法人の運営について適切に評価し、及び意見を述べることができるよう、例えば、次のような分野からすぐれた識見を有する者を選考したいと考えています。まず、一つは行政学や政策科学分野、それから二つ目が財務管理分野、3点目が経済分野、4点目が地域社会分野――これはNPOの方やマスコミの皆さん方などでございます。選考過程は、これは知事の附属機関の委員でございますので、私が以上の基準に基づき、ふさわしい方を選考して任命をすることとしております。
 それから、任期は2年間でございますが、具体的には、県が法人の中期目標を作成しようとするときに意見を述べていただくこと、それから、県が、法人が作成した中期計画の認可をしようとするときに意見を述べること、3番目が、法人の各事業年度の業務の実績を評価すること、4番目が、法人の中期目標期間の業務の実績を評価すること、こういったところが主な業務と考えています。
 それから、その具体的な委員の人選に当たって、国の関連省庁との関係でございますが、これは、委員としてふさわしい方がおられれば、法人が関係する省庁の出身者の中から選考することを排除するものではございませんが、しかし、委員というのは非常勤でございまして、したがって、天下り先という認識は持っていないところでございます。
 それから、ふれあいランド岩手の関係でございますが、まず、先般の盛岡地裁判決の認識についてお尋ねでございますが、この多くの地権者に協力いただいて整備したふれあいランド岩手の用地訴訟におきまして、今般の盛岡地裁におけます判決は、県にとって極めて厳しい内容であると受けとめております。県が主張したとおり、特約の不存在は認められたのでありますが、原告の方で予備的に主張した契約締結上の注意義務違反が認定されまして、結果として、県がほぼ全面的に損害賠償責任を負わせられるようなこととなりました。残念な結果と言わざるを得ないと思っております。
 事実認定に関しては、顧問弁護士さんとも相談をしましたが、不法行為と言えるほどの契約締結上の注意義務違反はなかったと考えております。仮に注意義務違反と受け取られかねない事実があったとしても、判決内容が一方的でありますので、県としては承服はできかねる。
 さらに、この判決内容は、県が公共用地の取得の際に任意で行う代替地あっせん行為に過失責任を求められたものでございまして、多額の損害賠償支払い義務が発生すること、そのため県の業務に対する県民の信頼が大きく損なわれることになることといった影響も考慮いたしまして、今回、議案として提出をしたわけでございますが、議会の議決をいただいた上で控訴の手続を進めたい、このように考えております。その前提となるための今般の供託金等の予算案でございますので、御理解を賜ればと考えております。
 それから、これまでの対応経過についてでございますが、契約締結後、県としてさまざまな方策を検討し、努力してきたはずでございまして、私が知事に就任して以降も誠意を持って対応してきたつもりでございます。飛び地解消のための隣接地権者との土地の交換の交渉、原告の再代替地あっせんの希望を受けての候補地の地権者交渉、それから県所有地との等価交換の検討などを行いました。また、平成11年度からは、県の関係課、それから公社、矢巾町によるふれあいランド用地問題研究会における本件土地の活用方法の検討や矢巾町への規制解除の可能性の検討要請などを行ってきたところでございます。

〇環境生活部長(中村世紀君) 硫酸ピッチの不法投棄についてでございますけれども、本年7月末に北上市内におきまして、100本以上のドラム缶に入った硫酸ピッチの不法投棄を発見いたしました。このため、県におきまして、汚染拡散防止のため緊急応急措置を講じて管理しているところでございますけれども、硫酸ピッチは強酸性の特別管理産業廃棄物でありますことから、早急に原状回復を行うため、今回、行政代執行により、撤去及び処分を行おうということで御審議をお願いしているものでございます。
 この責任の調査・追及の状況でございますけれども、担当の北上地方振興局におきまして、関係者に対し、廃棄物処理法による報告徴収を実施いたしましたが、まだ原因者の特定には至っておりません。今後とも、県警と連携をして調査を行い、原因者を特定し、特定した場合には行政代執行に要した費用を負担させるということにしたいと考えております。
 なお、これ以外にも硫酸ピッチが不法に投棄された可能性がございますので、これも県警と連携をとって、現在、調査を行っているところでございます。

〇保健福祉部長(佐藤敏信君) 初めに、利用者1人当たりの在宅介護サービスの限度額の利用率についてということで、なぜふえたのかということでございますが、見込みを上回る増額補正が必要となった理由でございますが、結論から申しますと、介護サービスのうちの在宅に係る部分が、見込みを上回って利用が増したということになります。
 参考までに、私どもの方でちょっと分析をしておりますので御披露しておきますと、まず、第1号被保険者と言われます高齢者ですが、これは、当然高齢化の進展とともに伸びてまいりまして、これはある程度予測がつくものでございますが、二つ目に、高齢者のうち、サービスを実際に利用している方の割合ということなんですが、これが大きく伸びているということが言えます。それから三つ目は、1人当たりの給付額も伸びたのではないかと思って見てみたんですが、実はこれはむしろ下がっておりました。理由なんですけれども、介護度の低い方で利用がふえているために、全体として平均をとってみると、1人当たりのサービスの給付額が下がっているということでございます。いずれにしましても、先ほど申し上げましたように、在宅に係る介護サービスの給付が伸びていると。具体的に申しますと、例えば福祉用具の貸与でございますとかあるいは訪問介護、短期入所サービスといったところで、かなりの伸びを示しております。
 それから、関連しまして、在宅介護サービスの限度額の利用率はどうかという御質問でございましたが、順調に伸びておりまして、平成15年10月の給付データによりますと、その割合は39.2%ということでございます。ただ、平素より申し上げておりますように、本県の場合、在宅の利用率というのは非常に低くて、全国平均の45.5%にはまだまだ及ばないというところで、今後とも努力をしていきたいと考えております。
 それから、次が高度救命救急センターの設備整備費補助でございます。
 センターの内容でございますけれども、センターの集中治療室における患者監視装置、モニターと言っておりますが、その設置に係る費用でございます。これは機器が老朽化したことに伴います機器更新でございまして、これに1億8、771万9、000円を補助しようというものでございます。恐らく議員の御質問は、医大の移転があるにもかかわらず、こういうものを整備するとむだな投資になるのではないかということを御懸念いただいているんだと思いますけれども、この機器は移動可能な機器でございますので、医大の移転の有無にかかわらず、有効に活用できると考えております。
 なお、医大の移転そのものにつきましては、早い段階でビジョンが示されたところではあるんですが、最近の動向を見ておりますと、例えば全部移転するのかどうか、例えば今御指摘にありました救命救急センターを残すのか残さないのかとか、あるいは2段ロケットでいくのかとか、いろいろ種々まだ学内で議論があると聞いておりまして、私どもは、以前に報告されている以上のことは承知をしておりません。

〇県土整備部長(橋本義春君) 花巻空港についてお答え申し上げます。
 空港整備費の補正でありますけれども、これは国庫補助事業であります照明施設工事費の決定によります減額が4、420万円でございます。
 それから、ターミナル地域の下水道受益者負担金の協議に基づく減額が2、702万円となっております。
 それから、花巻空港周辺民家の防音対策工事費につきましては、平成15年度に実施しました騒音予測調査の結果、航空機材の低騒音化によりまして、その対象範囲が現在の対象範囲の中でおさまったことから、今年度の防音工事が不要になったものでございます。
 それから、対象機種につきましては、騒音予測調査で対象とした大型機種はB747-400、通称ジャンボ機でございます。
 それから、簗川ダムに関する御質問でありますが、簗川ダム建設トンネル築造工事の請負契約などについてでありますけれども、簗川ダム建設一般国道106号簗川4号トンネル築造工事の設計金額に対する落札金額の比率は94.21%となっております。
 付替国道106号の改良の進捗率ですが、事業費ベースで、本年度末で74.4%の見込みでございます。また、ダム建設全体の進捗率は、本年度末で37.9%の見込みとなってございます。
 失礼しました。申しわけございません。飛ばしてしまいましたのでちょっと戻らせていただきます。
 空港利用者についてお答えしていませんでしたので、利用者それから利用率でございますが、平成16年4月から8月までの利用者数は約20万1、000人で、前年同期比で1万1、000人の減となっております。それから利用率は60.4%になっています。
 それから、就航機材でありますけれども、国内定期便の現在の就航機材はすべて小型機でございまして、1日当たり札幌に4便、名古屋に4便、大阪に6便の計14便、また、福岡に週6便が就航しております。国際チャーター便は9月までに小型機が20便、中型機が20便、大型機が2便、計42便が就航しております。
 それでは先ほどに戻りまして、簗川ダムの利水についてでありますけれども、盛岡市と矢巾町の利水量につきましては、それぞれの水道事業者が必要性等を検討いたしまして、その必要水量について、ダムに参加すると申し出を受けているところでございます。
 それから、広域6市町村の将来の水需給については、県が広域的な視点で一定の条件のもとで試算しまして各水道事業者と意見交換を行ったものでありますが、各水道事業者それぞれの御判断によりまして、具体にはダムの利水計画には利用されていないものでございます。
 それから、盛岡市の4、300トンの必要性についてでありますが、盛岡市は、非常時等における必要水量として4、300トンを確保しようとしているものでございまして、現在、簗川ダム取水事業として、岩手県内市町村公共事業評価委員会で審議中であると聞いております。
 それから、治水だけのダムの事業費や規模については試算してございません。
 それから、大規模事業評価専門委員会の諮問についてでありますが、それぞれの利水者が利水量を決定することを待って諮問したいと思っております。
   〔農林水産部長今泉敏朗君登壇〕

〇農林水産部長(今泉敏朗君) 簗川ダムに係る農業用水の見直しの検討についてでありますが、宮野目地区を含む豊沢川土地改良区全体の農地転用に伴う受益面積の変化や最近の転作率等を踏まえ、利用水量の見直しを行っています。
   〔警察本部長山内正和君登壇〕

〇警察本部長(山内正和君) 北上市内の硫酸ピッチについてでありますが、本件につきましては、現在県とも連携し、事実関係について確認しているところであり、今後、刑罰法令に抵触する事実が確認された場合には、法と証拠に基づき、厳正に対処してまいる所存です。

〇26番(斉藤信君) 最後は知事に全部聞きますので、一つは競馬組合の問題です。具体的根拠が示されないので、我々はどれだけの確度のある基本方針かわからない。しかし、この間の知事の答弁を聞くと、来年度のいわば15億円の競馬開催費の削減が骨格だと、ポイントだと。この競馬開催費というのは競馬の質にかかわる問題だから、私はこの15億円の競馬開催費の費目、対象、額まではいいから、どういうことを対象にして15億円の削減をやろうとしているか、示していただきたい。
 あと簗川ダムについて、盛岡市の利水ですけれども、4、300トンの必要性というのは県と市の協議で決めたことですよ。今、盛岡市は評価委員会にかけているけれども、これは県にも責任があるんです。4万4、000トン余る。低位の人口推計なら5万5、000トン余るとあなた方が試算しながら、何で4、300トン必要になるんですか。今、盛岡市が言っているのは、リスク対応です。御所ダムの上流でタンクローリーが転落したらと、こういう想定です。しかし、厚生労働省は、水の需給計画について、こういうリスク対応は求めていないですよ。必要のない、こういうダムへの利水参加というのを県は認めたんですか。厚生労働省の見解を含めて私は示していただきたい。要らない水に参加したら維持費もかかるし、ダムの規模だってその分高くなるんですから、こういうむだなことをやるべきじゃないと思いますが、いかがでしょうか。
 三つ目に、地方独立行政法人施行条例について、評価委員会が設置されるんですが、選考基準が示されました。それを聞いて、いわば大学の教育研究の成果を専門的に評価できるのかなと、そういう私疑問を持ちましたが、どうでしょう。それぞれの専門分野があるんですが、そういう専門的な教育研究の実績、成果を評価できるメンバーになるのかどうか。
 それと、県立大学の法人化で私が一番心配しているのは、岩手の場合、理事長と学長を別に任命するとしたことです。法律上は同一にできるんです。この学長と理事長を別に任命すると岩手県が判断した理由は、何なんでしょうか。私は大学の自治にかかわる重大な問題だと思います。
 最後に、ふれあいランド関係の問題についてお聞きをしたいのですが、判決文を私は繰り返し読ませていただきました。私は注意義務違反という判決には根拠があると。なぜなら、契約する前の平成4年12月28日、村上惠三議員と横田綾二議員の連名で、実印を押して、こういう覚書を交わしているんです。
 最終的に当職の責任において、貴台の納得がいく代替地のあっせんをすることを保証いたしますと。そして、平成5年に契約をするとき、いわばそのことが契約書に明記されていなかったから、この原告は契約を拒否したんです。そのときに、県の担当者がこの原告を呼び出して、農振解除については1年かかるけれども解けるようにする、そうすれば夢がかなうと、こうやって契約を強要したんですよ。これは裁判所が判定した事実認定であります。私は10年間この問題について放置をして、結局何の解決もしないで裁判になったと。この経過から見て……。

〇議長(藤原良信君) 斉藤信君に申し上げます。

〇26番(斉藤信君) わかりました。そういうことでいいのか。

〇議長(藤原良信君) 斉藤信君に確認をいたしますけれども、冒頭、知事に一括して聞きたいということでスタートしておりますけれども、それでよろしいんですか。
   〔26番斉藤信君「いいです」と呼ぶ〕

〇知事(増田寛也君) お答え申し上げます。
 競馬組合の関係で初年度の、来年度15億円ですが、これは議場でお答えしてございますとおり、相手方との関係がございますので、今ここでは御勘弁をいただきたいと思いますが、しっかりやりたいと思います。
 それから簗川ダムについては、先ほど県土整備部長から答弁させたとおりでございます。
 それから地方独立行政法人でございますが、これは大学も含めて今後独立行政法人化される、そういった法人を評価するにふさわしい方を選任していきたいと考えております。
 以上です。
   〔26番斉藤信君「ふれあいランド。知事答弁できなかったら土木部長にやらせてくださいよ」と呼ぶ〕

〇知事(増田寛也君) ふれあいランドについてでございますが、これは先ほど申し上げましたとおり、県としても関係者の皆様方の御理解いただくべく、努力をしてきたということでございます。

〇議長(藤原良信君) これをもって質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案第33号及び議案第34号は、お手元に配付いたしてあります委員会付託区分表その1のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
〔参照〕
委員会付託区分表(その1)
(第9回県議会定例会 平成16年10月1日)
総務委員会
1 議案第33号中
   第1条第1項
   第1条第2項第1表中
    歳入 第5款
環境福祉委員会
1 議案第33号中
   第1条第2項第1表中
    歳出 第3款
2 議案第34号

〇議長(藤原良信君) この際、暫時休憩いたします。
   午後5時36分 休 憩

出席議員(48名)
1  番 亀卦川 富 夫 君
2  番 中 平   均 君
3  番 ザ・グレート・サスケ 君
4  番 木戸口 英 司 君
5  番 関 根 敏 伸 君
6  番 野 田 武 則 君
7  番 平 野 ユキ子 君
8  番 高 橋 雪 文 君
9  番 嵯 峨 壱 朗 君
10  番 平   澄 芳 君
11  番 工 藤 勝 子 君
12  番 平 沼   健 君
13  番 柳 村 典 秀 君
14  番 飯 澤   匡 君
15  番 田 村   誠 君
16  番 大 宮 惇 幸 君
17  番 千 葉 康一郎 君
18  番 新居田 弘 文 君
19  番 工 藤 大 輔 君
20  番 川 村 農 夫 君
21  番 樋 下 正 信 君
22  番 照 井 昭 二 君
23  番 柳 村 岩 見 君
24  番 阿 部 静 子 君
25  番 阿 部 富 雄 君
26  番 斉 藤   信 君
27  番 田 村 正 彦 君
28  番 佐々木 順 一 君
29  番 佐々木   博 君
30  番 及 川 幸 子 君
31  番 阿 部 敏 雄 君
32  番 吉 田 昭 彦 君
33  番 小野寺 研 一 君
34  番 千 葉   伝 君
35  番 小野寺   好 君
36  番 伊 沢 昌 弘 君
38  番 吉 田 洋 治 君
39  番 佐々木 一 榮 君
40  番 伊 藤 勢 至 君
41  番 渡 辺 幸 貫 君
42  番 高 橋 賢 輔 君
43  番 藤 原 良 信 君
44  番 佐々木 大 和 君
45  番 藤 原 泰次郎 君
46  番 菊 池   勲 君
47  番 工 藤   篤 君
48  番 小 原 宣 良 君
51  番 佐々木 俊 夫 君

欠席議員(1名)
50  番 佐 藤 正 春 君
    

説明のため出席した者
休憩前に同じ
    

職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ

午後7時55分 再 開

〇議長(藤原良信君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
   報 告

〇議長(藤原良信君) 総務委員長及び環境福祉委員長からそれぞれ委員会報告書が提出されておりますが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。
   日程第2 認定第1号平成15年度岩手県立病院等事業会計決算から日程第35 議案第34号控訴の提起に関し議決を求めることについてまで(続)

〇議長(藤原良信君) 日程第2、認定第1号から日程第35、議案第34号までの議事を継続いたします。
 議案第33号及び議案第34号の各案件に関し委員長の報告を求めます。佐々木総務委員長。
   〔総務委員長佐々木博君登壇〕


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