令和元年12月定例会 第3回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇1番(千田美津子君) 日本共産党の千田美津子です。
 私は、議案第23号岩手県公会堂の指定管理者を指定することに関し議決を求めることについて及び請願陳情受理番号第6号公立・公的病院の「再編・統合」に反対し地域医療の拡充を求める請願について、委員長報告に反対の立場で討論いたします。
 まず、議案第23号の岩手県公会堂の指定管理者を指定することに関し議決を求めることについてであります。
 岩手県公会堂は、国の有形文化財にも指定されている歴史的な価値のある建造物であり、この施設の保存と活用は県政にとって重要な課題です。しかし、文教委員会に提出された指定管理予定者の岩手県公会堂管理運営計画及び収支計画書は極めてずさんで、職員の雇用状況も問題があることから反対をするものであります。
 反対する第1の理由は、岩手県の事業であるにもかかわらず非正規労働者の比率が高く、かつ、低い賃金など劣悪な労働条件となっていることです。
 職員配置計画では、正規職員は3名で、うち1人は館長で週2日の勤務です。あと6人は非正規の有期雇用となっています。非正規労働者の賃金は時給790円から1、011円で、岩手県の最低賃金となっています。
 県が締結する契約に関する条例では、適切な労働条件の確保を目指していますが、この計画では、県の事業でワーキンクグプアを拡大しているということになるのではないでしょうか。せめて、時給は1、000円に引き上げて雇用すべきです。
 第2に、収支計画では、正規職員の人件費が5人分で1、200万円、非正規職員は300万円となっています。職員配置計画と矛盾する計画となっています。
 第3に、正規職員の館長が週2日の勤務で、実質の管理責任者となる統括責任者は、非正規の有期雇用職員となっています。これで責任ある管理体制が確保できるのでしょうか。
 第4に、指定管理者申請したのは希望橋グループの1者だけであります。競争性も確保できず、指定管理者制度が形骸化しています。指定管理者制度については、これまでの状況を検証して見直す時期に来ているのではないでしょうか。
 以上の理由から、議案第23号について反対いたします。
 次に、請願陳情受理番号第6号公立・公的病院の「再編・統合」に反対し地域医療の拡充を求める請願でありますが、私は環境福祉委員会で不採択としたことに反対いたします。
 厚生労働省が9月26日、自治体などが運営する公立病院や日本赤十字社、社会福祉法人恩賜財団済生会、JAなど厚生農業協同組合連合会が運営する公的病院を分析し、再編、統合の議論が必要だとして全体の3割に上る424病院名を公表しましたが、ほとんどが地方の中小病院であり、救急、手術実績などをもとに機械的な一律基準で分析したため反発の声が上がり、全国各地での説明会の開催に追い込まれました。
 そこで、委員長報告に反対の第1の理由は、今期定例会の県当局の答弁においても、今回の国による病院名の公表は、平成29年度の診療実績データを用いて機械的な分析をもとに行われており、最新の診療実績が反映されていないことや、分析対象が、がんや脳卒中など一部の診療領域に限定され、一つの病棟で幅広い医療ニーズに対応している地域の中小病院の機能が適切に評価されていないことなど、その内容には課題が多いとしており、また、各地で開かれた説明会でも同様の批判が寄せられております。
 10月23日に仙台市で開催された東北ブロックの意見交換会には、自治体や医師会、病院関係者など約200人が集まり、参加者からは、将来の医療提供体制を見直す必要性を認めつつも、424の公立、公的医療機関等の病院名が突然公表されたことを問題視する声が相次ぎ、厚生労働省は、唐突な公表となり心配をかけたことを反省している。病院名を公表したのは、地域での議論を活性化することが目的で、結論を決めつけるものではないとの弁解に終始したそうでありますけれども、これらのことからも病院名の公表は撤回すべきであります。
 第2の理由は、今回の病院名の公表は、現場で懸命に頑張っておられる関係者の努力に水を差す結果となっています。厚生労働省は、再編を偏在解消や働き方改革につなげると言いますが、削減ありきの再編の押しつけが地域医療の困難と矛盾を深めるだけではないでしょうか。
 先日、名指しされた一関市国民健康保険藤沢病院の佐藤一関市病院事業管理者・院長と懇談をしてまいりました。佐藤院長は、岩手県は極端に医師数が少なく、県民所得も低い。さらに少ない医療費でみんな頑張っている。都会とは違い、開業医もいない地域で住民が困らないようにするのが地域医療だと断言しておられる姿は頼もしく、頭が下がる思いでありました。まさに、このような方々の努力をしっかり応援することこそ、必要なのではないでしょうか。
 第3の理由は、病院名の公表により風評が広がり、医師確保等に大きな影響を与えているという問題です。
 看護師の引き抜きが始まっているのは仙台市です。大学からの派遣医師の引き揚げが決まったのは、県南地域であります。内定医師から断られたなどの深刻な風評被害が起きています。病院の再編、統合に詳しい学校法人城西大学の教授は、予告なく名前を公表したのは乱暴なやり方で、この病院はなくなるのかと患者などに不安を与えてしまった。風評が広がれば医師が病院から離れることにつながりかねず、反発を招いたと指摘しています。
 厚生労働省は、医師の勤務地や診療科が偏る偏在の解消を掲げていますけれども、むしろ今回の病院名の公表により偏在を助長しているのが実態であり、大問題であります。
 第4の理由は、名指しされた病院は決してベッドが余っているわけではなく、医師が足りないために稼働できないのであり、それが地方にある病院の実情ではないでしょうか。
 日本の医師数はOECD加盟国より10万人以上も少なく、絶対的に不足しております。全ての国民に必要な医療を保障するには、医師、看護師の抜本的増員にかじを切り、地域医療の確保に国が財政支援を行うことが必要です。そうしてこそ、医師の偏在も医療従事者の異常な長時間の過密労働も解決できます。
 日本医師会は、医療の雇用効果は大きく、財源投入により地域経済が活性化し、地方創生への多大な貢献につながると再三指摘をしておりますが、このような取り組みこそ、今重要ではないでしょうか。
 以上でありますけれども、請願項目の1の、国に対し、県内10病院を含む424病院のリストを撤回し、再編、統合の押しつけを行わないよう求めること。そして請願項目の2は、県は地域医療を守るため、県内10病院を含む県内医療機関の存続及び一層の充実のため、国に財政措置等の支援を求めることはまさに当然のことであり、この請願の不採択は、厳しい環境のもと、現場で頑張っておられる関係者に背を向けることになるのではないでしょうか。
 よって、請願陳情受理番号第6号公立・公的病院の「再編・統合」に反対し地域医療の拡充を求める請願は採択すべきであり、不採択とする環境福祉委員長の報告に反対いたします。
 以上でありますけれども、何とぞ御賛同賜りますようお願い申し上げまして、討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(関根敏伸君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第3号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第3号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第6号公立・公的病院の「再編・統合」に反対し地域医療の拡充を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第6号公立・公的病院の「再編・統合」に反対し地域医療の拡充を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第4号岩手県部局等設置条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、議案第4号岩手県部局等設置条例の一部を改正する条例は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第23号岩手県公会堂の指定管理者を指定することに関し議決を求めることについてを採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、議案第23号岩手県公会堂の指定管理者を指定することに関し議決を求めることについては、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第5号私学助成を拡充させ、教育費負担の公私間格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第5号私学助成を拡充させ、教育費負担の公私間格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第4号私学助成の充実強化等に関する請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第4号私学助成の充実強化等に関する請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第3号まで、議案第5号から議案第22号まで、議案第24号から議案第29号まで及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第3号まで、議案第5号から議案第22号まで、議案第24号から議案第29号まで及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
日程第32 委員会の閉会中の継続調査の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第32、委員会の閉会中の継続調査の件を議題といたします。
〔参照〕
各委員会の閉会中の継続調査事件
1 継続調査
  総 務 委 員 会 ・特殊詐欺被害の現状と対策に
           ついて
  文 教 委 員 会 ・ラグビーワールドカップ2019           
TM釜石開催について
  環境福祉委員会 ・医師の働き方改革について
  商工建設委員会 ・一般県道大ケ生徳田線徳田橋
の整備状況について
  農林水産委員会 ・主要魚種の漁獲状況について
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
   
日程第33 議案第30号収用委員会の委員及び予備委員の任命に関し同意を求めることについて
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第33、議案第30号収用委員会の委員及び予備委員の任命に関し同意を求めることについてを議題といたします。
 提出者の説明を求めます。千葉副知事。
   〔副知事千葉茂樹君登壇〕
〇副知事(千葉茂樹君) ただいま議題とされました人事案件について御説明いたします。
 議案第30号は、収用委員会の委員であります伊藤今子氏、川上博基氏のお二人の任期が12月24日で満了となりますので、両氏を再任するとともに、同委員会の予備委員であります山田佳奈氏の任期が同じく12月24日で満了となりますので、同氏を再任するため、議会の同意を求めようとするものであります。
 収用委員会の委員及び予備委員は、土地収用法第52条第3項の規定により、法律、経済又は行政に関してすぐれた経験と知識を有し、公共の福祉に関し公正な判断をすることができる者から任命することとされており、伊藤今子氏は、経済分野の委員として、これまでの在任において、税務や会計に関する専門知識に基づき的確な裁決を導くなど、すぐれた経験、知識を有しており、震災復興事業等に関連する収用委員会係属事案が数多くある中で、収用委員会の適切な運営に必要不可欠な方と存じております。
 川上博基氏は、法律分野の委員として、これまでの在任において、法律に関する専門知識に基づき的確な裁決を導くなど、すぐれた経験、知識を有しており、今申し上げました係属事案が数多くある中で、収用委員会の適切な運営に必要不可欠な方と存じております。
 山田佳奈氏は、行政分野の予備委員として、岩手県立大学総合政策学部准教授としての専門知識に加え、岩手県都市計画審議会などの各種審議会等の委員を務めるなど、広範な分野の識見に基づく適正な職務遂行が期待できる方と存じております。
 よろしく御審議の上、原案に御同意くださいますようよろしくお願いいたします。
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案は、人事案件でありますので、会議規則第34条第3項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、これより、議案第30号収用委員会の委員及び予備委員の任命に関し同意を求めることについてを採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第30号収用委員会の委員及び予備委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、議案第30号収用委員会の委員及び予備委員の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに決定いたしました。
日程第34 発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第34、発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。岩渕総務委員長。
   〔総務委員長岩渕誠君登壇〕
〇総務委員長(岩渕誠君) 発議案第1号につきまして、総務委員会提案でありますので、委員長であります私から提案理由の説明を行います。
 発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第3号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める請願が総務委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
 その趣旨を御説明いたしますと、桜を見る会は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日ごろの御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、その費用は税金から賄われております。
 国会での質疑や新聞報道によると、功績や功労の有無にかかわらず安倍晋三総理の後援会関係者が多数招待されていること、桜を見る会の前日に安倍晋三総理の後援会主催の都内観光ツアーや桜を見る会前夜祭など、公的行事と一体化した後援会行事が行われていること、また、この桜を見る会前夜祭は後援会の主催であるにもかかわらず、収支が政治資金収支報告書に記載されていないなど、公的行事の私物化や政治資金規正法違反などの疑念が持たれており、政府も国民に対し十分な説明を行ったとは言いがたい状況であります。
 以上のことから、本意見書案においては、内閣総理大臣主催の桜を見る会に係る疑惑を究明し、国民に対し説明責任を果たすため、国会においては、内閣総理大臣主催の桜を見る会への国民からの疑惑の究明を図ること、政府においては、安倍総理大臣に係る一連の疑惑についてみずから説明責任を果たすことを要望するものであります。
 議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
〇議長(関根敏伸君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、発議案第1号内閣総理大臣主催「桜を見る会」疑惑の徹底究明を求める意見書は、原案のとおり可決されました。
  
日程第35 発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第35、発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。柳村文教委員長。
   〔文教委員長柳村一君登壇〕
〇文教委員長(柳村一君) 発議案第2号につきまして、文教委員会提案でありますので、委員長であります私から提案理由の説明を行います。
 発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第4号私学助成の充実強化等に関する請願及び請願陳情受理番号第5号私学助成を拡充させ、教育費負担の公私間格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願が文教委員会に付託され、いずれも採択と決定したことに伴い、意見書を提出するものであります。
 その趣旨を説明いたしますと、我が国における教育の発展を図るためには、公私相まっての教育体制の維持が不可欠であり、経営基盤の弱い私立学校の教育条件の維持向上と経営の健全化を図ることが極めて重要であります。
 私立学校は、おのおの建学の精神に基づき、時代や社会の要請に応じた特色ある教育を積極的に展開し、教育の発展に大きな役割を果たしておりますが、少子高齢化が進行し、人口減少が進む我が国において、持続可能な社会を実現していくには、国の進める新しい教育に的確に対応するための教育環境を整備し、新たな時代に向けた人材を育成していくことが求められております。
 これまで、私立高等学校の生徒に対する就学支援金制度や、私立小中学校等の児童生徒への経済的支援制度により、対象となる保護者の負担は軽減されてきたものの、依然として保護者負担の公私間格差は大きく、事実上無償化されている公立高等学校との学納金の負担格差のもとでは、授業料の改定も難しい状況であります。
 また、公立学校と比較しておくれている学校施設の耐震化や、教室内の温度は28度以下であることが望ましいとされている学校環境衛生基準を満たすための冷房設備の設置等、子供たちの安心、安全な教育環境を確保するための施設設備の整備には多額の費用を要し、各私立学校とも一層厳しい局面に立たされております。
 以上のことから、本意見書案においては、国において、我が国の学校教育における私学教育の重要性を認識し、私学を取り巻く厳しい状況に鑑み、私立学校に対する助成制度等の一層の充実を図るため、私立学校に対する経常費助成費等の補助の拡充強化及び過疎特別助成の継続等、私学助成制度の一層の充実を図るなど、6項目の実現を国に要望しようとするものであります。
 議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
〇議長(関根敏伸君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立多数であります。よって、発議案第2号私学助成制度の充実を求める意見書は、原案のとおり可決されました。
  
日程第36 発議案第3号国民医療を守ることを求める意見書から日程第45 発議案第12号国民健康保険制度の見直し及び国の財政支援の拡充・強化を求める意見書まで
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第36、発議案第3号から日程第45、発議案第12号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第3号から発議案第12号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(関根敏伸君) 起立全員であります。よって、発議案第3号から発議案第12号までは、原案のとおり可決されました。
  
日程第46 臨時的な協議等の場の設置の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第46、臨時的な協議等の場の設置の件を議題といたします。
〔参照〕
議事日程第5号中 日程第46 臨時的な協議等の場の設置の件
名 称目 的構成員招集権者
(仮称)岩手県主要農作物種子条例案策定検討会議(仮称)岩手県主要農作物種子条例案の策定に関し協議又は調整を行うため交渉団体である会派において指名した議員最初に行われるものにあっては議会運営委員会委員長、その他のものにあっては座長

〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしておりますとおりでありますが、会議規則第115条第2項の規定により、(仮称)岩手県主要農作物種子条例案策定検討会議を設置いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
日程第47 議員派遣の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第47、議員派遣の件を議題といたします。
〔参照〕
議事日程第5号中 日程第47 議員派遣の件の議員派遣一覧
派遣の目的派遣場所期間派遣議員
令和元年度「県民と県議会との意見交換会」北上市令和元年
12月13日
佐 藤 ケイ子 議員
岩 城   元 議員
臼 澤   勉 議員
高 橋 穏 至 議員
武 田   哲 議員
佐々木 朋 和 議員
佐々木   努 議員
小 西 和 子 議員
工 藤 勝 子 議員
親子県議会教室盛岡市令和元年
12月26日
佐 藤 ケイ子 議員
菅野 ひろのり 議員
岩 城   元 議員
千 葉 秀 幸 議員
佐々木 茂 光 議員
川 村 伸 浩 議員
佐々木 宣 和 議員
高 橋 但 馬 議員
吉 田 敬 子 議員
千 葉 絢 子 議員
千 田 美津子 議員
小 西 和 子 議員
令和元年度北海道・東北六県議会議員研究交流大会福島県
福島市
令和元年
1月24日
名須川   晋 議員
菅野 ひろのり 議員
岩 城   元 議員
千 葉 秀 幸 議員
神 崎 浩 之 議員
臼 澤   勉 議員
高 橋 穏 至 議員
高橋 こうすけ 議員
工 藤 大 輔 議員
田 村 勝 則 議員
飯 澤   匡 議員
工 藤 勝 博 議員
斉 藤   信 議員
木 村 幸 弘 議員
上 原 康 樹 議員

〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました3件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
閉 会
〇議長(関根敏伸君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第3回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
午後4時29分 閉 会

前へ 次へ