平成31年2月定例会 第16回岩手県議会定例会会議録

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〇次期総合計画特別委員長(郷右近浩君) 次期総合計画特別委員会のこれまでの調査及び審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
当委員会は、平成30年7月5日の本会議において設置され、次期総合計画に関する調査等について付託を受けたことから、同日、第1回の委員会を開き、これまで、延べ7日間にわたり調査及び付託案件の審査を行ったところであります。
次期総合計画に関する調査の経過につきましては、各位御承知のとおりでありますが、9月4日に開催された委員会では、参考人として、京都大学こころの未来研究センターの広井良典教授をお招きし、幸せはローカルから幸福度指標をめぐる課題と展望と題して、お話を伺い、幸福度指標の意義等について、質疑が交わされたところであります。
また、9月13日、28日及び12月12日に開催された委員会では、岩手県次期総合計画案等について、県当局からの説明を受け、質疑、意見交換を行ったところであります。
さらに、去る平成31年2月26日の本会議におきましては、議案第77号いわて県民計画(2019〜2028)の策定に関し議決を求めることについて、審査の付託を受けたのでありますが、審査に当たりましては、3月1日及び4日の2日間、委員会を開き、県当局から提案理由の説明を受け、知事、副知事及び企画理事等の出席を求めて総括質疑を行うとともに、部局長等に答弁を求める質疑を行った後、世話人会を開催し、取りまとめをいたし、その結果を委員会に諮って、当委員会の結論といたした次第であります。
審査の経過につきましては、各位御承知のとおりでありますので、省略させていただき、その結果を申し上げます。
議案第77号いわて県民計画(2019〜2028)の策定に関し議決を求めることについては、次の意見、すなわち、経済、社会のグローバル化の進展を初め、人口減少の急速な進行、大規模自然災害の多発、AI、IoTなどの第4次産業革命の進展など、国際情勢を含め、本県を取り巻く社会、経済環境は大きく変化していることから、県行政の全般に係る政策及び施策の基本的な方向を示す本計画については、こうした時代の変化に合わせた弾力的な運用に努められたい。
特に、人口減少対策については、東京一極集中が加速する現状等を踏まえ、県の総力を挙げて各種施策に取り組まれたい。
また、東日本大震災津波の発災から8年が経過し、岩手県東日本大震災津波復興計画の期間終了に伴い、復興の取り組みが本計画の中に位置づけられることとなったが、引き続き、復興に最優先で切れ目なく取り組み、安全の確保、暮らしの再建、なりわいの再生に向けた取り組みの推進により、被災者一人一人の復興が確実になし遂げられるとともに、未来のための伝承、発信が効果的かつ永続的になされるよう、全力で取り組まれたい。
なお、施策や事業の推進に当たっては、政策評価等に基づき、毎年度、事業効果や効率性等を踏まえた事務事業の精査を行い、選択と集中を徹底するとともに、財政見通しを踏まえた安定的な行財政運営に努め、計画の着実な推進を図られたい旨の意見を付し、原案を可とすることに決定いたしました。
以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(佐々木順一君) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
これより議案第77号いわて県民計画(2019〜2028)の策定に関し議決を求めることについてを採決いたします。
本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立全員であります。よって、議案第77号いわて県民計画(2019〜2028)の策定に関し議決を求めることについては、委員長の報告のとおり決定いたしました。
次に、お諮りいたします。次期総合計画に関する調査の件については、これをもって調査を終了したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木順一君) 御異議なしと認めます。よって、本調査事件については、これをもって調査を終了することに決定いたしました。
日程第85 議案第116号教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについて
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第85、議案第116号教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについてを議題といたします。
提出者の説明を求めます。達増知事。
〔知事達増拓也君登壇〕
〇知事(達増拓也君) ただいま議題とされました人事案件について御説明いたします。
議案第116号は、教育委員会教育長であります高橋嘉行氏の任期が3月31日で満了となりますので、佐藤博氏を新たに任命するため、議会の同意を求めようとするものであります。
教育長は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから任命することとされており、佐藤氏は、これまでに、県教育委員会事務局教育企画室企画課長として教育行政の総合的な企画及び調整を担当し、教育行政に精通していることに加え、会計管理者や総務部長、企画理事などの枢要な職を経験し、県政全般にわたる幅広い知見を有しており、教育委員会の会務を総理する教育長に適任と判断したものであります。
よろしく御審議の上、原案に御同意くださいますようお願いいたします。
〇議長(佐々木順一君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案は、人事案件でありますので、会議規則第34条第3項の規定及び先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木順一君) 御異議なしと認めます。よって、これより議案第116号教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについてを採決いたします。
ただいま議題となっております議案第116号教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立全員であります。よって、議案第116号教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについては、これに同意することに決定いたしました。
日程第86 発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第86、発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書を議題といたします。
提出者の説明を求めます。軽石総務委員長。
〔総務委員長軽石義則君登壇〕
〇総務委員長(軽石義則君) 発議案第3号につきまして、総務委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第84号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋め立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うよう政府に求める請願が、総務委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
その趣旨を御説明いたしますと、沖縄県では、地方自治法第74条による直接請求に基づき、昨年10月31日に辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票条例を制定し、本年2月24日に投票が行われました。
この投票の結果、辺野古埋め立てに反対は43万4、273票で投票総数の71.7%を占め、この条例において、知事がその結果を尊重しなければならないとされている全有権者の4分の1である28万8、400票を大きく超えるものとなりました。
玉城沖縄県知事は、条例の規定に基づき、県民投票の結果を内閣総理大臣及びアメリカ合衆国大統領に通知し、安倍首相に対し、新基地建設の断念を求めるとともに、日米両政府と沖縄県による新しい話し合いの場の設置を提案しましたが、安倍首相は、新基地建設を先送りできないとして、埋め立て継続の考えを示し、県知事との話し合いの継続は表明したものの、日米両政府と沖縄県による三者協議の枠組みには言及しませんでした。
また、辺野古埋め立て工事についても、埋立海域に軟弱な地盤や活断層の存在が指摘されたことなどにより、昨年8月31日に公有水面埋立承認が取り消され、その実現性が大きく揺らいでいます。
今回の沖縄県民投票において、埋め立て反対の明確な民意が示された以上、憲法が保障する地方自治と民主主義、国民主権、基本的人権を踏まえた真摯な対応が求められます。
以上のことから、本意見書案においては、地方自治と民主主義を尊重し、沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを国に要望するものであります。
議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。(拍手)
〇議長(佐々木順一君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
これより、発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) そのままで、少々お待ち願います。
起立多数であります。よって、発議案第3号沖縄県民投票の結果を踏まえ、辺野古埋立て工事を中止し、沖縄県と誠意を持って協議を行うことを求める意見書は、原案のとおり可決されました。
日程第87 発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第87、発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書を議題といたします。
提出者の説明を求めます。福井環境福祉委員長。
〔環境福祉委員長福井せいじ君登壇〕
〇環境福祉委員長(福井せいじ君) 発議案第4号につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第86号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める請願が、環境福祉委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
その趣旨を御説明いたしますと、医師の勤務実態は、総務省の就業構造基本調査によると、1週間の労働時間が60時間を超える者の割合が職種別で最も高く、特に救急や産科では1週間の労働時間が平均80時間から90時間を超える状況にあることから、医師の長時間労働の改善と医師不足の解消を図ることが必要であります。
また、高齢者人口の増加に伴い、住民が安心して暮らせる救急医療や地域包括ケア体制の充実も求められております。
こうした中、政府は、経済財政運営と改革の基本方針2018において、2022年度以降は、将来的な医学部定員の減員に向け、医師養成数の方針を検討することとしました。
しかし、その根拠となる厚生労働省の医師需給の将来推計は、入院を減らす地域医療構想に連動したものであり、この推計のもとに医師の養成定員を減らすことは、医師の長時間労働の改善につながらないばかりか、深刻な医師不足が続く地域医療に多大な影響を及ぼすことが危惧されます。
以上のことから、本意見書案においては、2022年度以降の医師養成定員減という方向を見直し、医療現場と地域の実態を踏まえ、医師数をOECD加重平均以上の水準にふやすよう強く国に要望しようとするものであります。
以上をもって、提案理由の説明を終わります。
〇議長(佐々木順一君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
これより、発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立多数であります。よって、発議案第4号医師養成定員を減らす政府方針の見直しを求める意見書は、原案のとおり可決されました。
日程第88 発議案第5号最低賃金改正等に関する意見書及び日程第89 発議案第6号平成31年度岩手県最低賃金改正等に関する意見書
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第88、発議案第5号及び日程第89、発議案第6号を一括議題といたします。
提出者の説明を求めます。城内商工文教委員長。
〔商工文教委員長城内よしひこ君登壇〕
〇商工文教委員長(城内よしひこ君) 発議案第5号及び発議案第6号につきまして、商工文教委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
発議案第5号最低賃金改正等に関する意見書及び発議案第6号平成31年度岩手県最低賃金改正等に関する意見書でありますが、これらの発議案は、今期定例会において、請願陳情受理番号第90号平成31年度岩手地域最低賃金改正等についての請願及び受理番号第91号2019年度最低賃金引き上げに関する請願が商工文教委員会に付託され、受理番号第90号については、採択、受理番号第91号については、一部採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
その趣旨を御説明いたしますと、労働基準法第2条は、労働条件は、労働者と使用者が、対等な立場において決定すべきものと定めていますが、最低賃金の影響を受ける多くの非正規労働者やパートタイム労働者は、労働条件の決定にほとんど関与することができない状況にあります。
一方、政府においては、最低賃金について、平成22年の雇用戦略対話において初めて数値目標を示し、また、経済財政運営と改革の基本方針2018やニッポン一億総活躍プランにおいて、年率3%程度の引き上げを目指すとしている中にあって、岩手県最低賃金は、ここ10年間で131円引き上げられているものの、あるべき水準への引き上げがなされておらず、県内勤労者の有効なセーフティネットとして十分に機能しているとは言えない現状にあります。
また、人手不足が深刻化する中において、都市部との間に生じている賃金格差は、県内勤労者の人材確保をさらに厳しくする要因となっています。
以上のことから、これらの意見書において、最低賃金の引き上げや中小企業に対する支援の充実等を実現するため、国や関係機関に要望しようとするものであります。
以上をもって、提案理由の説明といたします。
〇議長(佐々木順一君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております各案件は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
これより、発議案第5号最低賃金改正等に関する意見書を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立多数であります。よって、発議案第5号最低賃金改正等に関する意見書は、原案のとおり可決されました。
次に、発議案第6号平成31年度岩手県最低賃金改正等に関する意見書を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立多数であります。よって、発議案第6号平成31年度岩手県最低賃金改正等に関する意見書は、原案のとおり可決されました。
日程第90 発議案第7号被災者生活再建支援制度の抜本的な拡充を求める意見書から日程第101 発議案第18号介護人材確保対策の一層の充実・強化を求める意見書まで
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第90、発議案第7号から日程第101、発議案第18号までを一括議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木順一君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
これより、発議案第7号から発議案第18号までを一括して採決いたします。
各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木順一君) 起立全員であります。よって、発議案第7号から発議案第18号までは、原案のとおり可決されました。
日程第102 議員派遣の件
〇議長(佐々木順一君) 次に、日程第102、議員派遣の件を議題といたします。
〔参照〕
議事日程第8号中 日程第102 議員派遣の件の議員派遣一覧
派遣の目的派遣場所期間派遣議員
平成31年度「県民と県議会との意見交換会」一戸町平成31年
4月23日
千 葉   進 議員
佐 藤 ケイ子 議員
阿 部 盛 重 議員
高 橋 孝 眞 議員
川 村 伸 浩 議員
千 葉 絢 子 議員
工 藤   誠 議員
小 西 和 子 議員
平成31年度「県民と県議会との意見交換会」宮古市平成31年
5月8日
伊 藤 勢 至 議員
小 野   共 議員
城 内よしひこ 議員
臼 澤   勉 議員
佐々木   努 議員
田 村 勝 則 議員
斉 藤   信 議員
樋 下 正 信 議員

〇議長(佐々木順一君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました2件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木順一君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
閉 会
〇議長(佐々木順一君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、第16回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
午後4時19分 閉 会

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