平成16年12月定例会 第10回岩手県議会定例会会議録

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〇51番(佐々木俊夫君) お疲れでしょうけれども、二、三分お願いしたいんですが。通告しておりません。
 今の照井議員の三位一体についての、知事、お疲れでしょうけれども、先ほど私、聞き落としたかどうか、聞き違えたかわかりませんが、今回のああいう結果で、国と地方が協議機関をつくって、対等の立場でやるようなルールというものもできたという前向きの評価をされました。私もその評価は賛成なんです。ただ、きのう私がこのことに触れて申し上げたことに対しては、私は3歩と聞いたら、半歩なんだそうですね。半分。半歩で50点だと。梶原全国知事会長は60点、我が知事は、はるかに低い50点で落第点と。
 私は、70年代から地方の時代と言われて、30年かかってようやくここまで来た。国と一緒になって、ひとつこの地方自治というものを考える時代が来たんだと。しかも、案を、知事会、ひとつ地方6団体でつくってみたら、こういう形で、案をつくって、それがたたき台になっていく時代というのは、私は一つの進歩だと、こういう判断で申し上げたんですが、たくさん改革案を出している知事からすれば、余り評価しない、こういうことだったのかなと思いながら、果たしてきのうの50点ときょうの前向きの評価と、一体どっちが知事の評価なんだろうかなと。
 しかも、けさの岩手日報で50点で半歩だということも報道されましたので、県民の方々は、ああ、我が知事はそうなんだなと思ったと思うんですが、きょうの回答を、私の聞き違いかもわかりませんが、非常に前向きないい回答をされたなと思って先ほど聞いたので、一体どっちがどっちなんだろうか。それで、ちょっと立ってみました。

〇知事(増田寛也君) お答え申し上げますけれども、私は半歩前進で50点と申し上げました。それは、協議の場は、先ほど言いましたように評価するんですが、内容が、残念ながら不十分でしたので、内容という点でだめだなと申し上げたんです。
 実は、この経緯を見ますと、協議の場ができたというのは私は大変いいことだと思うんです、初めてですから。ただ、そのときに、我々の方に案をつくらせたという事実があって、だからこそ、我々がせっかく、地方団体がみんな意見が違いながら、まとまってつくったものですから、内容について、それをできれば全部反映してもらいたいというのが、地方団体多くの願いだったと思うんです。
 国の方でも案をきちんと責任を持ってつくって、それで、これこれで地方団体の意見はだめだよということであれば、これはいいんですが、しかも、案の作成まで今回初めて全部投げて、それで、なおかつその場で協議をしたということですから、余計私は、内容については厳しく問われなければいけないのではないかということです。そうすると、今回の内容については、やはり不十分だと言わざるを得ないものですから、一方で、場については評価しつつも、内容がそういうふうに伴っていないので、まあ半分かなと。しかし、半歩は進んだなと、こういう評価を申し上げました。
 先ほど照井議員の方からは、協議の場での内容でどういうものが反映されたんだろうというお話でございましたので、内容は、私は、やはりほとんど反映はされていないとは思いつつも、その中で拾ってみますと、こういう事項はということで幾つか拾ってみたんですけれども、やはり案の作成を、今回は本当に異例で、今までは一度もないようですが、案をわざわざ地方団体に投げたということから見れば、余計案を尊重する責務が政府にあったと思う意味で50点ではないか、こういうふうに申し上げたところでございます。

〇51番(佐々木俊夫君) 確かに、評価の仕方は人によっていろいろでしょうけれども、内容が全くゼロではなくて、私は、内容にも若干進歩があると思うし、また、なお今後も検討するということにもなっていますので、そっちはゼロで、ルールの方の50点だけ評価しましたというのは、ちょっと厳し過ぎて、やっぱり60点ぐらいでもいいんじゃないですかと思いましてね。
 厳しいことはいいことかもわかりませんけれども、考えようによっては悪いことなんです。余り厳し過ぎますといかんのでと思いまして、その辺はやっぱり、もうちょっと幅を見た評価をされたら、私は大変いいなと思います。

〇議長(藤原良信君) よろしゅうございますね。
日程第2 議案第20号平成16年度岩手県一般会計補正予算(第5号)

〇議長(藤原良信君) 次に、日程2、議案第20号平成16年度岩手県一般会計補正予算(第5号)を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。時澤総務部長。
   〔総務部長時澤忠君登壇〕

〇総務部長(時澤忠君) 本日提案いたしました案件について御説明いたします。
 議案第20号は、平成16年度岩手県一般会計補正予算であります。これは、岩手県競馬組合が策定した同組合改革案実行計画の確実な遂行を支援するため、同組合に対する短期資金の貸し付けに要する経費を補正しようとするものであります。
 よろしく御審議の上、原案に御賛成くださいますようお願いいたします。

〇議長(藤原良信君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後5時22分 散 会


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