平成28年2月定例会 第4回岩手県議会定例会会議録 |
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〇13番(高田一郎君) 日本共産党の高田一郎でございます。
議案第34号、議案第35号、議案第36号、議案第66号について反対討論を行います。 県人事委員会は、給料表、期末手当及び勤勉手当の引き上げ改定を行うとともに、4月から世代間の給与配分の見直しや諸手当のあり方を含めた給与制度の総合的な見直しを実施するよう勧告を行いました。 反対する四つの議案は、県人事委員会の勧告に基づき、県職員、市町村立学校職員、任期付職員等の給与等の見直しを行うものであります。 反対する第1の理由は、給与制度の総合的見直しが、県職員の給与の引き下げになるからであります。 世代間の給与差の是正の名のもとに、若年層は1%程度引き上げる一方、高齢層については3%の引き下げ、平均で1%の給料表の引き下げを行うものとなっております。県職員の5割を超える約2、000人が引き下げ対象となり、3年間の経過措置が終了する2019年度における影響額は、普通会計で13億1、000万円、企業会計で1億5、000万円の減額となるものであります。 給与制度の総合的見直しは、単なる世代間の見直し、配分の見直しではなく、給与引き下げそのものであります。県内の民間企業の労働者の賃下げにもつながるものであり、地域経済を冷え込ませるものにつながるからであります。 反対する第2の理由は、県職員の総括課長級以上の幹部職員及び学校長の管理職手当を減額しているからであります。 県幹部職員及び学校長は、この間、賃下げや、あるいは昇級停止など連続的に引き下げられてきました。しかも、総合的見直しによって高齢層は3%の引き下げもあり、ダブルパンチとなります。東日本大震災津波からの復興に献身的に取り組む職員に、賃下げは労働意欲をなくすものであり、職員の給与は職務と責任に応じてこれをなすとする職務給の原則を逸脱するものであります。 反対する第3の理由は、県内民間企業との均衡を図るために0.2%の引き上げを行いながら、給与制度の総合的な見直しによって逆に給与水準を引き下げることは、県職員の賃金決定のルールをないがしろにするものだからであります。 人事院は、労働基本権制約の代償機関として、毎年、人事行政の改善に関して勧告を行ってきました。地域間格差を広げる給与制度の総合的見直しは、国が一方的に押しつけることは問題と言わなければなりません。給与の0.2%の引き上げや期末手当の引き上げなどは当然実施すべきでありますが、総合的見直しによる給与の引き下げには賛成することができません。 以上が反対する理由であります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 〇議長(田村誠君) 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより、請願陳情中、受理番号第10号2016年度最低賃金引き上げに関する請願を採決いたします。 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第10号2016年度最低賃金引き上げに関する請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、請願陳情中、受理番号第9号安全・安心の医療・介護実現のための夜勤改善・大幅増員を求める請願を採決いたします。 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第9号安全・安心の医療・介護実現のための夜勤改善・大幅増員を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、請願陳情中、受理番号第11号及び受理番号第12号を一括して採決いたします。 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第11号及び受理番号第12号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、議案第34号から議案第36号まで及び議案第66号を一括して採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立多数であります。よって、議案第34号から議案第36号まで及び議案第66号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、議案第141号及び議案第149号を一括して採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立全員であります。よって、議案第141号及び議案第149号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、議案第1号から議案第6号まで、議案第26号、議案第28号から議案第33号まで、議案第37号から議案第39号まで、議案第51号から議案第53号まで、議案第55号から議案第59号まで、議案第62号、議案第65号、議案第67号から議案第82号まで、議案第139号、議案第140号、議案第142号から議案第148号まで、議案第150号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(田村誠君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第6号まで、議案第26号、議案第28号から議案第33号まで、議案第37号から議案第39号まで、議案第51号から議案第53号まで、議案第55号から議案第59号まで、議案第62号、議案第65号、議案第67号から議案第82号まで、議案第139号、議案第140号、議案第142号から議案第148号まで、議案第150号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 日程第60 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件 〇議長(田村誠君) 次に、日程第60、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。 〔参照〕 各委員会の閉会中の継続審査及び継続調査事件 1 継続審査 総務委員会 請願陳情受理番号第14号 TPP協定を国会で批准しないことを求める請願 2 継続調査 総務委員会 希望郷いわて国体冬季大会の運営結果等について 環境福祉委員会 勤務医から見た県立病院の課題等について 商工文教委員会 地方独立行政法人岩手県工業技術センターに係る第3期中期計画に基づく取組について 農林水産委員会 岩手県果樹農業振興計画について 手県酪農肉用牛生産近代化計画について 県土整備委員会 高田松原津波復興祈念公園事業について 〇議長(田村誠君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(田村誠君) 御異議なしと認めます。よって、本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。 日程第61 議案第7号平成28年度岩手県一般会計予算から日程第97 議案第138号岩手県県税条例の一部を改正する条例まで 〇議長(田村誠君) 次に、日程第61、議案第7号から日程第97、議案第138号までを一括議題といたします。 各案件に関し、委員長の報告を求めます。高橋予算特別委員長。 〔予算特別委員長高橋但馬君登壇〕 |
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