平成27年2月定例会 第18回岩手県議会定例会会議録

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〇37番(斉藤信君) 請願陳情のうち、受理番号第138号、第145号及び第146号の請願が不採択と報告されました。この不採択の理由について、具体的に各常任委員長に質問いたします。
請願陳情第138号安全安心の医療・介護実現のための夜勤改善、大幅増員を求める請願は、第1に、看護師など夜勤交代制労働者の労働時間の短縮を求めるものであります。第2に、医師、看護師、介護職員等を大幅にふやすこと、第3に、国民の負担の軽減を求める請願でありますが、これは余りにも当然の課題で、なぜこれが不採択となったのか、審議の経過とその理由について示していただきたい。
請願陳情第145号は、三陸の海を守るため六ヶ所再処理工場放出水のトリチウム濃度を原発並みに規制するよう関係機関に求めることについての請願であります。
六ヶ所再処理工場からの放出水は、福島第一原発事故のいわゆる放出基準と比べて11万倍の放射性廃棄物が流出しています。せめて福島原発並みの基準に規制するのは当然のことではないでしょうか。なぜこれが不採択になったのでしょうか。
請願陳情第146号は、住民の安全・安心を支える公務・公共サービスの体制・機能の充実を求める請願であります。
これは、道州制に反対し東日本大震災津波からの復旧、復興の教訓を踏まえて国の出先機関の職員の充実を求める請願であります。これは、東日本大震災津波からの復旧、復興を進めるためにも、今後予想される大規模災害に備えるためにも当然の課題ではないでしょうか。不採択となった審議の経過とその理由について明確に答えていただきたい。
〇総務委員長(岩崎友一君) 斉藤信議員の御質問にお答え申し上げます。
住民の安全・安心を支える公務・公共サービスの体制・機能の充実を求める請願につきましては、3月19日に開催した委員会における審査におきまして、採択、不採択の二つの意見がございましたが、採決の結果、賛成少数で不採択と決定したところでございます。
なお、審査におきましては執行部からの参考説明を求めておりますが、特に質疑、意見交換はございませんでした。
以上です。
〇環境福祉委員長(及川あつし君) 斉藤信議員の御質問にお答え申し上げます。
安全安心の医療・介護実現のための夜勤改善、大幅増員を求める請願及び三陸の海を守るため六ヶ所再処理工場放出水のトリチウム濃度を原発並みに規制するよう関係機関に求めることについての請願につきましては、それぞれ執行部から参考説明を求め、質疑、意見交換を行った後、不採択と決定したところでございます。
各請願につきましては、今定例会に提出され、3月19日の当委員会において、慎重に審査を行ったところであります。
初めに、安全安心の医療・介護実現のための夜勤改善、大幅増員を求める請願についてでありますが、審査の過程におきましては、看護職員の募集状況、看護師の充足状況、看護、介護職員の労働環境及び待遇改善への取り組み状況、介護福祉士の養成施設充実に向けた取り組み状況、国からのいわゆる5局長通知を踏まえての対応やその成果、看護師の増員計画の実行に当たっての現場の声の反映状況等の質疑が交わされたところであります。
意見等は特に出なかったものであり、採決の結果、賛成少数で不採択となったものであります。
次に、三陸の海を守るため六ヶ所再処理工場放出水のトリチウム濃度を原発並みに規制するよう関係機関に求めることについての請願についてでありますが、審査の過程におきましては、トリチウムの性質及び海洋生態系への影響、放射性物質規制値の設定方法が再処理工場と原子力発電所で異なっている理由、原子力発電所等に係る規制や監督の強化についての県の所感、放出放射能と放射線量の違い等の質疑が交わされた後、採択しないとの意見がございました。
採択としないとの意見といたしましては、本県の水産業は、いまだ復興半ばであり、設備等の復旧が完全でないことに加え、いわゆる風評被害にも苦しめられている現状にある。そのような中で、次の世代に負担を残さないことの重要性の認識は、請願者と同様に感じているところであるが、現時点の判断とすれば、市場において誤った認識が持たれる可能性のある意思表示については、慎重に行うべきであるとの意見があったところでございます。
以上でございます。
〇議長(千葉伝君) 以上で通告による質疑は終わりました。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。小西和子さん。
〔24番小西和子君登壇〕

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