平成27年2月定例会 第18回岩手県議会定例会会議録 |
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〇36番(飯澤匡君) ただいま及川あつし議員の質問のうち、緊急雇用創出事業に関して部長と知事に伺います。
ただいまの質問の中でいろいろやりとりがございました。まず、大きな問題点として捉えなければならないのは、緊急雇用創出事業の問題について、これは、大雪りばぁねっと、DIOジャパン問題、そして、今回の被災地障がい福祉サービス事業所生産活動等支援事業におけるこの創出事業において、3件連続です、3連発です。これは、被災地の皆様にも大変な御迷惑をかけているものと、県の責任は私は重大だと思っております。 まず、時間の制約がありますのでまとめて聞きますが、部長にお伺いします。 去る2月23日に我々県議会議員に送られた資料の中で、事業の経過及び今後の対応について四つのパラグラフから成る説明がありました。ちょっと腑に落ちない点があるので確認をします。三つ目の段落の中に、平成27年度当初予算作業中に次年度の緊急雇用創出事業の取り扱いが示され、その中で平成27年度までの事業継続が可能とされたが、その内容の確認が十分でなかったため、最終的に当初予算に計上しなかった。これまで議論になったところです。 次ですが、しかしながら、こうした状況を受け、緊急雇用創出事業の活用が可能であること及び委託事業者による継続雇用の希望等があることからと。こうした状況を受け、要するに計上してなかったと。ところが可能になっていましたよ、気づいていませんでした、希望があるから事業を継続することとしたと。要するに、これは、当該課でいわゆる障がい者の福祉サービス事業所の環境整備や障がい者就労支援の全般にかかわる議論がふだんからされていたのかなと。問題意識として、課内で問題をちゃんと把握していたのか、これが本質的な問題ですよ。事業年度はあらかじめもう終わるというのは決まっている。では、県単としてこのサービスについては何とかできないものかという議論があってしかるべきではないですか。そういう経過は一切言及されていませんよね。ミスがありました、補正予算でお願いします。これでは、福祉全般そしてまた被災地のこれからの復興に対するものに対しても全く回答になっていないと思うわけでございます。 まず第1に、その点についてどのような経過があったのかお知らせ願いたいと思います。これはふだんやっていることですから、素直に教えてください。 もう一つ、これはふだんから国とのコミュニケーションを図っていなかったのではないかという疑いが生じるわけです。この支援措置については県のほうも大変重要に思っている、何とかこれは継続をお願いしたいというのは岩手県としてあるべき姿であり、そうならなければならないと思います。こういうコミュニケーションが本当に図られていたのでしょうか。そのような感触というのは、民間会社であれば、あらかじめこれは意思を通じて、ある程度の感触をつかんで、制度設計が終わるから終わりではないですよぐらいな、そこら辺ははかってしかるべきだと思いますけれども、部長の経過の把握と、問題意識をどのように持っていたのか、そして課内での経過、どういう議論があったのか、最後に質問があったコミュニケーションはどのように図られていたのか、その点をしっかりと明らかにしてほしいと思います。まず、部長にお伺いします。 〇保健福祉部長(根子忠美君) 今般の被災地障がい福祉サービス事業所生産活動等支援事業でございますが、この事業については、緊急雇用創出事業を使って、被災地における被災者の雇用ということのほかにサービス事業所に対する支援と2面あると考えております。 被災者の雇用については、基金が終了するということで、誤った認識のもとで、この事業については終了せざるを得ないなという中で、それでは、このサービス事業所をどうするか、その支援をどうするかということにつきましては、いわて障がい者就労支援振興センターの中で、アドバイザー派遣等によりまして新製品の開発あるいは販路拡大、こういった形で事業所に対する支援をするということで考えておったものでございます。今般、継続が可能だということでございますので、そういうことから、被災者の雇用も含めて事業を補正で対応させていただくということにしたものでございます。 それから、国との情報共有というお話でございますが、この事業については、緊急雇用ということですので、事業そのものについては、例えば福祉の事業ということでの厚生労働省とのやりとりというよりは、もちろん、緊急雇用という形での国とのやりとりになると思いますけれども、ちょっと、私どもも直接そちらサイドとの情報交換ということはやっておりませんでしたので、そうしたこともあるのかなと思いますが、そういうことで、担当課、担当部としても誤った認識のもとにとり進めてしまったということでございます。 〇36番(飯澤匡君) ちょっと今の答弁はおかしくないですか。予算措置が切られたと思って別の事業を展開しようと思っていた。それは新年度予算で県単で措置されたのですか。全然つじつまが合わないのではないですか。もう、これ1回しかしゃべられないから、最後に聞きます。 それで、今回の問題についても、私の印象としては、一つの課にその問題を押し込めたような形にして、それでもうしまいにしてしまおうというような意図が感じられるわけですよ、残念ながら。冒頭に申し上げましたように、緊急雇用創出事業については、岩手県については、残念ながらこれは3回連続、このような事案が発生しているわけでありまして、及川あつし議員が、知事が施政方針演述で述べなかったというのは、要は、議会としても2度の決議も経て、この問題についてはしっかり検証してやるべきだと。それは次年度の予算措置においても、県は、このようなことを受けて、十分に反省を生かして、指摘を受けて、その意をどのように尽くされたかということをしっかりと、やはり我々も県民の代表ですから、それを意を尽くして予算措置をしました、予算に反映させましたというのが、これはあって当たり前のやり方ではないかと、私はそう思うわけでございます。ましてや、岩手県は、今回、この事案に関しても新たにこれは制度設計を求める立場だと思うんです。困っている人たちがいる、そして障がい者の方々も就労については環境が大変悪化している。そのためには岩手県はこういう制度をつくって、国はもっとどんどん拡充してやってほしいという制度設計を求める立場にもある。このような立場である、そしてそれを開ける環境でありながら、それをなかなかやらない。そして、今回は制度の打ち切りで、結局、逆にこういう被災者の方々に迷惑をかけてしまった。これは本末転倒ではないですか。及川あつし議員の言っているのは、私は、知事に対してそういう意味だと思います。 最後に、さっき答弁を求めた部分を部長にお伺いして、知事にも、3回連続の緊急雇用創出事業のこのような不祥事に鑑みて、これからどのような県政運営をなさろうとするのか、その点についてお伺いします。 〇知事(達増拓也君) 今年度のスタート時においても、過去の大雪りばぁねっと事件やDIOジャパン問題等を踏まえた体制の強化や事業の進め方の改革を行ったところでありますけれども、こうした体制の強化、また業務の見直しということは常に行っていかなければならないことではありますけれども、今般、大雪りばぁねっと事件に関する県の検証委員会の検証結果に関し、お三方に評価いただく中で、私も読んで、さまざま感じ入るところもあり、そうしたことも参考にしながら、ちょうど人事異動もさせて、4月1日から新しい体制で県政を進めることができますので、私としても、改めて、県職員一丸となって復興のための事業に邁進していけるような体制づくり、そして仕事の仕方に努めていきたいと思います。 〇保健福祉部長(根子忠美君) 先ほどの私の答弁はちょっと舌足らずでございました。 平成27年度については、被災地の障がい者就労支援事業所の業務受注の確保とか、あるいは流通、販路の確保、拡大を支援するということで、いわて障がい者就労支援振興センターを設置しまして、事業所を対象にしたアドバイザー派遣、研修会の開催等の経費は予算に計上しております。 〇議長(千葉伝君) この際、暫時休憩いたします。 午後2時41分 休 憩 出席議員(44名) 1 番 高 田 一 郎 君 2 番 清 水 恭 一 君 3 番 名須川 晋 君 5 番 神 崎 浩 之 君 6 番 城 内 愛 彦 君 7 番 福 井 せいじ 君 8 番 佐々木 茂 光 君 9 番 佐々木 努 君 10 番 佐々木 朋 和 君 11 番 軽 石 義 則 君 13 番 吉 田 敬 子 君 14 番 後 藤 完 君 15 番 岩 渕 誠 君 16 番 郷右近 浩 君 17 番 高 橋 孝 眞 君 18 番 岩 崎 友 一 君 19 番 高 橋 但 馬 君 20 番 小 野 共 君 21 番 高 橋 元 君 22 番 木 村 幸 弘 君 23 番 久 保 孝 喜 君 24 番 小 西 和 子 君 26 番 五日市 王 君 28 番 工 藤 大 輔 君 29 番 嵯 峨 壱 朗 君 30 番 工 藤 勝 子 君 31 番 工 藤 勝 博 君 32 番 高 橋 昌 造 君 33 番 及 川 あつし 君 34 番 小田島 峰 雄 君 35 番 大 宮 惇 幸 君 36 番 飯 澤 匡 君 37 番 斉 藤 信 君 38 番 佐々木 順 一 君 39 番 及 川 幸 子 君 40 番 伊 藤 勢 至 君 41 番 樋 下 正 信 君 42 番 柳 村 岩 見 君 43 番 千 葉 伝 君 44 番 佐々木 大 和 君 45 番 佐々木 博 君 46 番 渡 辺 幸 貫 君 47 番 田 村 誠 君 48 番 小野寺 好 君 欠席議員(1名) 27 番 喜 多 正 敏 君 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後3時3分 再 開 〇議長(千葉伝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1、一般質問を継続いたします。福井せいじ君。 〔7番福井せいじ君登壇〕(拍手) |
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