平成24年9月定例会 第7回岩手県議会定例会 会議録

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〇30番(高橋昌造君) 私からは、本日の知事の定例記者会見に関連して、大きく4点についてお伺いいたします。
 まず、第1点目、本日の知事の記者会見は、昨日、議会で招致した参考人の発言を踏まえての知事の発言なのかお伺いいたします。まだ議会から申し入れがなされていない段階で、参考人の発言をどなたからお聞きし、どの程度を知り得ての発言なのか、あわせてお伺いいたします。
 第2点目は、昨日招致した参考人の発言で、例えば電話の問題など食い違いがあるわけでございますが、どの点が事実と異なるか、もう少し詳しく、かつ具体的にお示し願います。
 第3点目は、本日の記者会見で記者の方から、最終報告書案そのものについては、特に手直しをする必要がないというお考えであるでしょうかという問いに、知事は、そういう認識でありますとお答えをしておりますが、最終報告書について訂正必要なしということですが、そういうことであれば、その真意についてお伺いいたしたいと思います。
 そして最後に、第4点目、今期定例会において、議会は議会としての権能を行使して真摯に議論を重ね、かつ慎重に審査する方向で継続審議にするところですが、本日の知事の発言は、私どもは、参考人を招致して、これから継続をする段階で、著しく議会を軽視するということにならないものか、知事がそのことについてどのようにお考えなのか、この4点についてお伺い申し上げます。
   〔知事達増拓也君登壇〕
〇知事(達増拓也君) 参考人の発言の内容については、9時15分ごろからテレビで見ておりまして、最後まで見ました。
 そして、2番目の質問については、3番目の質問と関連すると思いますので、あわせて答弁をいたしますけれども、午後になり、きのう、医療局や保健福祉部と打ち合わせをしまして、そこで、参考人質疑の中で報告書を書き直さなければならないような話は出なかったなというようなやりとりをしたということでございまして、その発言の精査をした上で、訂正必要なしとしたわけではございません。
 参考人の発言のみをもって、直ちに最終報告書案を手直しする必要はないというようなことをその場でやりとりしたということでございまして、従来から医療局のほうからお話をしているとおりに、今定例会における県議会での御議論を踏まえた上で、必要な修正を加え、最終報告として取りまとめるということを、きょうの記者会見で否定したわけではございません。
 最後の質問でございますけれども、議会軽視ということにつきましては、議会軽視はしておりませんので、そのことをよくよく御理解いただければと思います。
   〔医療局長遠藤達雄君登壇〕
〇医療局長(遠藤達雄君) 昨日の参考人招致での発言等に係る事実関係でございますけれども、私どもの調査してきた結果との相違点等についてのお尋ねでございます。
 まず、1点目の臨時医務嘱託の採用についてでございますけれども、6月の公募前に医者を1人かしたと。花泉地域診療センターに来た医者が6月にやめて困っているのでかしてくれないかという要請があったという趣旨の御発言をされておりましたが、花泉地域診療センターの医師が、その時期にやめたという事実はございません。花泉地域診療センターは、有床で運営しておりました平成19年度に常勤医が2名でございましたけれども、平成20年度になりまして、この当時、まだ有床でございますが、平成19年度末に1名が退職しているという事実はございます。以後、平成21年度においても1名体制で、無床化後でございますけれどもやっております。
 必要な診療科については、基本的には磐井病院等からの診療応援で対応しているということでございまして、医師がやめたからかしてくれとかといった事実はございません。
 それから、施設の賃貸料の関係でございます。家賃は4分の1で云々というお話がございました。1階が4分の1、2階が4分の1、話が違うので支払いを云々とか、何かそんな趣旨のお話がございましたけれども、家賃につきましては、公募段階で4分の1ということで公表してございますし、そういう形で公募をしております。したがって、1階が4分の1、2階が4分の1と申しますのは、1階は医療法人が経営する診療所でございますし、2階は社会福祉法人が経営する特別養護老人ホームでございます。
 したがいまして、それぞれと契約するのが一般的な契約でございます。したがって、減免の話が異なるとかといった事実は全くございませんし、なおかつ、4分の1にならなかったから話が違うとかというお話も、そういう趣旨のお話もされておりましたが、公募条件で示した4分の1で平成22年の実施に向けて、双方契約書を取り交わしておりますので、契約に基づいた履行をするというのが通常の、私どもは公務員でございますけれども、商慣習においても、通常それが自然な話ではないかということでございます。
 それから、家賃の滞納がございまして、最終的にはことしの3月末で契約を解除したわけでございますけれども、その契約を解除しまして、家賃、それから医療器械の代金関係の支払いにつきましては、3年の分割契約で納付していただくことで、これはもう合意してございます。昨日の橋本理事のお話ですと、あと半年ぐらいで全部支払い終わるというお話でございましたけれども、そういう契約にはなっておりません。
 それから、医療器械等の代金でございますけれども、黒字になったら払うとか、そういう約束をしたというお話がございましたけれども、そのような事実はございません。医療機器の代金については、これは公募の中で医療器械についても譲渡しますよという項目が入ってございます。内定後、実際にどういった支払いをやるかというのは、具体の契約を締結するわけでございまして、これは家賃についても同様でございます。一括払いにするのか、毎月、その都度支払いをするのか、これは契約で定めますので。
 医療器械の代金につきましては、平成22年3月19日、法人の代表者であります理事長が直接お見えになりまして、やはり一括払いは初期投資の関係もあるのでなかなか厳しいというお話を受けまして、それでは2回払い、平成22、23年の2回に分割してということで合意をしております。その合意の内容については、橋本理事にも理事長のほうからお話をしておくということで、この契約は成立してございますので、昨日おっしゃったような、そういった事実はございません。
 それから、看護師の応援についてでございますけれども、磐井病院とお話をして看護師を出すという約束があったかのような……(「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)お話をされてございましたけれども、その点につきましても、会長がそちらを訪問したという事実はございません。カルテの引き継ぎ等において事務方が来てやりとりしたという経緯はございますけれども、そのような事実はございません。
 それから、訪問診療の関係、これはでたらめだというお話をちょうだいいたしましたけれども、それから経営指導の関係、これは報告書のほうにも日付も入れてきちっと書いてございましたが、これは、現場に行った際、診療所の事務といいますか実務をやっている方々の間でやりとりをしておりますので、会長と直接やりとりする形のものはほとんどなかったということでございますので、その辺をどう中で、理事長は御存じなのか、理事は御存じでなかったのか、その辺はよく存じ上げませんが、いずれそういう形での事実でございます。
 そのほかにも、県職員のOB云々ということもございましたけれども、これはその場で、橋本理事のほうから、そういう事実はないということで御回答を昨日いただいたところでございます。
 いずれ、昨日の中身につきましてはそういったことがございますので、検証結果報告書の取り扱いにつきましては、さまざま私どもの合同審査、部審査でも、議員の皆様方から個別に箇所の指摘をいただいたところもございますし、今議会での議論も踏まえながら、必要な修正等につきましては検討してまいりたいと考えております。
〇議長(佐々木博君) 議事進行、千葉伝君。

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