平成23年6月臨時会 第22回岩手県議会臨時会 会議録 |
前へ | 次へ |
〇知事(達増拓也君) 本臨時会の開会に際し、その招集趣意につきまして御説明申し上げます。
去る4月27日の臨時会において、東日本大震災津波により緊急的に必要となる災害対応のための補正予算の議決をいただき、県では被災者支援等に全力で取り組んでおりますが、先般、国においては第1次補正予算が成立したところであります。 ついては、県としても、国の補正予算と連動し、あるいは先取りするなど、被災地の一刻も早い復旧、復興を図るため、平成23年度一般会計補正予算として総額1、849億円余の歳入歳出予算を計上するとともに、あわせて特別会計補正予算及び条例の制定や一部改正など所要の措置を講じたいと考えております。 これらの措置につきましては、その性格上、早期の予算措置等を行う必要がありますので、このたび緊急に御審議をいただくため、県議会臨時会を招集したものであります。 以上でありますので、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。 諸般の報告 〇議長(佐々木一榮君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。 知事から、議案等の提出がありました。それぞれお手元に配付いたしてありますから、御了承願います。 〔参照〕 予 第 64 号 平成23年6月7日 岩手県議会議長 佐々木 一 榮 様 岩手県知事 達 増 拓 也 議案等の送付について 平成23年6月8日招集の岩手県議会臨時会に提出する下記の議案及び報告を別添のとおり送付します。 記 【議 案】 議案第1号 平成23年度岩手県一般会計補正予算(第3号) 議案第2号 平成23年度岩手県中小企業振興資金特別会計補正予算(第1号) 議案第3号 岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて 議案第4号 平成23年東北地方太平洋沖地震及び津波により特に必要となった廃棄物の処理に関する事務の受託の協議の専決処分に関し承認を求めることについて 議案第5号 岩手県部局等設置条例の一部を改正する条例 議案第6号 岩手県職員定数条例の一部を改正する条例 議案第7号 岩手県退隠料等条例等の一部を改正する条例 議案第8号 いわての学び希望基金条例 議案第9号 高等学校等生徒修学支援基金条例の一部を改正する条例 議案第10号 心身障害者扶養共済制度条例の一部を改正する条例 議案第11号 損害賠償請求事件に係る和解及びこれに伴う損害賠償の額を定めることに関し議決を求めることについて 議案第12号 損害賠償請求事件に係る和解及びこれに伴う損害賠償の額を定めることに関し議決を求めることについて 【報 告】 報告第1号 職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 報告第2号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 〔議案及び報告の登載省略〕 〇議長(佐々木一榮君) 次に、発議案1件が提出になっております。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。 発議案第1号 平成23年6月8日 岩手県議会議長 佐々木 一 榮 様 議会運営委員会委員長 佐々木 博 平成23年度第2次補正予算の早期編成等を求める意見書 地方自治法第109条の2第5項において準用する同法第109条第7項及び岩手県議会会議規則第14条第2項の規定により、標記意見書案を別紙のとおり提出します。 〔参照〕 平成23年6月8日 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 文部科学大臣 厚生労働大臣 様 農林水産大臣 経済産業大臣 国土交通大臣 環境大臣 内閣官房長官 内閣府特命担当大臣(金融) 盛岡市内丸10番1号 岩手県議会議長 佐々木 一 榮 平成23年度第2次補正予算の早期編成等を求める意見書 東日本大震災津波からの被災地早期復興を図るため、幅広くかつ力強い対策を講じるとともに、第2次補正予算の速やかな編成を行うよう強く要望する。 理由 平成23年5月2日に4兆153億円の第1次補正予算が成立し、当面の復旧対策としてがれき処理、応急仮設住宅の建設、インフラ復旧等に要する予算が確保された。内閣府の試算によると、175万人の雇用創出や下支え効果も見込まれるなど、復興への道筋が形成されることが期待されている。 しかしながら、第1次補正予算で措置された内容では激甚災害法の要件により適用されるものが多く、現有機能や残存価値までの復旧支援に止まるなど、今回の未曾有の大災害からの復興にむけた事業を推進するにあたっては、自治体や事業者の負担が大きく、特に中小零細企業再建や生活再建においては二重債務問題が大きな阻害要因となっている。 また、被災者生活再建支援金に係る制度の充実、医療提供体制や学校関連施設整備における支援の拡充、三陸縦貫自動車道等及び内陸部と沿岸地域を結ぶ横断道路網の整備や、三陸鉄道等の公共交通機関への強力な支援が不可欠である。 あわせて、国の補助事業や直轄事業の地方負担分への地方財政措置の充実や、きめ細かい住民のニーズに対応するための地方単独事業に必要な財政措置が不可欠である。 よって、国においては、被災地の早期復興にむけた幅広く力強い対策を講じるとともに、これまでの枠にとらわれない積極的な支援を行うため、第2次補正予算の速やかな編成を行うよう強く要望する。 上記のとおり、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 〇議長(佐々木一榮君) 次に、監査委員から、監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告3件を受理いたしました。 監査結果の報告については、県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 〔報告の登載省略〕 〇議長(佐々木一榮君) 次に、知事から提出されました議案中、議案第7号は、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を聞くこととなっております。あらかじめ当職からその手続をいたし、人事委員会からこれに対する回答がありました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。 〔参照〕 人委職 第51号 平成23年6月8日 岩手県議会議長 佐々木 一 榮 様 岩手県人事委員会委員長 及 川 卓 美 条例案に対する意見について(回答) 平成23年6月7日付け議第54号により意見を求められた下記条例案は、適当なものと認められます。 記 議案第7号 岩手県退隠料等条例等の一部を改正する条例のうち第1条から第4条まで 〇議長(佐々木一榮君) 次に、災害対策特別委員長から、委員長に佐々木順一君、副委員長に千葉伝君がそれぞれ当選された旨、報告がありました。 日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐々木一榮君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第113条の規定により、工藤大輔君、柳村岩見君、千葉伝君、飯澤匡君を指名いたします。 日程第2 会期決定の件 〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第2、会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐々木一榮君) 御異議なし認めます。よって、会期は本日1日と決定いたしました。 日程第3 議案第1号平成23年度岩手県一般会計補正予算(第3号)から日程第16 報告第2号道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまで 〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第3、議案第1号から日程第16、報告第2号までを一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。加藤総務部長。 〔総務部長加藤主税君登壇〕 〇総務部長(加藤主税君) ただいま議題とされました各案件について説明申し上げます。 議案第1号及び第2号は、平成23年度岩手県一般会計補正予算(第3号)及び平成23年度岩手県中小企業振興資金特別会計補正予算(第1号)であります。 これは、先般、国の第1次補正予算が成立しましたことから、県としても、国の補正予算と連動し、あるいは先取りするなど、被災地の一刻も早い復旧、復興を図るための経費について、一般会計で総額1、849億円余の増額補正を、特別会計で29億円余の増額補正を行おうとするものであります。 補正の主なものは、救助費121億6、800万円余、被災地医療確保対策緊急支援事業費補助3億7、600万円余、緊急雇用創出事業費補助58億5、000万円、共同利用漁船等復旧支援対策事業費285億2、400万円余、製氷保管施設等早期復旧支援事業費補助31億500万円余、河川等災害復旧事業費126億5、700万円余、中小企業等復旧・復興支援事業費79億1、800万円余であります。 議案第3号及び第4号は、専決処分に関し承認を求めるものであります。 これは、東日本大震災津波による被災者等の負担の軽減を図る等のため、個人住民税などの特例措置等を講ずることを内容とした地方税法の一部改正に伴う岩手県県税条例の改正及び大槌町が行う災害廃棄物の処理に関する事務の受託の協議について専決処分を行ったものであります。 次に、議案第5号から第10号までの6件は、条例議案でありますが、これは、東日本大震災津波により著しい被害を受けた児童生徒等に対する修学の支援などのため、いわての学び希望基金条例を新たに制定するとともに、岩手県部局等設置条例外4件について、それぞれその一部を改正しようとするものであります。 議案第11号及び第12号は、損害賠償請求事件に係る和解及びこれに伴う損害賠償の額を定めることに関し議決を求めようとするものであります。 報告第1号は、職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について報告するものであり、報告第2号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について報告するものであります。 以上でありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださいますようお願い申し上げます。 〇議長(佐々木一榮君) これより質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、発言を許します。中平均君。 |
前へ | 次へ |