平成22年6月定例会 第16回岩手県議会定例会 会議録

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〇13番(高橋博之君) 地域政党いわての高橋博之です。
 ただいま議題とされました発議案第1号地域主権時代に相応しい法改正及び法整備を求める意見書について、会派を代表し、提案理由の説明を行います。
 地域でできることは地域で責任を持って行う地域主権は、時代の要請であります。民主党政権は、政権交代以後、この地域主権を改革の目玉として掲げました。地域がみずから主体的に政策を立案、決定、実行し、責任を持つ地域主権を改革の一丁目一番地と定めた点は、大いに評価するところであります。
 私たち地域政党いわては、この地域主権を地方政治の現場で実践していこうとの思いから、4月17日に結党いたしました。ところが、現在の政党助成法では、政党要件として、国会議員5人以上が所属する、または国会議員が1人以上所属し、国政選挙で2%以上の得票をした政治団体としております。同法は、政党が国会を中心に活動してきたこれまでの中央集権時代を前提にしたものであり、結果として中央政党の中央集権化を助長しております。
 一方、地域主権時代を迎えた今、岩手県以外でも長野県や滋賀県、大阪府、名古屋市で、地域主権の当事者である住民目線で地方政治を行う地域政党が生まれてきておりますが、法的にはあくまで政治団体という位置づけになっているため、政治活動が制約されるという不公平が生じております。このような不公平を取り除くため、国においては、新たに政党基本法(仮称)を制定し、地方議会に一定割合の議席を有する地域政党などの政治団体も法的に政党として位置づけること、あわせて政治資金規正法を改正し、地域政党への税制上の寄附控除を認めるなどの法改正を強く求めるものであります。
 また、将来的には、政党助成法が定める政党要件の見直しも視野に入れ、地域主権時代における政党助成金の望ましい配分のあり方についての議論を始めるべきであると考えております。例えば、政党本部に交付される一定割合の政党助成金を、地方自治体が直接地方の政党支部及び地域政党に対して交付すれば、政治活動に必要な財政基盤が強化され、地方においても政党政治の成熟化が図られることも期待されます。同時に、地方議員の政治活動に対する住民のチェック機能がより厳しく働くことにもつながり、中央ではなく地方に暮らす住民を向いた地域主権時代の地方政治が確立されていきます。さらに、住民の政治への参加意識も高め、地域主権の主体である住民みずから主権を行使する真の民主主義を育てていくことにもつながっていきます。
 以上、地域政党が政党として活動できる環境整備を国に求めるとともに、地域主権時代における政党のあるべき姿を希求するために、本発議案を提案するものであります。
 何とぞ、議員各位の御賛同をいただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。
〇議長(佐々木一榮君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第1号地域主権時代に相応しい法改正及び法整備を求める意見書は、会議規則第34条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木一榮君) 御異議なしと認めます。よって、発議案第1号地域主権時代に相応しい法改正及び法整備を求める意見書は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第1号地域主権時代に相応しい法改正及び法整備を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立少数であります。よって、発議案第1号地域主権時代に相応しい法改正及び法整備を求める意見書は否決されました。
   日程第26 発議案第2号子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求める意見書から日程第35発議案第11号独立行政法人国立病院機構病院の充実・強化を求める意見書まで
〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第26、発議案第2号から日程第35、発議案第11号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木一榮君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第2号から発議案第11号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立全員であります。よって、発議案第2号から発議案第11号までは、原案のとおり可決されました。
   日程第36 議員派遣の件
〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第36、議員派遣の件を議題とたします。
〔参照〕
議事日程第5号中 日程第36 議員派遣の件の議員派遣一覧
派遣の目的派遣場所期間派遣議員
北海道・東北六県議会議員研究交流大会秋田県
秋田市
平成22年
8月26日
新居田 弘文 議員
千葉 康一郎 議員
関根 敏伸 議員
菅原 一敏 議員
高橋 昌造 議員
喜多 正敏 議員
千葉  伝 議員
工藤 勝子 議員
嵯峨 壱朗 議員
工藤 勝博 議員
小西 和子 議員
吉田 洋治 議員
阿部 富雄 議員

〇議長(佐々木一榮君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました1件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木一榮君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
   閉 会
〇議長(佐々木一榮君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第16回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
   午後2時2分 閉 会

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