平成21年2月定例会 第10回岩手県議会定例会 会議録

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〇総務委員長(工藤大輔君) 去る3月4日、7日及び19日の本会議におきまして、当総務委員会に付託されました議案15件のうち、さきに決定いたしました4件を除く11件及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、3月23日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告申し上げます。
 初めに、議案第23号岩手県の事務を市町村が処理することとする事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律第9条第1項の鳥獣の捕獲等の許可に係る事務を新たに大槌町等が処理することとする等、所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第24号地方独立行政法人法施行条例の一部を改正する条例でありますが、これは、岩手県地方独立行政法人評価委員会の庶務を総合政策部から総務部に移管しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第25号特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、諸般の情勢にかんがみ、知事及び副知事の平成21年4月に支給されるべき給料を減額しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第28号岩手県産業廃棄物税条例の一部を改正する条例でありますが、これは、この条例の施行後5年後を目途として、岩手県産業廃棄物税条例の施行状況について検討を加えることとしようとするもののであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第36号特定非営利活動法人の設立の手続等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、特定非営利活動促進法の一部改正に伴い、社員総会における表決の電磁的方法について定めるとともに、あわせて所要の改正をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第41号市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、市町村立学校の副校長について適用される給料表を定め及び義務教育等教員特別手当を支給対象とするとともに、学校給食法の一部改正に伴い所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第42号北上市と奥州市の境界変更に関し議決を求めることについてでありますが、これは、土地改良事業の施行に伴い、北上市と奥州市の境界を変更しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第43号全国自治宝くじ事務協議会への岡山市の加入並びにこれに伴う全国自治宝くじ事務協議会規約の一部を変更することの協議に関し議決を求めることについてでありますが、これは、全国自治宝くじ事務協議会に岡山市を加え、並びにこれに伴い同協議会規約の一部を変更することについて関係地方公共団体と協議しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第44号包括外部監査契約の締結に関し議決を求めることについてでありますが、これは、包括外部監査契約を締結しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、包括外部監査人の選定基準及び選定経過について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第77号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第7号)中、第1条第1項、同条第2項第1表中、歳入についてでありますが、これは、国からの交付金を活用し、医療局に対する患者受診環境改善のための設備整備費補助に要する経費について、3、249万円を補正しようとするものであり、採決の結果、多数をもって原案を否とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、患者等の足の確保という点では異存はないが、今回の予算案が地域との十分な協議、運行形態の十分な検討等を踏まえたものとは言いがたく、今後設置される医療圏ごとの懇談会において具体的な検討をし、必要な場合は新年度の補正での対応も検討すべきであることから議案には反対との意見や、4月からの方向性が示された現状において、患者等の足の確保は必要な措置であり、国の制度を活用した整備を図りつつ、その運用に当たっては十分な地域での協議を踏まえることとして議案には賛成との意見などがあり、また、マイクロバス送迎の対象範囲、運行計画等、マイクロバス購入以外の代替手段の検討、新年度補正での対応の可能性、地域での具体的な協議を踏まえた結果としてバスの仕様変更が生じた際の調整の可否等について質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第79号平成21年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第1項、同条第2項第1表中、歳入についてでありますが、これは、二次医療圏単位の協議機関の運営経費として、地域医療に関する懇談会運営費及び県立病院等事業会計への県立病院等空き病床利用促進支援事業費補助に要する経費について、908万4、000円を補正しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、懇談会設置の時期的な見通しについて質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第59号地域公共交通維持・確保に向けた請願外1件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 なお、継続審査と決定いたしました1件につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました県警察における若手警察官の育成状況等につきましては、現地調査を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、千葉環境福祉委員長。
   〔環境福祉委員長千葉康一郎君登壇〕
〇環境福祉委員長(千葉康一郎君) 去る3月4日、7日及び19日の本会議におきまして、当環境福祉委員会に付託されました議案13件のうち、さきに決定いたしました8件を除く5件、及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、3月23日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第45号ひとにやさしいまちづくり推進指針の変更に関し議決を求めることについてでありますが、これは、全部改正されたひとにやさしいまちづくり条例の施行、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の施行などのひとにやさしいまちづくりを取り巻く情勢の変化に対応するため、ひとにやさしいまちづくり推進指針を変更しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、地域説明会等における高齢者、障がい者の方々の意見の反映状況、障がい者用駐車場、いわゆるパーキングパーミットの対象者の基準等、検討上の課題、公共施設における女性用トイレの設置のあり方、妊産婦に優しい施設のあり方の検討状況等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第77号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第7号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正のうち、歳出及び第2条第2表繰越明許費についてでありますが、これは、国からの交付金を活用し、医療局に対する患者受診環境改善のための設備整備費補助に要する経費について3、249万円を補正するとともに、当該事業に係る経費について、翌年度に繰り越して使用しようとするものであり、採決の結果、多数をもって原案を否とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、交通手段の確保に反対するものではないが、マイクロバス以外の代替手段についての検討や運用経費の試算を十分行った上で対応すべきである、また、無床化となる5地域診療センター以上に不便な地域との不公平感も生じかねないことから、今後、設置される医療圏ごとの協議の場において十分な議論が必要であり、議案には反対との意見や、入院患者、家族の方々の不安解消のため、交通手段を早急に整備することが必要であり、経費節減の観点からも国の交付金を活用すべきであることから、議案に賛成との意見があり、また、議案の再提出に当たっての医療局を含めた協議、検討状況、無床化される地域診療センターにおける入院患者を守るための方法論、マイクロバス購入にかわる案の有無等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第78号平成20年度岩手県立病院等事業会計補正予算(第3号)でありますが、これは、一般会計からの補助金を活用し、地域診療センターへのマイクロバスの整備及び患者視聴用の地上デジタル放送対応テレビの整備に要する経費について、3、249万円を補正しようとするものであり、採決の結果、多数をもって原案を否とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、議案第77号に関して、先ほど報告した意見や質疑に加え、5地域診療センターそれぞれのマイクロバス利用者の比率、運行計画、事故対策、マイクロバスとジャンボタクシーの運用経費の比較、見積書の徴収の有無、転院先の決定に際しての入院患者、家族の希望確認の状況、代表病院長会議における議会審議に係る経過報告の内容等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第79号平成21年度岩手県一般会計補正予算(第1号)中、第1条第2項第1表歳入歳出予算補正のうち、歳出についてでありますが、これは、二次医療圏単位の協議機関の運営経費として、地域医療に関する懇談会運営費及び県立病院等事業会計への県立病院等空き病床利用促進支援事業費補助に要する経費について、908万4、000円を補正しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第80号平成21年度岩手県立病院等事業会計補正予算(第1号)でありますが、これは、空き病床に係る新たな活用策の公募等に要する経費について、310万3、000円を補正しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、空き病床活用策の公募の方法、5地域診療センターの空き病床活用策の協議の見通し、医師の待遇改善に係る経費の今後の予算化に当たっての課題等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第58号岩手県立久慈病院の常勤医師確保と充実を求める請願外1件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、岩手県立中部病院について、引き続き意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました肝炎対策計画についてにつきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、亀卦川商工文教委員長。
   〔商工文教委員長亀卦川富夫君登壇〕
〇商工文教委員長(亀卦川富夫君) 去る3月4日の本会議におきまして、当商工文教委員会に付託されました議案7件のうち、さきに決定いたしました5件を除く2件及びさきに付託を受けました請願陳情2件につきまして、1月20日及び3月23日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第38号職業能力開発校条例の一部を改正する条例でありますが、これは、岩手県立久慈職業能力開発センターを廃止しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、センターへの近年の入校者数及び就職の状況、地元市の理解の有無、造船業に対応した人材供給及び訓練のあり方等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、発議案第1号みちのく岩手観光立県基本条例でありますが、これは、本県の観光振興について、観光立県を実現するための基本理念を定め、県の責務並びに市町村、県民、観光に関係する団体及び観光事業者の役割を明らかにするとともに、観光振興の基本となる事項を定めることにより、すぐれた観光地の形成のための施策の総合的な推進を図り、もって活力ある地域づくり、県民生活の向上に寄与しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、全国における同様の条例の制定状況、及びそのうち議員発議による制定の状況、みちのくを条例名に入れた理由、今後の条例見直しの考え方、観光関係者から聴取した意見の具体的内容等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、請願陳情についてでありますが、受理番号第61号2巡目岩手国体の開閉会式・陸上競技を岩手県営運動公園で開催することについて請願外1件につきましては、お手元に配付されております請願陳情審査報告書のとおり決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、みちのく岩手観光立県基本条例に係る県の対応についてにつきまして、引き続き意見交換等を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、大宮農林水産委員長。
   〔農林水産委員長大宮惇幸君登壇〕
〇農林水産委員長(大宮惇幸君) 去る3月4日の本会議におきまして、当農林水産委員会に付託されました議案9件のうち、さきに決定いたしました7件を除く2件につきまして、3月23日、委員会を開き、慎重審査いたしましたので、その経過と結果につきまして御報告いたします。
 議案第29号岩手県土地改良事業分担金徴収条例の一部を改正する条例でありますが、これは、農地集積加速化基盤整備事業に係る分担金を徴収しようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 なお、審査の過程におきましては、分担金の分担率等の考え方、事業採択における面積要件のとらえ方、経営体育成基盤整備事業との相違点及び同事業からの乗りかえの可否、農地集積加速化基盤整備事業実施に係る地元意見の取りまとめ時期等について、質疑が交わされたところであります。
 次に、議案第30号国営土地改良事業負担金等徴収条例の一部を改正する条例についてでありますが、これは、土地改良法施行令の一部改正に伴い、所要の整備をしようとするものであり、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、閉会中の継続調査についてでありますが、体験型教育旅行の取り組み状況について、及び水産業・漁村の多面的機能と環境生態系保全活動について、引き続き意見交換を行うこととし、別途、議長に対し、申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 なお、さきに継続調査と議決されておりました林業の担い手対策についてにつきましては、県当局から説明を受け、質疑、意見交換を行った後、調査を終了いたしておりますことを申し添えます。
 以上をもって報告を終わります。(拍手)
〇議長(渡辺幸貫君) これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。

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