平成20年2月定例会 第5回岩手県議会定例会会議録

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〇38番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第28号、第50号、第51号に反対の討論を行います。
 議案第28号一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例と議案第50号市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、特例減額による給与の削減を行おうとするものであります。
 特例減額による県職員の賃金引き下げは、40歳の主査クラスで年間約8万8、000円、特別職を含め総額では21億5、000万円、3年間で64億5、000万円となるものであります。既に県職員は9年連続の賃下げで、平均約85万円の減収となっており、総額では年間171億円の給与費削減となっているのであります。この地域経済に対するマイナスの波及効果は267億円に及びます。また、県職員の賃下げは、県に準拠する労働者はもとより、民間労働者へも波及するものであります。
 達増知事は、県経営者協会に対して、民間が県職員の賃下げに連動しないよう異例の要請を行いましたが、みずからの責任を棚上げするこっけいなものでありました。これは、県民所得の向上を目指す県の希望創造プランにも逆行するものであります。
 賃下げの理由としている県財政の危機的状況は、国による大幅な地方交付税の削減、無駄と浪費、不要不急の大型開発の推進、競馬組合への330億円の税金投入によるものであります。その要因にメスを入れる抜本的な対策、改善こそ図るべきであります。さらに、07年度岩手県一般会計2月補正予算では、36億円もの基金等からの繰り入れを戻す結果となりました。ずさんな財政危機論で賃下げだけは押しつける進め方は、極めて問題であります。
 議案第51号は、健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例であります。
 県の条例にとっては、字句上の改正であります。老人保健法を、高齢者の医療の確保に関する法律に置きかえようとするものであります。健康保険法等の一部改正は、極めて重大な内容を持つ改悪であります。
 2006年6月に強行された医療制度改革法は、健康保険法、老人保健法など12本に上るもので、我が国の社会保障制度の根幹をなす医療制度を抜本的に改悪するものであります。その最大の目的は、医療費の削減であります。その最大の対象が高齢者であり、後期高齢者医療制度の創設であります。老人保健法では、第1条目的に、健康の保持が明記されていましたが、高齢者の医療を確保する法律では、医療費の適正化と国民の共同連帯の理念に取りかえられました。厚生労働省の官僚が言っているように、医療費増加の痛みを高齢者にも感じてもらう、こういう制度に改悪されたのであります。医療制度改革法の改悪に反対をする立場から、この議案に反対するものであります。
 以上申し上げ、私の反対討論といたします。
 御清聴ありがとうございました。
〇議長(渡辺幸貫君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第20号私学助成の大幅増額など教育関係予算の拡充を求める請願のうち、項目の1から項目の3までを一括して採決いたします。
 各件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立多数であります。よって、受理番号第20号私学助成の大幅増額など教育関係予算の拡充を求める請願のうち、項目の1から項目の3までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、受理番号第20号私学助成の大幅増額など教育関係予算の拡充を求める請願のうち、項目の4を採決いたします。
 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立全員であります。よって、受理番号第20号私学助成の大幅増額など教育関係予算の拡充を求める請願のうち、項目の4は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第28号、議案第50号及び議案第51号を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立多数であります。よって、
 議案第28号、議案第50号及び議案第51号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第22号から議案第27号まで、議案第29号、議案第30号、議案第32号、議案第38号、議案第43号から議案第46号まで、議案第48号、議案第49号、議案第52号から議案第55号まで及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(渡辺幸貫君) 起立全員であります。よって、議案第22号から議案第27号まで、議案第29号、議案第30号、議案第32号、議案第38号、議案第43号から議案第46号まで、議案第48号、議案第49号、議案第52号から議案第55号まで及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告とおり決定いたしました。
   日程第26 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、日程第26、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。
〔参照〕
1 継続審査
 総務委員会
  請願陳情受理番号第24号 県が分離発注する専門の改修工事における入札参加資格についての請願
 環境福祉委員会
  請願陳情受理番号第16号 障がい者への差別をなくすための岩手県条例の制定について請願
2 継続調査
 総務委員会 
  IGR指令システムについて
 商工文教委員会
  平泉の文化遺産の世界遺産登録を契機とした観光施策について
 農林水産委員会
  いわて純情米の生産及び販売戦略について
 県土整備委員会
  まちづくり三法の改正状況について
〇議長(渡辺幸貫君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、各委員長からお手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(渡辺幸貫君) 御異議なしと認めます。よって、本件は委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。
   日程第27 議案第1号平成20年度岩手県一般会計予算から日程第58 議案第47号医療局職員奨学資金貸付条例の一部を改正する条例まで
〇議長(渡辺幸貫君) 次に、日程第27、議案第1号から日程第58、議案第47号までを一括議題といたします。
 各案件に関し、委員長の報告を求めます。千葉予算特別委員長。
   〔予算特別委員長千葉康一郎君登壇〕

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